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DISC REVIEW

Japanese

サンシャイン

『サンシャイン』

Release Date : 2010-07-14
Label : ビクターエンタテインメント

ふざけてるようで、マジメに遊んでる感じ。絶妙なスレスレ感で独自の怪しげなイメージの楽曲やふりきったポップだったり、今までのHiGEのアルバムとはひと味違った甘いフレーバーな作品に仕上がっている。ユニコーンの川西幸一、RIZEの金子ノブアキら豪華メンツが参加し、ますます研ぎ澄まされて純度が増していく。先行シングル「サンシャイン」は奥田民生がプロデュースすることで話題に。HiGE× 民生の化学反応はアルバムの世界観の軸を形成している。「青空」のようなメッセージ性のある歌詞が印象的なものから、「オニオン・ソング」のような遊び要素おあるものまでバラエティに富んだ内容で聴くたびに新たな発見を得られるから不思議。音楽にフォーマットなんていりません!と改めて気づかせてくれる1枚。(花塚 寿美礼)


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すげーすげー

前作『ねむらない』から約1年7ヶ月ぶり12枚目となるアルバム。LED ZEPPELINとDAFT PUNKを掛け合わせたらこうなりそうな(?)「ヘルシンキ」の延々と続くワンワードのループ感がもたらす恍惚感と、ロマンチックな美メロ曲「TOMATO」、フォーキーな「ユーは13?14?」のコントラストはまさに真骨頂で、グッと心を鷲掴みにされること間違いなし。後半にダイレクトなギター・ロックが多くなっているのでどんどん加速度が増していく印象。トータル・タイムが28分36秒とのことだが、さほど短いと感じなかったのは曲ごとの個性が際立っているからだろう。英国人イラストレーターのBUNNY BISSOUXとコラボしたというジャケットはイラストの中のジャケを丹念にチェックしたくなってしまう。そんな音楽の楽しさに溢れた1枚。(岡本 貴之)


QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!

最近すっかり愛と感謝の人・須藤寿にはもう毒はないのか?と思っていたら、毒とはまた違う成分..."同じ場所にはいられない駄々っ子な表現者"な彼が顔を出したようだ。そもそもダンス・ロックとかポスト・ロックとかインスト・ジャム・バンド風とか一点突破的な小さなサークルにいない彼らの曲はもっとスケールが大きい。が、同時に神は細部に宿ることも知っていることを現実の1曲1曲に結晶させた本作。オルタナ・カントリー&ブルースをUK経由で東京に着地させたような「キングスバリー・マンクス」、空耳的な歌詞の譜割りがユニークな「ベルボーイ!ヘルプミー!」、ダブの音響にイーヴルなギターが刺し込む「地獄」、髭流マンチェな「ボーナス・トラック」など、時に夢が現実よりリアルだったりする感覚にも似た鳥肌モノの全13曲。 (石角 友香)


The Great Escape

髭のフロントマンの須藤寿の初のソロ作品がリリース。"須藤寿GATARI ACOUSTIC SET"と名づけられたこのプロジェクト、その名の通り弾き語りをベースに最小限のアコースティック・セットで組み上げられている。Track.1のミドルテンポのフォーク・ナンバーの「あそびにいこう」から髭で見せている側面とは違った彼の歌心が垣間見れる。リード・トラックの「ウィークエンド-Theme From The Great Escape」ではゲストにコトリンゴを迎え、アンニュイでミニマルな髭では想像しえないような優しいヴォーカルを披露。彼のイメージから正直もっとざらついたフィジカルなフォーク作品を想像していたのだが、大瀧詠一や細野晴臣などを想起させる極上のポップ・ソングが詰まった作品。(伊藤 啓太)


それではみなさん良い旅を!

髭ちゃん、コロムビア・レコードへお引越し(移籍)第一弾となるオリジナル・アルバムが到着! さあ、みなさん旅の支度はできました?"約束の時間だよ"、"きっかり約束の時間ですよー!"聞こえたでしょ? もたもたしてたら置いていかれるぞー! 冒頭から、タイトル・トラック「それではみなさん良い旅を!」でもって、新天地から旅立ちの帆を上げた髭ちゃん。驚くことに全14曲中7曲を須藤以外のメンバーが作曲を手掛けた本作は、14曲というボリューム感も相まって、楽曲のバラエティ・パック状態。シンプルでコンパクトな楽曲が目白押しの、賑やかな内容となっている。そして、思考によるサイケデリアとでもいうような、須藤独自の語感が冴えわたる歌詞は、詞の域を超えて、一節ごとにネーミング・センスを感じてしまうほどに、コマーシャルでカラフル。時々センチで、めちゃキャッチーなこの旅に、あなたは行っとく? やめておく?(島根 希実)


サンシャイン

ふざけてるようで、マジメに遊んでる感じ。絶妙なスレスレ感で独自の怪しげなイメージの楽曲やふりきったポップだったり、今までのHiGEのアルバムとはひと味違った甘いフレーバーな作品に仕上がっている。ユニコーンの川西幸一、RIZEの金子ノブアキら豪華メンツが参加し、ますます研ぎ澄まされて純度が増していく。先行シングル「サンシャイン」は奥田民生がプロデュースすることで話題に。HiGE× 民生の化学反応はアルバムの世界観の軸を形成している。「青空」のようなメッセージ性のある歌詞が印象的なものから、「オニオン・ソング」のような遊び要素おあるものまでバラエティに富んだ内容で聴くたびに新たな発見を得られるから不思議。音楽にフォーマットなんていりません!と改めて気づかせてくれる1枚。(花塚 寿美礼)


テキーラ!テキーラ! the BEST

夏にはニューアルバムをリリースするHiGEからベスト・アルバムが届けられた。「ブラティー・マリー、気をつけろ!」など代表曲を詰め込んだDISC1からアンプラグド・ヴァージョンで新録されたDISC2と充実な内容。毒を含んだ鋭い歌詞と小気味良いロックンロール。やっぱりHiGE は今の日本のロック・シーンになくてはならないバンドの一つだろう。今回収録された日本テキーラ協会公認ソングでもある新曲「テキーラ!テキーラ!」はHiGE節が炸裂するフック満載の心地よいソウルフルなブギー。前作のドリーミーな展開も良いけど、やっぱりこのスカッとする感じが欲しかった。ちなみに今作のマスタリングはなんとあのアビーロード・スタジオの名エンジニアSteve Lukeが担当。(遠藤 孝行)



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