Japanese
ジョゼ
Skream! マガジン 2016年05月号掲載
2016.04.02 @TSUTAYA O-Crest
Writer 吉羽 さおり
今年1月に発表した3rdミニ・アルバム『YOUNGSTER』を携えて、全国12ヶ所を巡るリリース・ツアーを行ってきたジョゼ。その終着点となるワンマン・ライヴがTSUTAYA O-Crestで開催された。"若者"を意味するYOUNGSTERにふさわしく"Y.M.C.A. 2016"と銘打たれたこのツアー、登場SEはやはり西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」。陽性のサウンドに乗り、まず吉田春人(Ba)がステージに現われてダンスを繰り広げ、中神伸允(Dr)、羽深創太(Vo/Gt)が登場。オーディエンスによる手拍子の中、爽快な疾走感で駆け抜けていく「パステルカラー」、細やかなギター・フレーズに切ないメロディが映える「Gravity Sky」を畳みかけていった。とても晴れやかな幕開けだ。
2月の渋谷eggmanでのリリース・パーティに始まり、じっくりと全国を回ってきた今回のツアー。羽深は、"今回のツアーは、今までで1番「生きてるな」と思った"とMCで語った。それは何よりも、若さやエネルギーを詰め込んだ『YOUNGSTER』というアルバムの曲たちが引っ張ってくれたものであって、自分で作った曲に喝を入れられた感覚だったという。3人のアンサンブルは、力強く、かつ堂々とステージから放たれて、会場に大きく響き渡る。『YOUNGSTER』の曲をポイントに置きながら、1stアルバム『Sekirara』から「Adolescence」、2ndミニ・アルバム『Nocturne』から「獣」、また"ちょっと懐かしい曲"と羽深が紹介し1stミニ・アルバム『Aquarium』から「numberless polka dot」を演奏するなど、中盤は新旧の曲を織り交ぜて披露された。ナイーヴな歌と、細やかなアレンジとアンサンブルで聴かせる繊細なガラス細工のようなこれまでの曲も、今のジョゼのモードへとアップデートされている。いずれの曲も、その曲の核となるエモーションやエネルギーをより鮮明に描き出すサウンドへと再構築された感がある。『YOUNGSTER』の制作過程で培った、自分の衝動へと向き合うこと、心の奥底で疼いている思いの芽を大事に育て上げていくこと、そしてその熱い塊を燃料に3人の音を爆発させていくこと。これが、これまでのジョゼの曲にもうまく作用しているようだ。冴え冴えとしたサウンドがオーディエンスの身体をグッと捕らえ、躍動させるものになっている。
後半に突入する前には、"じんじんコーナー"と題し、ドラマー中神がバーテンダーとなってこの日のスペシャル・ドリンク、ジンジントニックのスペシャル・エディションをステージ上で作り、抽選で当たったファンにふるまうというワンマンならではの楽しみも。まっすぐに曲を伝えるのと同時に、3人のキャラクターがうかがい知れるちょっとしたゆる~い雰囲気もまた一興で、オーディエンスにとっては親近感の湧くものだったと思う。その甲斐もあってか(?)、「ロクデナシ」から始まった後半は会場の一体感がさらに増してアグレッシヴなライヴを展開していった。「ヤングパレード」では、コール&レスポンスで盛り上げてフロアの声をひとつにする。中神と吉田による力強いビートが、オーディエンスの歌のボリュームを上げ、羽深がそれを指揮するようにまとめ上げていく、昂揚感、多幸感のあるシーンとなった。「Moment」や、古くからある曲「溺れる」では、そのイントロからフロアに歓声が沸き起こっていく。そんな反応に、バンドもまたパワフルな演奏で応えていった。
"『YOUNGSTER』というミニ・アルバムは、新しいチャレンジをした作品だったから、どう受け止めてもらえるのかが不安だった"と、羽深がオーディエンスに語りかける。でもこのツアーやこの日のライヴで、新しい曲もこれまでの曲も並べて演奏してみて、何か許された感覚もあったとも語った。サウンド的には新たな試みがあっても、その歌の中、音の中にはやっぱり自分自身がいて、ほっとしたところもあるという。そんな思いを素直に語って、清々しい笑顔を見せる羽深の姿や、吉田、中神の晴れやかな表情がとても印象深い。ラストの「ハートソルジャー」は、その3人のテーマ・ソングのようにエネルギッシュに、ドラマティックに響き、リリース・ツアー"Y.M.C.A. 2016"のファイナルを締めくくった。
歓声や拍手に応えアンコールでステージに立った3人は、新曲も披露。『YOUNGSTER』に満足することなく、その先に向かって突き進んでいるところも見せた。バンド内でいい化学変化を起こしている現在進行形のジョゼを伝える、大事な一夜となった。
- 1
LIVE INFO
- 2024.12.04
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION
神聖かまってちゃん
The Ravens
go!go!vanillas
リーガルリリー
PEDRO
Galileo Galilei
ASH DA HERO / POLYSICS
SIX LOUNGE
マカロニえんぴつ / SAKANAMON / ヤユヨ ほか
DYGL
NEE
点染テンセイ少女。
SUPER BEAVER
- 2024.12.05
-
シノダ(ヒトリエ)
坂本慎太郎
新しい学校のリーダーズ
Dear Chambers
フィルフリーク
終活クラブ
go!go!vanillas
キュウソネコカミ
ネクライトーキー
VOI SQUARE CAT
DeNeel
PEDRO
四星球
ハンブレッダーズ
w.o.d.
ドミコ
BIGMAMA
Nulbarich
- 2024.12.06
-
DURDN
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
reGretGirl
Maki
CENT
上白石萌音
a flood of circle
DeNeel
YONA YONA WEEKENDERS / 荒谷翔大 / muque
Ivy to Fraudulent Game
リュックと添い寝ごはん
ネクライトーキー
Aimer
Dear Chambers
小山田壮平
CVLTE
ねぐせ。
- 2024.12.07
-
Kroi
怒髪天
フィロソフィーのダンス
the shes gone
Conton Candy
シノダ(ヒトリエ)
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
ザ50回転ズ
Umisaya
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ADAM at
HY
BLUE ENCOUNT
Vaundy
reGretGirl
岡崎体育
ズーカラデル
上白石萌音
a flood of circle
ポルカドットスティングレイ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
TK from 凛として時雨
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
Aimer
眉村ちあき
マオ(シド)
Johnnivan
VENUS PETER
eastern youth
打首獄門同好会
SpecialThanks
クレナズム
OKAMOTO'S
ねぐせ。
"下北沢にて'24"
BUMP OF CHICKEN
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
- 2024.12.08
-
怒髪天
フィロソフィーのダンス
ザ50回転ズ
ビッケブランカ
9mm Parabellum Bullet
シノダ(ヒトリエ)
the shes gone
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
リアクション ザ ブッタ
Maki
HY
Vaundy
ExWHYZ
安藤裕子
DURDN
Conton Candy
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ストレイテナー
LiVS
マオ(シド)
ネクライトーキー
OKAMOTO'S
Newspeak
Mega Shinnosuke
フレンズ
FR2PON!
DENIMS
BUMP OF CHICKEN
- 2024.12.10
-
back number
reGretGirl
PEDRO
鎌野 愛
羊文学
ザ・クロマニヨンズ×サンボマスター
リーガルリリー
PALE WAVES
- 2024.12.11
-
KALMA
back number
Hakubi
フィルフリーク
YOUR ADVISORY BOARD
LONGMAN
ART-SCHOOL
People In The Box
HERE
オレンジスパイニクラブ
the shes gone
GANGDEMIC
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.12
-
ズーカラデル
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Hakubi
reGretGirl
a flood of circle × cinema staff × The Novembers
BRADIO
VOI SQUARE CAT
GANGDEMIC
DeNeel
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.13
-
THE YELLOW MONKEY
ザ・クロマニヨンズ×kanekoayano
ASIAN KUNG-FU GENERATION
w.o.d.
終活クラブ
eastern youth
煮ル果実
the dadadadys
四星球
TOMOO
シノダ(ヒトリエ)
優里
神聖かまってちゃん
ストレイテナー
NANIMONO
TENDOUJI
- 2024.12.14
-
ズーカラデル
安藤裕子
HY
Hakubi
SUPER BEAVER / 緑黄色社会 / マカロニえんぴつ ほか
フラワーカンパニーズ
BLUE ENCOUNT
LiVS
Vaundy
GOOD ON THE REEL
Helsinki Lambda Club
eastern youth
TK from 凛として時雨
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
LiSA
あいみょん
Academic BANANA
OKAMOTO'S
私立恵比寿中学
CENT
優里
JYOCHO
UNCHAIN
ヨルシカ
ザ50回転ズ
大森靖子
Conton Candy
ヤングスキニー
Aimer
TENDOUJI
- 2024.12.15
-
NEE
ズーカラデル
安藤裕子
椎名林檎
HY
sumika / 10-FEET / Saucy Dog / ザ・クロマニヨンズ ほか
ExWHYZ
GOOD ON THE REEL
MOROHA
TK from 凛として時雨
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
Vaundy
LiVS
tacica
Helsinki Lambda Club
フィロソフィーのダンス
ザ50回転ズ
LiSA
あいみょん
伊東歌詞太郎
LACCO TOWER
WANIMA
篠塚将行×菅澤智史 (それでも世界が続くなら)
EASTOKLAB
Mellow Youth
澤田空海理
コレサワ
Ryu Matsuyama
ヨルシカ
w.o.d.
竹内アンナ
the quiet room
Aimer
リアクション ザ ブッタ
- 2024.12.16
-
アンと私
真山りか(私立恵比寿中学)
- 2024.12.17
-
NOIMAGE
PEDRO
The Novembers
YONA YONA WEEKENDERS
Charlie Puth
RELEASE INFO
- 2024.12.04
- 2024.12.05
- 2024.12.06
- 2024.12.11
- 2024.12.13
- 2024.12.18
- 2024.12.20
- 2024.12.25
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.17
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
PEDRO
Skream! 2024年11月号