Japanese
sora tob sakana
Skream! マガジン 2020年01月号掲載
2019.12.07 @渋谷TSUTAYA O-WEST
Writer 宮﨑 大樹
sora tob sakanaのツーマン企画"月面の扉"。同企画の記念すべき第10回目が、現役大学生のシンガー・ソングライター/トラックメイカーのMomを招き渋谷TSUTAYA O-WESTで行われた。
DJと共にステージに姿を現したMomは、「ハッピーニュースペーパー」で、都会的ながらも、どこか温かみのあるトラックに乗せて心地のよいラップで言葉を届けていく。柔軟で型にはまらないトラックメイキングと、聴き手を包むような優しい中音域のラップ。一聴しただけでMomの音楽に惹かれてしまった。彼の魅力はそれだけに留まらず、サウンドに絡むようなメロディ・ラインの耳なじみの良さは、ポップスとしての高いセンスを感じさせる。MCではフレンドリーに観客に語り掛ける一面も見せ、音楽だけでなく、人柄でも観る者の心を惹きつけていった。Momの音楽の特性は、彼の人間性そのものに由来しているのかもしれない。空間系のエフェクトを効かせたギターで弾き語りを披露した「卒業」から「マスク」、「Boys and Girls」と続けると、最後は「Boyfriend」で華やかに締めくくる。全7曲の間、魅せられっぱなし、あっという間のステージが完結した。
続いて、流麗な「海に纏わる言葉」が流れるステージに現れたsora tob sakanaが、1曲目に選択したのは「FASHION」。曲名通り、さながらファッション・ショーのようなウォーキングやポージング、そしてこれらとのコントラストを生むような、ふわりとした振付にまずは目を奪われた。前回の"月面の扉 vol.9"は、池袋のharevutaiが備える4K対応大型LEDを用いた映像を含めた、総合的な演出で魅了していたが、今回はスクリーンがないため、よりまっすぐにパフォーマンスを届けていくステージとなる。そんななかで歌い上げた、彼女たちの持ち味である美しいユニゾンは、心と身体にスッと沁み込んでいくような感覚があった。続く「silver」で見せた大人びた表情など、この日の彼女たちからは、一挙手一投足まで表現を突き詰める姿勢が窺えたように思う。MC明けで披露した「flash」では、疾走感のあるバンド・サウンドが生み出す音の波を乗りこなして歌とダンスを届けていく。彼女たちは"vol.9"でも「flash」を披露していたが、わずか2週間の間でさらに曲の表現力に磨きをかけた様子。そういった成長と吸収の速さで、sora tob sakanaは2020年にも素敵な景色をきっと見せてくれるのだろう。そんな明るい未来を感じさせるステージの終盤に、視界が開けるようなサウンドの「クラウチングスタート」を選択したのは、もはや必然だったのではないだろうか。さらに言えばこの選曲は、関係者を含めたsora tob sakanaチームが抱く希望の表れだったのかもしれない。
イベントのクライマックスは恒例のコラボレーション。Momをステージに招いて披露したのは、少し早めのクリスマス・ソング「チキンライス」(浜田雅功と槇原敬之)だった。誰も予想していなかったであろう意外な曲の選出は、Momによるものだという。Momが"じゃあ歌いましょうか。大丈夫ですか?"とsora tob sakanaへ声を掛けると、寺口夏花は"え、だいじょばないです!"と緊張した様子を見せ、ステージに笑いが起こる。普段は作り込んだ世界観で魅せていくsora tob sakanaだが、このときばかりは素の表情を覗かせつつ歌い上げていたように見えた。彼女たちのそんな一面を引き出す曲を選んだ、Momのセンスも素晴らしかったと言えるだろう。クリスマスらしいベルの音色と、Momの鳴らす心が温まるようなギター・サウンド。そこへ乗せるsora tob sakanaとMomとの男女混声は、お互いを補い合い、高め合うかのようで、この日限りのコラボレーションで終えるのは惜しいほどの出来映えだった。
こうして10回目の"月面の扉"を成功に収めたsora tob sakana。彼女たちは、来年2月8日に主催の音楽フェス"天体の音楽会Vol.3"を渋谷の3会場で開催する。2020年も、彼女たちが届けてくれる音楽に酔いしれられることを想像すると、今から楽しみで仕方ない。
[Setlist]
■Mom
1. ハッピーニュースペーパー
2. タクシードライバー
3. いたいけな惑星
4. 卒業
5. マスク
6. Boys and Girls
7. Boyfriend
■sora tob sakana
1. 海に纏わる言葉
2. FASHION
3. silver
4. シューティングスター・ランデブー
5. タイムマシンにさよなら
6. flash
7. knock!knock!
8. クラウチングスタート
<コラボレーション>
9. チキンライス
- 1
LIVE INFO
- 2025.04.17
-
柄須賀皇司(the paddles)
XIIX
yama
KANA-BOON
ELLEGARDEN × FEEDER
SUPER BEAVER
The Ravens
君島大空
KIRINJI
Mirror,Mirror
androp
東京初期衝動
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
- 2025.04.18
-
超☆社会的サンダル
THE KEBABS
藤巻亮太
Maki
Omoinotake
THE LAST DINNER PARTY
緑黄色社会
THE ORAL CIGARETTES
yama
never young beach
EASTOKLAB
曽我部恵一
FUNKIST
androp
indigo la End
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
あっこゴリラ
THE BACK HORN
- 2025.04.19
-
"ジゴロック2025"
MAN WITH A MISSION
フラワーカンパニーズ
GANG PARADE
ねぐせ。
サカナクション
"IMPACT! XXII"
WANIMA
眉村ちあき
ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ストレイテナー / アルカラ ほか
THE YELLOW MONKEY / UVERworld / シンガーズハイ / yutori ほか
never young beach
原因は自分にある。
THE ORAL CIGARETTES
古墳シスターズ
THE BAWDIES
FINLANDS
sumika
ずっと真夜中でいいのに。
ゴキゲン帝国
太田家
Base Ball Bear × ART-SCHOOL
FUNKIST
HY
PIGGS
BRADIO
須田景凪
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
- 2025.04.20
-
片平里菜
"ジゴロック2025"
chef's
眉村ちあき
緑黄色社会
サカナクション
ビレッジマンズストア
fox capture plan
This is LAST
NOT WONK
古墳シスターズ
10-FEET / フラワーカンパニーズ / 四星球 / くるり / Hakubi ほか
UVERworld / Novelbright / TOOBOE ほか
原因は自分にある。
藤巻亮太
go!go!vanillas
NakamuraEmi
HY
sumika
indigo la End
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
THE LAST DINNER PARTY
SCOOBIE DO
BRADIO
吉澤嘉代子
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
moon drop
- 2025.04.21
-
THE KEBABS
クジラ夜の街×ルサンチマン
SANDAL TELEPHONE
- 2025.04.22
-
片平里菜
SUPER BEAVER
THE KEBABS
HINDS
Saucy Dog
THE YELLOW MONKEY
NANIMONO × バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
暴動クラブ
- 2025.04.24
-
PEDRO
柄須賀皇司(the paddles)
片平里菜
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
indigo la End
w.o.d.
BIGMAMA / cinema staff
THE KEBABS
yama
藤巻亮太
- 2025.04.25
-
古墳シスターズ
FUNKIST
そこに鳴る
w.o.d.
Keishi Tanaka
fox capture plan
chef's
ラブリーサマーちゃん
それでも世界が続くなら
斉藤和義
yama
the shes gone
Laughing Hick
miida
ビレッジマンズストア
- 2025.04.26
-
CYNHN
Keishi Tanaka
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Novelbright
ヤバイTシャツ屋さん / 打首獄門同好会 / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / キュウソネコカミ ほか
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
GANG PARADE
サカナクション
渡會将士
"nambar forest'25"
INORAN
ACIDMAN
Laura day romance
Bimi
Subway Daydream
Bray me
FINLANDS
WANIMA
Omoinotake
Cloudy
柿沼広也 / 金井政人(BIGMAMA)
古墳シスターズ
ハシリコミーズ
THE BAWDIES
斉藤和義
Panorama Panama Town
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
村松利彦(Cloque.) / まやみき(ank) / るい(TEAR) ほか
RAY
This is LAST
- 2025.04.27
-
原田郁子(クラムボン)
Keishi Tanaka
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
BLUE ENCOUNT / SUPER BEAVER / 四星球 / ENTH ほか
The Ravens
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
THE KEBABS
GANG PARADE
ヒトリエ
緑黄色社会
サカナクション
"nambar forest'25"
Bray me
FINLANDS
Ayumu Imazu
渡會将士
Bimi
HY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Baggy My Life / Am Amp / Comme des familia
オニザワマシロ(超☆社会的サンダル) / 名雪(Midnight 90's)
Subway Daydream
THE BAWDIES
fox capture plan
トゲナシトゲアリ×ダイヤモンドダスト
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
- 2025.04.29
-
sumika
fox capture plan
10-FEET / THE ORAL CIGARETTES / 04 Limited Sazabys / Maki ほか
眉村ちあき
とまとくらぶ
FUNKIST
Omoinotake
ねぐせ。
大橋ちっぽけ
The Ravens
Ochunism
ずっと真夜中でいいのに。
フラワーカンパニーズ
超☆社会的サンダル
HY
mudy on the 昨晩
WANIMA
yutori
荒谷翔大 × 鈴木真海子
Newspeak
"JAPAN JAM 2025"
GANG PARADE
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Laura day romance
amazarashi
- 2025.04.30
-
とまとくらぶ
超☆社会的サンダル
桃色ドロシー
THE YELLOW MONKEY
RELEASE INFO
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
- 2025.04.21
- 2025.04.23
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.28
- 2025.04.30
- 2025.05.02
- 2025.05.03
- 2025.05.07
- 2025.05.09
- 2025.05.14
- 2025.05.16
- 2025.05.21
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Bimi
Skream! 2025年04月号