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英国のアート・ロック・バンド THESE NEW PURITANS、6年ぶり新作『Crooked Wing』5/23リリース。Caroline Polachek参加「Industrial Love Song」&「Bells」先行公開

2025.03.12 11:50

英国のアート・ロック・バンド THESE NEW PURITANS、6年ぶり新作『Crooked Wing』5/23リリース。Caroline Polachek参加「Industrial Love Song」&「Bells」先行公開

エセックス出身の兄弟、Jack Barnett(Vo/Gt)とGeorge Barnett(Dr)によるプロジェクト、THESE NEW PURITANS。これまでに、デザイナーのエディ・スリマンがバンドをフックアップし、ディオールのショーで音楽が採用され、さらにはNMEの年間ベスト・アルバムに選ばれる等常に注目を集めてきた彼等が、待望の最新作『Crooked Wing』を5月23日にリリースすることを発表した。
 
現在、アルバムからの先行解禁曲としてCaroline Polachekが参加した「Industrial Love Song」と「Bells」の2曲が公開されている。
 
TheseNewPuritansPC.jpg
 
同楽曲についてJackとGeorgeは以下のようにコメントしている。
 
「Industrial Love Song」は建設現場の2台のクレーンのデュエットなんだ。Carolineは1台目のクレーン役で、僕はもう1台のクレーン役。2台のクレーンは操縦者によって動きが制御されているので触れ合うことはできない。でも、日が昇ると自分たちの影が交わることを願っている。Georgeが考えたタイトルは、意図的に誤解を招くようになっている――いわゆる"インダストリアル"な曲ではないんだ。
―― Jack Barnett
 
この曲は、特定の時代に属している感じがしないね。何百年も存在してきた楽器で作られたプログレッシヴな音楽だ。
―― George Barnett
 
機械の時代が終わりを迎えると、僕たちが機械とどれほど多くの共通点を持っているかが分かるんだ。それがどれ程人間的であるかに気付くんだよ。突然、機械の視点からラヴ・ソングを書くことがそれ程突飛に感じられなくなった。
―― Jack Barnett
 
公開された「Industrial Love Song」のミュージック・ビデオは、イギリス人フォトグラファー/アーティストのHarley WeirとTHESE NEW PURITANSの共同制作によるものだ。Weirとバンドは長年の友人であり、クリエイティヴなパートナーでもある。
 

THESE NEW PURITANS - INDUSTRIAL LOVE SONG [FEATURING CAROLINE POLACHEK] (OFFICIAL VIDEO)
 
また、同時に公開されている「Bells」について、Jackは次のように語る。

この曲は、小さなギリシャ正教の教会で録音した鐘の音から始まった。その鐘の音が曲の中で聴こえるだろう。そしてその音が曲全体の出発点になったんだ。その1回の鐘の音が、このアルバムの多くを動かすきっかけになった。
―― Jack Barnett
 

THESE NEW PURITANS - BELLS
 
『Crooked Wing』の始まりは鐘の音だった。そのため、「Bells」はアルバムの豊かでありながら制限された音のパレットを最もよく表現している。オルガン、古い鐘、そしてピッチのある打楽器が中心だ。教会オルガン――"愛と恐れの楽器"とJackが表現するそれは、イギリスのエセックスとオーストリアのカリンシアで録音された。「Bells」で聴こえてくるリズムはSteve Reichを思わせ、非線形な曲構造は、バンドのキャリアの中でも最も衝撃的で力強い音楽だ。

『Crooked Wing』は、バンドにとって6年ぶり、通算5枚目のアルバムだ。Jack BarnettとUKの伝説的ポストロック・バンド、BARK PSYCHOSISの創始者、Graham Suttonがプロデュースを手掛け、George Barnettがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めた。ゲスト・ミュージシャンとしてはCaroline Polachekや、ベーシストのChris Laurence等が参加している。
 
このアルバムは、これまでの作品の中で最もシュールでありながら、同時に最も直接的な作品でもある。"Crooked Wing』とは耳のことだ。身体の両側に1つずつあり、波打った形をしている。うまくいけば、それがあなたを飛ばせるかもしれない。
―― George Barnett

THESE NEW PURITANSの名盤『Hidden』と『Field Of Reeds』のプロデュースも手掛けたGraham Suttonとの再共演により『Crooked Wing』では、映画のような広がりを持つきめ細やかな音作りが行われた。アルバム中、1曲の中にジャズ、エレクトロニカ、クラシック、インダストリアル・ミュージック、ヒップホップ、あるいはシュールなバラードの要素が組み込まれていても、どれか1つのジャンルが目立ちすぎることはない。
 
本作のテーマは、機械、地下世界、人間ではない愛、光、海、死、荒野を彷徨うアニメ・キャラクター、そして最終的には、小さな人間が歯車の回転音や鎖の軋みに晒される儚さだ。美しさと残酷さ、子守唄と騒音を同時に響かせる――それこそがTHESE NEW PURITANSの流儀だ。

THESE NEW PURITANSの最新作『Crooked Wing』はCD、LP、デジタル/ストリーミング配信で5月23日に世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには、解説書が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(クリア・ヴァイナル)も発売される。

 

▼リリース情報
THESE NEW PURITANS
『Crooked Wing』
THESENEWPURITANS_crookedwing.jpg
2025.05.23 ON SALE
[Beat Records / Domino]
 
1. Waiting
2. Bells
3. A Season In Hell
4. Industrial Love Song (Featuring Caroline Polachek]
5. I'm Already Here
6. Wild Fields (I Don't Want To)
7. The Old World
8. Crooked Wing
9. Goodnight
10. Return

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