Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Overseas

Dye It Blonde

シカゴのティーンネイジャー、Cullen&Cameron Omori兄弟、Max Kakacekの3人は、温かい空気の中で自由気ままな感性を育む。ガレージ・ロックを基軸とした骨組みの中に、ブリット・ポップ的な装飾を施し、キラキラとしながらも少年らしさの残るサウンドを完成させた。MGMTやGILRSのように遠くから鳴り響いてくるような軽快なサウンドと、若干のチープさを残した荒削りな音が心地よい。そのサウンドに虜になったMGMTのオープニングに抜擢され、すでに実力を見せつけた。日本デビューを飾る『Dye It Blonde』は、「Weekend」に始まり「Dye The World」に終わる。実に若者らしい感覚と自己の存在の位置づけに、力強ささえ伺える。今夏のSUMMER SONICで初来日が決定しているSMITH WESTERNS。極めて限定的な空間である“週末”の中、溺れていく感覚は甘く気だるいのだ。(山田 美央)