Japanese
DOLL PARTS
Member:ARISA(Vo/Gt)
Interviewer:山口 哲生
繊細な曲が入ることによって、DOLL PARTSはこうですというのを提示できたんじゃないかな
-あと、これまでのARISAさんの歌詞って、それこそ映画的なものだったりつらさや悲しい思いみたいなものだったりがあるけれども、最終的に光が差すような、前を向くようなものになっていて。今作もそのバランスではあるんですけど、全体通して前を向いている部分が強くなっている印象がありました。その感覚はご自身としてもあったりしますか?
あります。まだアルバムのことを何も練ってない状態、じゃあやろうかって作り始めるときに、メンバー全員ちょっと風向きが変わってきたと言いますか、バンドとしての流れみたいなものが変わってきた感触や実感があって。 DOLL PARTSって、歌詞とか曲の世界観とか、ダークなものも少なくないんですよね。ただ、このアルバムを出すことによって自分たちの音楽が広がっていく感覚をメンバー各自持っていたので、そこが伝わっているのは嬉しいですし、サウンド感的にもちょっとスケールが大きいものを意識して作ってました。なので、「STRAY SHEEP」や「WE EXIST HERE」は、1年以上前にミュージック・ビデオを出したんですけど、それもミックスし直していて。今回の『B.O.G "Bragging out garbage"』で、バンドとして伝えたい前向きな気持ちや、スケールを大きくしたサウンド感に寄せていきました。
-ダークな曲や、ライヴで盛り上がるものもありつつ、以前から作っている「Daite」や「二人過ごした日々」のような感傷的で繊細な部分も、自分たちにとっては大事なものの1つであると。
そうですね。もちろんグランジ/オルタナな部分や、ライヴで盛り上がるような曲を作っていくことも大事ではあるんですけど、DOLL PARTSの色という部分で言えば、そんなバラードというか、繊細な部分を打ち出していくのも大事だなとは、自分もそうだしメンバーみんな思っていて。今回はちょっと尖ったアルバムにするイメージで作ってはいたけど、その中に「Daite」や「二人過ごした日々」が入ることによって、アルバムにより説得力が出るというか。タイトルの"沼"っていう意味合い的にも、全部アップテンポで暴走族みたいにワーッ! と走っていくよりかは(笑)、こんな曲が入ることによって、DOLL PARTSはこうですというのを提示できたんじゃないかなと思ってます。
-「Daite」や「二人過ごした日々」のような歌詞も、書くスピードは速いんですか?
そうですね。「二人過ごした日々」は、もともとDOLL PARTSはバンドで活動を始める前に、私のソロ・プロジェクトとして活動していた時期があって、そのときからある曲なんですよ。心境的に当時どうだったのかは分からないですけど、例えば愛とか恋愛とか、そういうものに対しての感情が、どっちかっていうと自分はちょっと歪んでいて(苦笑)。
-歪んでいる?
情念とか、ドロドロとか、そういうものがすごく好きなんですよ(笑)。それもあってそういう曲がわりと多かったんです。「夢の底」(2022年リリースのデジタル・シングル)っていう曲も、ライヴで皆さんノってくださったりしているんですけど、歌詞としては相手を殺しちゃうとかしていて。でも、私も人並みに恋愛はしてきているので(笑)、自分の感じた切ないこととかを書いて、皆さんが共感できるようなものにしたいなと思いながら作っていたと思いますね。
-なぜそういった情念とかドロドロしたものに惹かれてしまうんでしょうね。
これがちょっと分からなくて。本当に小さいときから、一言で言ったらチープですけど、昼ドラ系というか(笑)。ちょっとドロドロした感じのものとか、人間性が見えるものがすごく好きだったんですよね。そういう本を読んだり、映画やドラマを観たり、その方向のものばかりインプットしてきたんですよ。だから、逆に単純な恋愛ドラマが観られないんです。鳥肌が立っちゃうというか(笑)。
-ははははは(笑)。ドロドロしているものを観て、人間ってそういうことを考えるんだなぁって思うこともありますよね。
そこが面白くて。自分が経験したことのないこととか、人間って愛や金が絡むとこうも変わるんだ? みたいなところが、すごく楽しい(笑)。
-面白さや好奇心はありつつも、恐怖心もあったりします? 人間って怖いなみたいな。
恐怖心っていうよりかは共感のほうが多いかも(笑)。愛が絡んだ昔の事件を調べるのも好きなんですよ。例えば阿部定事件とかも、殺したときの心情ってこうだったんだろうな、自分でもこうするだろうな、みたいな。だから恐怖心はないというか。
-羨ましさもあります? 言ってみれば欲望のままに感情を発露してるわけじゃないですか。
羨ましさかぁ。普段からわりと感情は表に出しているほうなので(笑)、羨ましいとかはないんですけど、物事に対しての極限に辿り着いたときに自分がどうなるのか? っていうところに興味があるのかもしれないですね。今のところは人を殺すまでになったことはないですけど(笑)、わりとスイッチが入っちゃうとこうなっちゃう(視野が狭くなる)タイプなので、そういう意味では共感のほうが多いかも。
-なるほどなぁ。面白いですね。
結構ファンの人に怖いって言われます(笑)。
-(笑)人に対して歌えるようになってきたというお話がありましたが、「WE EXIST HERE」はまさにそうですよね。強くて優しい歌詞だなと思いました。
最初はソロから始めて、ファンの人も0のところから始まって。そこからバンドになって、メンバーが入ったばかりの頃は、まだコミュニケーションもそこまで取れていなくて、そのときは1人で戦ってきた感覚がすごく強かったので、そういった曲が多かったんです。でも、この前クラファン("NEW MV、アルバム、ワンマンライブを行いDOLL PARTSを広めたい")をやらせてもらったんですね。ファンもどんどん増えてきて、ライヴで盛り上がってくれたり、"すごく良かった"とか"すごく好きになりました"とか、そういう声を貰うようになったりしてから、肩の荷が下りたというか。皆さんがDOLL PARTSを支えてくれてるおかげで、今こうやって自分が好きな音楽がやれているって気持ちが大きくなってきて。
-なるほど。
ライヴに関しても、最初の頃は、自分勝手に何か楽しんどきゃいいじゃんみたいな気持ちでやってたんですけど、支えてもらうファンの方が増えてからは、来たら絶対に楽しんで帰ってもらいたいし、何かを受け取って帰ってもらいたいなっていう気持ちが強くなって。「WE EXIST HERE」ってそういうみんなの顔を思い浮かべながら書いた曲なんですよ。でも、ちょっと天邪鬼というか、きれいに手を差し伸べる曲はあんまり書きたくないので(笑)、そんな感じではないかもしれないですけど、皆さんのことを思って書いたよっていう曲にはなっていると思います。
-その曲と対になるような「I exist here」でアルバムを締めくくる形になっています。
それこそ対になる曲にしようと思っていたんで、「WE EXIST HERE」を書いたときと、「I exist here」を書いたときって、私の精神状態が真逆だったんです。「I exist here」を書いたときは、音楽をやっていくなかでいろいろと難しいことがあったりとか、自分の殻を破らないといけないときだったりして、結構極限まで落ち込んでいて。そういうときに書いた曲なんです。"私はここに存在してる"ってフレーズもあるし、0だったものが少しずつ動いてきてるという意味で、自分への応援歌じゃないけど(笑)、そんな意味合いもちょっとだけあるかなって。「WE EXIST HERE」がファンの皆さんに対して私が届けたい応援歌だったとしたら、「I exist here」は自分に対しての応援歌みたいな感じかもしれないですね。
-アレンジとしてはシンプルではあるんだけど、すごく柔らかいし、広い場所をイメージできるところもあって。
もともとは私の弾き語りみたいな感じだったんですよ。この曲はアルバムに向けて作った新曲じゃなくて、ライヴとかでやっていたんですけど、そのときは私の弾き語りみたいな感じだったんです。それをアルバムに収録するにあたって、ちょっと広がりが見えるといいますか、それこそさっき話したようなスケール感をデカくしようということになって、映画のエンドロールじゃないけど、そんなふうにしたいなって。
-まさにエンドロールでもあるし、ライヴのオープニングにもハマるなと思ったんですよね。この曲でライヴが始まったらめっちゃかっこいいなって。
それ、1回やりました(笑)。これから行くんや!? みたいな、みんな裏切られた感があってちょっと面白かったですけどね。
-しかも、会場が大きければ大きい程かっこいいと思う。
たしかにそれはありますね。
-楽しみにしてます。今後のライヴについてですが、2026年4月18日にはclubasiaでのワンマン・ライヴが決定していて、その前に、2025年7月4日にGARRET udagawaで無料ワンマンを行われます。いいアルバムもできたし、直で多くの人に聴いてもらえたらというところですね。
そうですね。私、ライヴが好きなんですよ。対バン・ライヴだと30分とかで、一瞬で終わっちゃうじゃないですか。もっといっぱいやりたいんで(笑)、できるだけワンマンやろうやっていう感じで動いてますね。あとは長尺のライヴとか。
-実際に長い尺じゃないと表現しきれないところが出てきますよね。アッパーなものからバラードまであるとなると。
なので、もう全然しゃべらずにやるときもありますよ(笑)。とにかくぶちかますぜ! みたいな。曲で分からせる! っていう感じでやってますね。
LIVE INFO
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
のうじょうりえ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
ナナヲアカリ
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
- 2025.07.10
-
TENDOUJI
Saucy Dog
礼賛
いきものがかり
浅井健一
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
BBHF
the dadadadys
Hello Hello
GRAPEVINE
ザ・シスターズハイ
Organic Call
downy
四星球
- 2025.07.11
-
TenTwenty
女王蜂
TENDOUJI
なきごと
the shes gone
フレンズ
Saucy Dog
Laughing Hick
浅井健一
WtB
yutori
ビレッジマンズストア
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
のうじょうりえ
賽
ヤバイTシャツ屋さん × Perfume
wacci
KALMA
LITE / DO MAKE SAY THINK / HOTEL NEW TOKYO
GLIM SPANKY
Mirror,Mirror
reGretGirl
四星球
Rei
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
RELEASE INFO
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.10
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号