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INTERVIEW

Japanese

2026年03月号掲載

ざらばんし

-ところで、この何年間やってきたなかでターニング・ポイントになった曲はありますか?

「SELF」(2025年8月リリース)っていう曲があるんですけど、自分の心に向けて書いた曲で、自分的にはすごいしっくりきてます。あとは仲良くさせていただいてるLavtさんに編曲してもらった曲でもあって、いろんな思いが重なってできたものだったので、自分の方向性のターニング・ポイントにはなりました。

-この曲で音像が立体的になったなと思ったんですよ。それはLavtさんのアレンジも関係しているのでは?

人とちゃんとやりとりさせていただいて、意見を言い合いながら編曲に入ってもらうのが初めてだったので、自分の考えと相手の考えを上手く伝え合って凝ることができた作品だと思います。自分の音楽性を理解してもらった上でさらに良くしてくださったので、すごいいい曲だなって自分でも感じますね。

-何度も言っちゃうんですが、ざらばんしさんの今話していらっしゃる雰囲気と、常に生きづらさを抱えている感じの曲のギャップがすごいです。

本当ですか? でもそう言っていただくことが多いですね。いろんな方に"本当に歌ってる?"って聞かれます(笑)。

-それぐらい曲には出るっていうことなんですかね。

そうですね。気にしいな性格なんですけど、あんまり人に話さないで音楽に出してるので、そこの乖離みたいなのはあると思います。

-先程と同じくLavtさんが編曲に参加された「YAMIKUMO」(2025年12月リリース)、これは明確なオルタナティヴ・ロックになってるなと思いました。この曲はどんな経緯でできた曲ですか?

去年の頭ぐらいに作っていて、もともとはちょっと歌詞も違ったんですけど、当時いろいろなことが重なっていて焦りみたいなのが自分自身の中であって。その焦りの恐怖のようなものから逃げる自分、"闇雲"な自分を表現している感じです。

-タイミング的にはsanetiiさんの「デッドエンド feat. Lavt,ざらばんし」に参加されたのはその後ぐらいですか?

もうちょっと前だと思います。

-これはどんなきっかけだったんですか?

僕がまだ曲も出してない、聴かれてもいないときにsanetiiさんから連絡をいただいて、プライベートでも会うことになって。そこからLavtさんも含めて3人で遊んだりして仲良くさせてもらっていて、"いつか音楽的な面でも一緒に何かやれたらいいね"って3人で喋っていたところから、3マンでライヴ([Lavt presents "L.S.Z."])をさせてもらうことが決まったんです。そのときに"楽曲もいろいろやれたらいいね"って言ってもらっていて、実際にsanetiiさんからお誘いいただいて、めちゃめちゃ嬉しいお誘いだったので二つ返事でやらせてもらいました。

-sanetiiさんはボカロの手法も持っているアーティストですが、sanetiiさんとLavtさん、それぞれのご自分とは違う魅力的な部分はどういうところですか?

sanetiiさんは声がすごく繊細で、この繊細な声が生み出すヴォーカルが歌詞とも合っていて、僕とちょっと似てる割り切れなさのようなものを歌で表現するのが上手だなと思いますね。Lavt君に関しては音楽知識というか、音楽全面においてすごい勉強になることばかりで、しゃべっていても一言一句全部参考にさせてもらうことが多くて。その上でいろんな歌い方ができる、そういうところですね。2人とも僕にはない武器がたくさんあって、ずっと尊敬してます。

-逆に共通してるなと思うところは?

3人ともソロ・アーティストなのでいろんなことをやってはいるんですけど、やっぱりロックが好きだな、ロックが根底にあるなと思います。

-では新曲「トローチ」についてなのですが、今年最初のリリースとしてこれまでと違う気持ちはありますか?

そうですね。自分の中で寂しさみたいなのものを表現することには変わりはないんですけど、今までは一人称視点で自分が思ってること、寂しさを表現してたところから、今回は自分が寂しいと思ってる部屋に対して表現している感じで、視点の違いみたいなものはあると思います。視点を変えて、空間に対して思いを伝えてるみたいなところがあるので。

-歌始まりなんでガッと掴まれるんですよね。

弾き語りで作った曲だったので、イントロを大回しするっていうよりも、伝えたいことだけ伝えて終わるっていう。寂しい気持ちをダラダラ続けない、みたいな思いがあったので、歌始まりにしてきっぱり終わらせる構成にしました。

-途中で長いブレイクがあって、ちょっとトリッキーですね。

最初はサビとサビを繋いだりしてたんですけど、急に長いサビになってしまうと寂しい気持ちがダラダラしてしまう気がしたので、波がある感じを表現できたらいいなと思ってそうしましたね。

-大元が弾き語りなのが理解できる曲です。そういう意味でいうと、最初の頃とまた違うシンプルさなんじゃないですか?

そうですね。なんかもうごちゃごちゃ考えないというか、これまですぐパッと景色が出ない楽曲が多かったんですけど、今回は1行目から景色が浮かぶ感じなので、そこが変わったかなと思います。

--今回の変化も踏まえて、今後アルバムやEPを作るときはどんなテーマになりそうですか?

今までは作ったときのままの気持ちだったんですけど、最近は作ってからちょっと後に聴くとまた気持ちが変わってたりもして。今までは自分の中身がテーマだったのが、焦りのあった当時より自分を客観視して、自分という人物をテーマにできたら思ってます。

-ライヴも重ねてこられていますが、先日は東京での初ワンマン([ざらばんし 1st One Man Live "デスクライト"])がソールド・アウトしましたね。

ライヴに来てもらえてるのがすごいありがたい反面、毎回次のライヴは埋まるのかなっていう不安があったのでびっくりしました。

-今後もいろいろな楽曲を出していかれると思うんですけど、ざっくり今後の目標を教えていただいていいですか?

今の僕のイメージって邦ロックというか日本のロック感が強いので、それもありつついろんな要素を取り入れて、自分の全てを自分の中に吸収していけたらなというふうに思ってます。どんな人が聴いてもいいところがたくさんあるような歌詞やメロディが作れたらいいなと思います。

-楽器はギターの他にどんなものが弾けるんですか?

ほとんどギターしか弾けなくて、ベースはルート弾きしかできなくて、他は全部打ち込みです。

-音楽性を広げていく上で何か学んでいきたいことは?

ピアノを習いたいなと思ってるんですけど、1回習ってできなかったので(苦笑)、怖さはあります。あとは打ち込みに関連するんですけど、ドラムのフレーズについてはもっと知りたいなと思います。

-出てみたいイベントやフェスはありますか?

野外フェスに出たいなと思ってるんですけど、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」は特に出たいなって思います。ずっと僕のサポート・ドラムをやってくださっている方がいるんですけど、その方がもともと高校の先生で。北海道出身で当時から"北海道の大型フェスに一緒に出ようよ"という話をしてくれたりもしたので、ずっと目指している場所ではあります。

-その方からの影響も大きいんじゃないですか?

そうですね。音楽以外にもいろんなことを学んだり、話してて影響受けたりしてます。今は北海道にいらっしゃるので電話で近況を話したり、精神的な支えになっている部分も大きいですね。

RELEASE INFORMATION

ざらばんし
DIGITAL SINGLE
「トローチ」
NOW ON SALE
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