Japanese
WANIMA
Skream! マガジン 2018年06月号掲載
2018.04.22 @幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
Writer 秦 理絵
できる限りお客さんの近くでライヴをするために、この日のWANIMAはフロアのど真ん中360°を客席が取り囲むステージに立っていた。2月から開催してきた全国ツアー"Everybody!! Tour"のアリーナ編となる幕張メッセ 国際展示場 9-11ホールだ。"僕たちはライヴハウスで育ったから、スタンディングにめちゃくちゃこだわりがあるんです。東京で言うなら、新宿ACB HALLとか横浜F.A.Dとか。お客さんが2、3人のときからライヴハウスでやってきたから。「お客さんに近づきたい」って言ってたら、センター・ステージに来ちゃいました!"。そんなKENTA(Vo/Ba)の言葉を体現するように、この日のWANIMAは、ライヴハウス時代から彼らのことを知る人も、新しく出会った人も、今この瞬間に目の前にいるすべてのお客さんを巻き込んで、"私たちの明日"のための熱い音楽を届けてくれた。
オープニングSEの「JUICE UP!!のテーマ」が流れ出すと、大歓声の中でメンバーがステージに現れた。FUJI(Dr/Cho)がスピーディなビートを繰り出した「OLE!!」からライヴの口火を切ると、幕張メッセの高い天井には光が縦横無尽に交錯し、ステージ上部の"WANIMA"の文字が激しく点滅。巨大なアリーナ会場だからこそのスケール感のある演出で、開始早々から幕張メッセはクライマックスのような熱狂に包まれていく。
"我々がキャストで、みなさんがゲストでございます。夢の国へようこそ!"。いつものように笑顔でKENTAがお客さんに語り掛けると、最新アルバム『Everybody!!』の楽曲を中心に、スカやファンクのリズムなどを吸収したWANIMAらしい性急なロック・ナンバーを間髪いれずに畳み掛けていく。FUJIによるファンにはお馴染みのあの人のモノマネが炸裂した「BIG UP」では例の掛け声とともにフロアを踊らせると、"今日の幕張は自由すぎるぞー!"と嬉しそうな声を上げたKENTA。KO-SHIN(Gt/Cho)もステージの際まで歩み寄りながら、アグレッシヴなギター・プレイでフロアを沸かせる。全力でフロアと向き合うメンバーの顔からは、序盤から汗がポタポタと滴り落ちていた。映画"OVER DRIVE"のために書き下ろした新曲「Drive」では、自分を情けなく思う気持ちを燃料にしながらも、未来へとドライブをしようという熱いメッセージを届けると、アコースティック・コーナーへ。FUJIがカホンを叩き、KO-SHINがアコギに持ち替えるという編成で3曲を披露。中でも"ダサいのは今だけだから"という大事な言葉をストレートに綴った「ここから」は、少ない音数だからこそ、その言葉がまっすぐに沁みる名演だった。
再びバンド・セットに戻ると"スリー、ツー、ワン"のカウントを合図にして始めた、WANIMAが音楽を鳴らす理由のすべてを込めたようなライヴ・アンセム「ともに」では、KENTAが"かっこ良くなろうな、これからも息をして、ともに生きような!"と力強く叫んだ。そして、メンバーの頭上をしんしんと白い雪が舞ったバラード曲「SNOW」など、後半戦は3人が繰り出す熱い演奏に何度も心を揺さぶられるハイライトの連続だった。"WANIMAはこれからもいろいろなことに挑戦していく。みんなも不格好でもいいから、自由にやってみて。ダメだったら、いつでも戻ってきてください。お金は貸せないけど、肩ぐらいは貸せるから"と、まるで親友に言うように語り掛けたKENTA。その言葉に続く「シグナル」では、バンドが鳴らす爆音をかき消すほど大きなシンガロングが会場に響き渡った。WANIMAのライヴで起こるシンガロングは、単に"一緒に歌う"というレベルを超えた熱量がある。それぞれのお客さんが、ライヴ会場に辿り着くまでのそれぞれの日々で何度も溜め息をつき、あがいて、もがいて、必死に走り続けているからこそ、その日々のすべてを肯定してくれるWANIMAの歌を、この場所で一緒に歌わずにはいられないという本気のシンガロングなのだ。
本編を「Everybody!!」で締めくくったあと、アンコールでは新曲として「りんどう」が披露された。WANIMAの地元熊本に咲く"リンドウ"という花は、決して群れて咲くことがないという。その凛とした姿に自分を重ねるように、"強くなれ"、"生き抜いてやれ"と綴る雄大なバラードは、これから先もWANIMAが大切に歌い続けてゆく歌になりそうだった。そして、最後はお客さんのリクエストに応えた「For you」でフィニッシュ。KENTAが"生きてるうちになんでも好きにやれよ!"と叫び、お客さんに頭上にひらひらと銀テープが舞うと、ライヴは熱狂のうちに幕を閉じた。去り際、お客さんとハイタッチをしながらステージをあとにしたメンバーは、最後の最後まで眩しいほどの笑顔だった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
RELEASE INFO
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号