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INTERVIEW

Japanese

256

2017年09月号掲載

256

メンバー:池田 光(Gt/Vo) 草野 仁(Gt) 本庄 拓也(Ba) 中嶋 将大(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

下北沢を拠点に活動する、平均年齢23歳の4ピース・バンド 256(読み:ニーゴーロク)。キャッチーな歌モノであり、且つ多彩で細やかな味が効いたアレンジの妙味を持ったバンドで、J-POP感とひねりのあるコアな要素をさらりと聴かせている。熱い汗の迸る歌謡性と、キラキラとしたファンキーさや洒落たエッセンスというミスマッチ感も同居させているのが、面白いところだ。初の全国流通盤となるミニ・アルバム『SIGNAL』は、この256の醍醐味を詰め込んだ内容となった。初の流通音源リリースと、256ならではのアレンジやこだわりについて話を訊いた。

-ミニ・アルバム『SIGNAL』が完成しました。今回は初の全国流通盤となりますが、256としてどういう作品にしようと思っていましたか。

池田:ミニ・アルバムを作ろうとなった当初は、がむしゃらにいい曲を集めようとしていたんです。こうしてCDを発売するのが初めてだったので、いまいち勝手もわからなかったというか。どういうアルバムを作ったらいいのかもわからなくて。徐々に曲が集まって、ライヴを重ねるなかでもお客さんのレスポンスを見たりしながら、"アルバムでこんな曲を詰め込んでいきたい"というのがだんだんと見えてきたんです。新曲とか、ライヴで成長をしていった曲を詰めて、256の入門編という形のアルバムを作ろうとなりました。これが256の始まりだっていうアルバムにしようと思って、曲を揃えました。

-曲を聴いて思ったのは、すごくナチュラルにJ-POP的なメロディやキャッチーさと、ファンクやソウルの香りとロックが混ざっているということで。そこに気負いがない感じがしました。

中嶋:それは嬉しいですね。

本庄:256は振り幅が広いバンドだと思っているので。それを集めたら、256っぽくなったのかなと思います。

-ちょっと歌謡曲っぽい雰囲気は、もともと持っているものですか。

池田:僕がほとんどの曲でメロディを書いているんですけど、もともと松任谷由実さんや歌謡曲っぽいものが好きだったり、王道のJ-POP、コブクロやスピッツも好きでずっと聴いていたりしたので。"大衆受け"という言い方が正しいかわからないですけど、ポップで歌謡曲チックなメロディが好きなんです。彼(本庄)の上げてくるデモ音源が、振り幅があって面白くて。それと僕のメロディとがうまい具合に混ざっている気がしてます。

-本庄さんはなんでもありでデモを作っていくんですね。

本庄:僕は渋谷系とかコアな音楽が中学時代から好きで。

-全然、その世代じゃないですよね?

本庄:"周りが知らない音楽を聴いたろう"みたいなところから入って──

草野:性格がひん曲がっていただけあるな。

本庄:そうするといつの間にか、自分の引き出しが増えていって。一時期メタル・バンドをやっていたこともあるんですけど(笑)。そういうのを、大人になっていったん収拾させて。そこから曲を作ると、自分が培った音楽がうまい具合に1曲1曲に出せているかなと思います。

-渋谷系と言われると、256のソウルっぽさやポップ性、いろんな音楽が混じり合った面白さというのも、納得するところでもありますね。みなさんは、ルーツ的にはバラバラですか。

池田:僕も振り幅は広いですね。中学時代はずっと洋楽を聴いていたんですけど、BON JOVIとかX JAPANも好きだったり。EMINEMとかBruno Mars、Ne-Yoも聴いたり、RED HOT CHILI PEPPERSも大好きだったり。

-池田さんはスイスにいたことがあるそうですが、どのくらいいたんですか。

池田:1年半とかなんですけどね。高校時代に現地の高校で過ごして、現地校の日本語が通じないなかで、コミュ力の塊にならないと生きていけなかったので、必死で勉強して。

-では、スイスにいたころは音楽どころではなかったと。

池田:でも、音楽はずっとやっていたんです。この256は高校の軽音部で知り合ったメンバーで、高校から音楽に没頭しだしたんですけど、それと同時にスイスに行ったので、スイスでも音楽をやりたいと思って。現地でジャズ・ロック・バンドみたいな、コピー・バンドを組んで。そこでリード・ギターとコーラスをやっていたんです。あとは、音楽の先生にスカウトされて現地のミュージカル団体でギターやベースを弾いていて。13公演やったんですけど、最後はソールド・アウトするような感じで、スイスでいう武道館クラスのKKLというホールでも演奏する機会もあったんですよ。結局、音楽ばかりやってました(笑)。

-草野さんはどういった音楽が好きだったんですか。

草野:僕はギターが好きなんです(笑)。というと変ですけど、ギタリストが好きなんですよね。ブルースとか、そっち系が好きで。もともとは元レッチリのJohn Fruscianteからギターが好きになって、いろいろと聴くようになったんです。

-そういうギターを256で生かそうと?

草野:でも、結構ぶっこんでます(笑)。自分がそういうのが好きなので、このバンドでどれだけぶっこめるかというのをやってます。

池田:それが新鮮かなと思いますね。こういう歌モノのポップス、ロック・バンドのなかでそういうギターをやるっていうのが。

草野:頑張ってます。

-中嶋さんはどうですか。

中嶋:僕はそんなにこだわりがなくて、音楽はいろいろ聴きますね。大学時代もサークルでいろんなバンドをコピーする機会があって。ドラマーなので、いろんなバンドに駆り出されるんです。mihimaru GTをやりましたし、大塚 愛の「さくらんぼ」を、テンポを40くらい上げてやっちゃったり(笑)。僕が一番、メンバーの中ではこだわりがないと思います。

池田:ドラム楽しく叩いてるよね。

草野:4人の中ではバランサーなので。それぞれにやりたいことがぶつかっちゃうんですけど、彼は、ちゃんと合わせられる。