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DISC REVIEW

Overseas

2024年03月号掲載

All Quiet On The Eastern Esplanade

THE LIBERTINES

『All Quiet On The Eastern Esplanade』

Release Date : 2024-04-05
Label : Universal Music

THE STROKESやTHE WHITE STRIPESらと共に2000年代初頭のガレージ・ロック・リヴァイヴァル・ムーヴメントを支えた最重要バンドのひとつであり、2000年代UKロックのアイコンとしてロック史に名を残してきたTHE LIBERTINES。デビュー当時はかなり尖った印象だった彼らも20年の歳月を経て"なんだか少し丸くなったなぁ"と感慨深くなる作品だ。壊れそうな何かを内包した危うい魅力は落ち着いてしまったが、やはりこのバンドには他にないカリスマ性がある。王道なギター・ロックでありながら詩的で繊細なサウンドで、Peter DohertyとCarl Barâtふたりのフロントマンによるヴォーカルも楽曲ごとに違った顔を覗かせ、ファンを喜ばせてくれる。彼らがまだまだやれると証明した作品。(山本 真由)


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Anthems For Doomed Youth

2010年に実現した奇跡の再結成から5年。THE LIBERTINESが遂に3作目のアルバムを完成させた。前作から実に11年。彼らがいなければ、現在のUKロック・シーンの盛り上がりはまた違ったものになっていたかもしれない。しかし、ここにかつてのTHE LIBERTINESを過度に期待しちゃいけない。Gary Powell(Dr)も言っている。俺たちは新たなアプローチで新しいサウンドに挑戦した、と。その発言を踏まえるなら、新作の聴きどころはロックンロール・ナンバーよりもむしろ11年分の成熟が滲み出たメランコリックなピアノ・バラードや酔いどれジャズなんて言えそうな曲の方だ。ロックンロール詩人なんて言ってみたい、このロマンチシズムも、思えば、以前からの彼らの魅力のひとつだったはず。(山口 智男)