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DISC REVIEW

Japanese

2019年02月号掲載

オカルトタイムズ

2015年結成の神戸の3人組、ムノーノ=モーゼスが初の全国流通盤となる2ndミニ・アルバムをリリース。はっぴいえんど以降の日本語ロックの流れを受け継いでいるようにも、昨今のシティ・ポップに共鳴しているようにも思える全5曲が収録されている。飄々としているようで、実はじわっと染みる歌心もさることながら、一番の聴きどころはエレキ・ギターの醍醐味をたっぷり味わわせるギター2本のアンサンブル。ファンキーになったり、サイケになったり、サーフになったり、ブルージーになったりしながら、とにかく鳴りが心地いいギターを聴いていると、ガレージ・ロック・リバイバルも通過しているようにも思えるが、どれにもぴたっとハマらない面白さがある。思わずずっこけるようなバンド名の由来も、いい感じだ。(山口 智男)