Japanese
T.N.T
2026年01月号掲載
Member:手越祐也(Vo) Ryu.(Gt) Furutatsu(Ba/Vn) kyohey(Dr)
Interviewer:フジジュン
一人一人に"お前等全員が主役だぞ!"と伝えたい
-互いに信頼し合えて、刺激を与え合えて、すごくいいメンバーに恵まれましたね。手越さんはいかがですか? ソロでずっとやってきて、バンドという形で頼れる仲間がいるのはまた気持ちも違うと思いますが。
手越:曲作りで言うと、それぞれ向かっている方向や掲げている目標は一緒だと思うんですけど、それぞれの音楽ルーツは、Furutatsuのルーツにクラシックがあったり、ちょっと違ったりするので。今後曲を作っていく上で、そういうところがT.N.Tの面白さになると思っています。例えば「未来へ」の歌詞は僕が書いていますけど、「I Don't Care」はkyoheyだし、「Swallowtale」って曲だったらFurutatsuが作曲していて。まだリリースされていない「朧(おぼろ)」って曲はFurutatsuが曲を書いて俺が作詞したり。今後Ryu.も曲作りに参加してくるだろうから、無限の掛け算でそれぞれの個性が出た曲が作っていけるんじゃないかなと。向いている方向は一緒だけど4つの方向性で曲を作っていけるので、楽曲の幅って意味ではどんどん面白くなっていくんじゃないかって思っています。今ってヴォーカルが主体になっているバンドが多いと思うんですけど、僕等はそれぞれができるし。「未来へ」みたいに曲はプロの作家さんに作ってもらうけど歌詞は自分で乗せるとか、いろんな可能性をパズルみたいに組めるバンドなので、そこの面白さは今の時点の曲数でも感じるし、やっていて面白いなと思っています。
-ここからRyu.さんも曲作りに参加してくるという発言が出ましたが、手越さんがRyu.さんに期待しているのはどんなことですか?
手越:期待することか、なんだろう(笑)? T.N.Tの曲って、ヴォーカルもそうだし、それぞれのパートがまぁ難しいんですよ。だから、僕等の作った曲を表現できるギタリストってそんなにいないと思うんですよね。それが"八王子"で初めて一緒に演るってなって、1回スタジオに入ってRyu.が弾いてくれたとき、もともとのギタリストとは違った個性と良さを僕はすごく感じたし、kyoheyとFurutatsuもそうだと思います。僕は演奏をしっかり聴きながら歌うのが好きなので、3人の弾いている音をかなり耳に返してもらって歌うタイプなんですけど、素直に歌っていて気持ち良かったし、"こいつ、ギター上手っ!"と思ったんです。
-最初から技術はもちろん、それだけじゃない何かを感じていたんですね。
手越:そうですね。あと、T.N.Tってイントロや間奏で楽器の魅せ場がある曲が多いんですけど、そこもまた違った個性でバコーン! とはめてくるのがすげぇいいなと思っています。昨今のバンドってヴォーカルが主役で、楽器隊が"この人を支えます"みたいな感じに見えるんですけど、俺としてはやっぱり、T.N.Tはたまたま俺がヴォーカルで前に立っているだけであって、4人全員が主役のほうがいいと思っているんで。それぞれに強烈な個性を出してほしいし、それぞれが先頭に立つような意識でやってほしい。昔のバンドってみんなが主役で、"俺が一番カッケーんだよ!"っていうぶつかり合いが見ている人を熱くさせたじゃないですか? 最近はそういうバンドがいないけど、俺等はそっちのほうが合っているし、髪の色もみんな派手で主張が強いんで、ヴィジュアルも含めて全員が主役になれるバンドになれればいいなと思っています。
Ryu.:いやぁ、追いつけ追い越せですけど......大変ですね(笑)。
手越:ギター・ソロの前に真ん中にいる俺を蹴飛ばして、"俺がセンター行くんじゃい!"くらいの気合で来てくれていいから(笑)。
-わはは(笑)。ギター主導でめちゃくちゃ目立つ曲をRyu.さんが作ってきてもいいし。
手越:今そういう曲ないですからね。間奏が1分半くらいある曲とか(笑)。でも俺はそういうのも全然いいと思うんです。ほら、時代って回っていくから。"写ルンです"が流行ったりしているじゃないですか。今はTikTokとかの影響で、イントロがあったら聴けないとか、間奏が長かったら聴けないとか、そうなっているかもしれないけど、絶対また戻ると俺は思っているんで。時代の先に行っても、また時代が後ろから追い掛けてくるでしょう? って。 バンドも時代が追い掛けてきて、間奏がドーンと入って、ワーッ! と沸きまくる時代が俺はまた来ると思っています。そう信じているだけなんですけどね。
-そこで自分の信じたものを貫く美学もありますよね。かと思うと、今回の「未来へ」みたいな曲も演れてしまう振れ幅の広さもT.N.Tの強みだと思うのですが、最新シングル『未来へ/I Don't Care』ができあがっての感想はいかがですか?
手越:めちゃくちゃありがたい話で、「未来へ」は"第104回全国高校サッカー選手権大会"のタイアップが付いていて。前の事務所の頃に"FIFAクラブワールドカップ"や"FIFAワールドカップ"のテーマ・ソングを歌わせてもらってきたので、サッカーのイメージがあるからだと思うんですけど。 俺自身、年齢やキャリアを重ねていくなかで、若い世代をのびのびと夢に向かって頑張らせたいって気持ちが強くなっていて。高校生のサッカー選手もそうだけど、芸能界を目指している人や、バンドとかアーティスト、アイドルを目指している人も、今って人と違うことが本当にやりづらくなってきていて。
-サッカーに限らず、これからの未来を担う若い世代に向けた曲にしたかったと。
手越:そうですね。俺、コンプライアンスって言葉が大嫌いなんです。意味分かんないルールを自分に課して、手枷足枷を付けた結果、芸能界に圧倒的に個性があるスターが出てこない状況になっていて。野球界でいう大谷翔平みたいな、野球興味なくても知っちゃっている人。バンドだったらMr.Childrenの桜井(桜井和寿/Vo)さんみたいな、誰もが曲も歌えるし顔も分かるみたいなスターが育ちにくい環境になっているんだけど、俺はそういうスターに憧れて今も生きているんで。後輩の世代が自由を奪われて、周りばかりを気にしてやっていかなきゃいけないっていう環境を絶対に打破したいなと思っています。"ルールや法律はしっかり守った上で、個性を捨てる必要はないよ"っていうのを教えていきたいんです。いつだって時代を変えてきたのは、1つの強烈な個性を持ったスーパースターだから。
-なんでもできるマルチ・プレイヤーなんていないですからね。
手越:戦国武将にしても総理大臣にしてもスポーツ選手にしてもですけど、特に芸能界だとアベレージヒッターよりもホームランバッターのほうがスターになれると思うので。そういった下の世代を育てたいっていう思いと、サッカーに恩返しをしたいって思いが集約されたのが「未来へ」なんです。それに、"全国高校サッカー選手権大会"のテーマ・ソングを歌うっていうのは、僕がずっとやりたかった夢の1つだったんですよ。この大会を勝ち抜くために死ぬ思いでやった経験が、今後就職とか夢に向かって羽ばたくときに超武器になると思っているんで、僭越ながら自分が曲を書かせてもらって、未来の日本を担っていく若者とか夢に向かって一生懸命頑張っている人たち全員の背中を押しつつ、自分の夢も叶うっていう瞬間がこのタイアップなんです。すごくやりがいがありますし、皆さんのおかげで夢を叶えていただいたっていう感謝の気持ちでいっぱいです。
-この曲を聴いて思ったのが、応援歌でありつつ、ただの応援歌じゃない。頑張る一人一人の主題歌であり、気持ちを奮起させるBGMになっているなということだったんです。だから、サッカーをやっているみんなじゃなくて、一人一人をしっかり頭の中で描いて書いたんだろうなということだったので、今の話を聞いてすごく納得しました。
手越:日本人って人に合わせるのが最高に上手な国民性だし、世界的に見ても仕事していて最高にやりやすいし大好きなんですけど、個性が足りない。それと、自分の人生の主役は自分ということを分かってない人が多すぎて、人のために生きすぎていると思うんです。自分の人生って、生まれてから死ぬまで自分のストーリーじゃないですか。その物語の主役は自分なのに、どこかで"自分は主役じゃなくていい"って遠慮があって、人助けをしてしまうようなところがあって。それもすごく素敵だと思うんですけど、やっぱり自分の人生が充実しているからこそ、人を助ける余裕ができたり、人に優しくなれると思うんで。
サッカー選手もそうだし、この曲を聴いてくれた一人一人に、"お前等全員が主役だぞ!"と伝えたいですね。まず自分が主役の人生を華やかにして、夢を叶えて、自分や周りを囲む家族とか友達といった人たちの心を満たして笑顔にした上で、やっと誰かに手を差し伸べるっていう順番をみんなに分かってほしいなって、そんなことを強く思いながら書きました。
-一人一人に向けて、"お前の人生、まずはお前が輝け!"と。自身の夢を叶えた上で、それが言っているから説得力もすごくあります。では、「未来へ」のサウンド面のこだわりはいかがでしょうか?
kyohey:歌詞ができあがったタイミングで、僕とFurutatsuは聴かせてもらったんですけど、最初に聴いた時点で泣きそうになったんですよ。手越君の声と歌詞から、気持ちが全部受け取れた感じがして。ずっと言っているんですけど、ラストのサビ前の"出会えた奇跡に「ありがとう」"のフレーズが忘れられなくて。これだけ手越君の思いが乗っている曲をT.N.Tが演奏して、人生を賭けて戦う選手たちの応援歌をやらせてもらうわけじゃないですか? そう考えると、生半可な気持ちでできるわけないなと思って。だからレコーディングでは"どう叩いたらいいんだ?"ってすごい悩みました。
でも、自分のドラムでどれだけ聴いてくれる人の背中を押せるか分からないですけど、"俺のドラムなんて誰も聴いてないっしょ"って気持ちでやっちゃったら、絶対この作品になってない気がします。僕もFurutatsu君も、ストリングスやピアノを弾いてくれた方も、みんなそう思って楽曲に挑めたからこそ、これだけ人に"本当にいい曲だね"って言ってもらえる曲になったんじゃないかと思うし。そこで僕たちのハートに火をつけてくれたのは手越君の歌詞でした。
Furutatsu:僕も、みんながみんな、本当にプロフェッショナルな仕事をしたなと思っていて。自分の力を出して楽曲にコミットするって、すごく難しい仕事だと思って。エゴだけでもダメだし、かといって自分の色をなくしてしまっても良くない。何もかもがいいバランスになって、みんながプロフェッショナルな仕事をしてくれたおかげで、この素晴らしい楽曲ができたと思います。リズム隊、ヤバくないですか? 自画自賛じゃないですけど、最高なんですよ。歌モノでこういう演奏ができるロック・バンドって、なかなかいないんじゃないかな? 平面的なサウンドじゃない、立体的なサウンドを後ろで支えられるリズム隊っていうのがバンドにとって大事だと思っているので、それを再確認できて自分でも嬉しかったし、手越君の素晴らしいヴォーカルを支えられてるっていうのも喜びの1つなので。手越君の"人生の主役は自分でいい"って話に通じる部分があるんですけど、僕は人を支えることが人生の命題で、それが主役になれる場所だと思っているんです。それができたので、心から嬉しくなった作品の1つですね。
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