Japanese
フィルハーモユニーク
2009年11月号掲載
Writer 遠藤 孝行
ファースト・シングル「優しい響き」がCMソングとして話題になり、松田翔太主演の映画『イキガミ』の主題歌となったセカンド・シングル「みちしるべ」がロング・セールスを記録するなど、着実に力を付け、話題騒然のフィルハーモユニークが長い制作期間を経ていよいよファースト・フル・アルバムを完成させた。
2002年春にヴォーカル五郎川を中心に結成された彼らは「自由人」というバンド名で活動を開始。地元名古屋や下北沢を中心にライヴを行い、次第に人気を集めていく。そして、2003年レコード・ショップ新星堂が主催するオーディションで準グランプリを受賞。2枚のミニ・アルバムをリリース後、2007年、今のバンド名であるPhilHarmoUniQUE(フィルハーモユニーク)に改名しメジャーというステージで新たなスタートを切る。柔らかく暖かいメロディ、そして言葉一つ一つを大切に吐き出すように歌う五郎川の熱のこもったヴォーカル。シンプルながら力強く響くバンド・アンサンブル。人の心を動かす音楽を目指す彼の演奏は確実に聴いている人々に届いているだろう。
実際に『イキガミ』やCMを聴いて彼らの存在を知ったという方も多いことだろうと思う。特に『イキガミ』という重い題材を扱ったこの映画のストーリーの中で流れる「みちしるべ」という楽曲は、暗い主人公達を照らす光の様に、そして語りかける様に印象的に流れる。本来全国規模での上映が予定されている映画で新人が主題歌に抜擢されるというのは異例のことだ。しかし楽曲の完成度の高さと、あらかじめシナリオを読んで書かれた曲ではないかと疑われるほどに物語とシンクロしている歌詞、そしてなんと言っても説得力があるヴォーカル五郎川の歌声に惹かれたという製作サイドはこの曲にかけた。そしてそのチャレンジは大成功に終わる。この映画と共にこの曲は大きな話題となり、人々の心を動かした。
今回の1stアルバムのリリースまでかかった時間は前作の2ndシングルから数えると約1年と3ヶ月。「涙の足跡」や「ランドスケープ?旅の終わりに?」という2曲の配信限定リリースを挟んでの今作は、沢山のライヴをこなしてきた彼らのバンドの成長と、揺るぎないメッセージを詰め込んだ力作だ。
グット・メロディを奏で爽快感漂う「君という花」や、ピアノをフィーチャーし切ない歌詞が耳に残る「真っ白な未来」、日本語ロックの最高峰とも言える泣きメロでグッと心を鷲掴みにする名曲「エンドロール」。と全面に歌を押し出した楽曲が並び、誰もが共感を憶える歌詞が並びとても暖かいアルバムだ。そして、そっとあなたの生活に寄り添い背中を押してくれる様なアルバムでもあるだろう。
Mr.CHILDRENやスキマスイッチなど彷彿とさせるメロディとサウンド・プロダクションはデビュ?から彼らのプロデューサーを務める小林武史氏の力も大きいだろう。アコースティック・ギターの音色やはっきりと聴きとれメロディ乗りが抜群のヴォーカルも聴いている人々の耳にしっとりと馴染んでくる。
言葉にならない何か、というよりはシンプルに今感じている事や、苦悩を出来るだけ包まずにストレートに投げかける。繋がっているようで、他人との距離を近くに感じられない現代だからこそ、フィルハーモユニークの音楽はこんなにも響くのだろう。
そしてフィルハーモユニークとして大切な出来事として上げられるのは“みち旅”の事だろう。昨年5月からヴォーカルの五郎川が約半年に渡り、全国のラジオ曲で「みちしるべ」を弾き語りでまわるというもの。全国約100局以上のラジオ局に直接足を運びリアルな歌を響かせた。その旅で経験を振り返り、旅先で見た景色や、出会いなど感じた様々な思いが詰まった楽曲達がこの「ウラシマノウタ」というアルバムだ。シングル「みちしるべ」から14ヶ月。「これから先歌う言葉が、恥ずかしながらも、人の心を打つ様にと」。そう歌った彼ら。
フィルハーモユニークの純粋な気持ちが人の心を動かす。
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