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DISC REVIEW

Overseas

King Of The Waves

待ってました、LITTELE BARRIE!"帰ってきたロックンロール"などと有触れた言葉を吐きたくはないが、穏やかながらも確かなサウンドで彼らが再びそのエンジンに点火したことは一目瞭然だ。疾走感あふれるドラムに、曲を牽引するギターと土台を支えるベース。そして、シンセやオルガンの音が彩りを添える。ブルージーでUKロック全開なサウンドを全面に感じさせながらも、都会的な表情も失ってはいない。無論、この4年間の間にライヴを重ねてきた彼らにとってもはやジャンルなど無意味だ。古くはTHE BEATLESからTHE DOORS、さらにはBLACK REBEL MOTORCYCLE CLUBなどが入り乱れたようなサウンドが方々から押し寄せる。そして、あらゆるサウンドを"ロック"という熱い思いに回帰させ、生々しい熱さを閉じ込めることに成功している。『King Of The Waves』--サウンドの中、満ち溢れた熱に溺れてしまってもいい。(山田 美央)