Japanese
WANIMA
Skream! マガジン 2018年10月号掲載
2018.08.26 @メットライフドーム
Writer 秦 理絵
メットライフドーム史上初めてアリーナをオール・スタンディングにしたWANIMAは、初のドーム・ライヴで、その広大な会場をライヴハウスのように変えていた。今年1月にリリースしたメジャー1stフル・アルバム『Everybody!!』を携えて、2月から開催してきたツアーのファイナル。2日間のチケットは見事即日ソールド・アウトを果たし、のべ7万人を動員したライヴは、物理的な意味で言えばステージから遠い人も近い人もいたと思う。だが、ステージとひとりひとりへの"心の距離"だけは限りなくゼロに近づける、そんなメンバーの気概を感じるライヴだった。ここでは最終日の模様をレポートする。
会場に一歩足を踏み入れると、ステージにはヤシの木などが配置された南国風のセットで装飾され、巨大なスクリーンには、メンバーが魚に扮して泳ぐユニークな映像が流れていた。お客さんのカウントダウンを合図にメンバーがステージに登場。3万5,000人の地鳴りのような大歓声が沸くなか、「OLE!!」でFUJI(Dr/Cho)の性急なビートが炸裂すると、ド迫力の水柱がステージ前方から噴射した。"「Everybody!! Tour Final」! せーの! 開催しま~す!"とKENTA(Vo/Ba)が叫ぶお約束の開会宣言から、高いドームの天井を縦横無尽にレーザーが飛び交った「BIG UP」へ。スケール感のある演出が続いた序盤だったが、MCでは下ネタ全開。KO-SHIN(Gt/Cho)が"KENTA君、夏の風物詩がありますよ"と言うと、花道でスイカ割りをするというサービス精神旺盛の企画でも笑わせる。
いつもWANIMAが大切な場所で歌い続けてきた感謝の歌「THANX」では、"待ちに待ったこの晴れ舞台"というフレーズで、その場所に立っていることを再確認するようにKENTAが地面に膝をつけ、ステージを手で叩きながら歌った。小さなライヴハウスからひとつひとつステージを上げて辿り着いたこの日のドーム公演は、彼らのバンド人生でもひと際大きな意味を持つ晴れ舞台だ。「CHEEKY」ではFUJIがお馴染みのモノマネで笑わせながら、3人を乗せた台がセンター・ステージに移動した。「いいから」では、その台が回転。今回のツアーでは幕張メッセでも360°を客席に囲まれたライヴがあったが、WANIMAには四方八方からお客さんの歓声が降り注ぐ、センター・ステージに立つ姿が本当によく似合う。それはWANIMAというバンドの存在理由のひとつに、"みんなの生活を少しでも良くしたい、音楽を通じてみんなと生きていきたい"という願いがあるからだと思う。そこから上手に伸びたメッツステージでは「SLOW」を、下手にあるライフステージではアコースティック編成で「ここから」を披露。広いドームでもお客さんの近くに行きたい、そんな想いを体現したセンター・ステージの最後には「ともに」を届けた。つらいこと、泣きたいことがあっても、"進め君らしく 心踊る方"と、しわくちゃの笑顔でKENTAが歌えば、ドームに割れんばかりの大合唱が巻き起こる。客席に高らかに突き上がるピース・サイン。WANIMAの歌は、もう彼らだけものではない。みんなの歌なのだ。
「雨あがり」からは後半戦へ、ここからは1曲1曲すべてがハイライトだった。KENTAがギターのフレーズに乗せて、"生きとったらなんとかなると思うけん。手繰り寄せていきましょう"と訴えた明日を迎えるための歌「ヒューマン」、"不器用でも、未完成でもええけ、ダメになったら、いつでもWANIMAのところに戻ってきてくれたらと思います"と言って全力で駆け抜けた「シグナル」。KENTAがライヴという場所で伝えるまっすぐな言葉は、元来その曲が持つ意味をいっそう強くする。ラスト・ソングは「Everybody!!」。ポジティヴに輝く"ラララ"のメロディにすべての想いを託すと、最後にKENTAは"みんなひとりひとり愛しとるよ!"と叫んだ。アンコールでは、ドームの天井に"光の花火"を打ち上げた「花火」、3万5,000人の中から選ばれたひとりのお客さんのリクエストに応えた「TRACE」のあと、"離れてもここにいる"と、しばしの別れを告げながら、いつの日かまた再会することを約束するように「これだけは」を披露。クライマックスでお客さんの頭上に銀テープが舞うと、KENTAが大ジャンプしてフィニッシュ。会場に「JUICE UP!!のテーマ」が流れるなか、メンバーはずいぶん長いこと鳴りやまない歓声に応えていた。
ライヴの終わりには、"ツアーが終わって何も発表がないようじゃ、バンドをやってる意味がない"ということで、11月から来年3月にかけて全27公演の全国ツアー"1CHANCE NIGHT TOUR 2018-2019"を開催することを発表した。今度のハコはホールやライヴハウス。ドームを経て、彼らがどんなライヴを繰り広げるか楽しみだ。
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
- 2025.07.31
-
TENDOUJI
フラワーカンパニーズ
GIFTMEN
なきごと
The Gentle Flower.
のうじょうりえ
ZAZEN BOYS
板歯目
- 2025.08.01
-
bokula.
GIFTMEN
ビレッジマンズストア
キュウソネコカミ / 礼賛 / 西川貴教 / FANTASTICS
GOOD BYE APRIL × エルスウェア紀行
cinema staff
the shes gone
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Newspeak
Amber's
パピプペポは難しい / IQ99
- 2025.08.02
-
Saucy Dog
マオ(シド)
四星球 / フラワーカンパニーズ / Hump Back / 眉村ちあき ほか
なきごと
FIVE NEW OLD
BLUE ENCOUNT
TENDOUJI
カミナリグモ
"Live House Pangea presents「新世界FESTIVAL2025」"
あれくん
藤沢アユミ
reGretGirl
Nothing's Carved In Stone
ぜんぶ君のせいだ。
岸田 繁(くるり) / 向井秀徳アコースティック&エレクトリック / 折坂悠太
古墳シスターズ
PENGUIN RESEARCH
忘れらんねえよ
シナリオアート
SCOOBIE DO
eastern youth
"NEW HORIZON FEST"
ExWHYZ
BRADIO
映秀。
- 2025.08.03
-
Saucy Dog
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
マオ(シド)
ビレッジマンズストア
PK shampoo
フラワーカンパニーズ
BLUE ENCOUNT
Nothing's Carved In Stone
FIVE NEW OLD
reGretGirl
さめざめ
カミナリグモ
あれくん
忘れらんねえよ
SCOOBIE DO
"NEW HORIZON FEST"
古墳シスターズ
Lucky Kilimanjaro
め組
コレサワ
有村竜太朗
- 2025.08.05
-
Hump Back
BLUE ENCOUNT
YOASOBI
RELEASE INFO
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.11
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.03
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号