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INTERVIEW

Japanese

muggy

2025年01月号掲載

muggy

Member:sion.(Vo) shodai(Gt) 屈岡 冬磨(Dr)

福岡の3ピース・バンド muggyが1st EP『TAN』を発表した。昨年は福岡のフェス"30th Sunset Live 2024 -Love & Unity-"に出演したmuggy。ヴォーカル、sion.が結成直後にオーストラリアへ引っ越したことにより2年間オンラインで制作したという本作には、3人の多種多様な音楽の好みをミックスした様々な要素を感じさせる5曲が並ぶ。同作についてメールで話を訊いた。

-今回Skream!初登場ということで、お1人ずつ自己紹介をお願いします。

sion.:muggyのヴォーカルのsion.です。シンガー・ソングライター、ダンサーです。

shodai:ギターのshodaiです。福岡の専門学校を卒業して今は福岡で活動してます。

屈岡:ドラムの屈岡冬磨です。

-バンド結成までの経緯を伺えますでしょうか。

sion.:もともと、shodai、屈岡がsion.のソロ・ライヴのサポート・バンドとして入っており、リハを重ねていくうちに空気感やそれぞれの音のハマり方が異常で、バンドを結成する運びとなりました。

-バンド名"muggy"の由来を教えてください。

sion.:レコード屋に行くと、Mが頭文字の棚に名盤が集まっていることが多いので(勝手な思い込みかもしれませんが)、Mを頭文字にしたいと提案したところ、語呂と響きだけでshodaiがmuggy(マギー)と名付けました。muggyは蒸し暑いという意味ですが、それだけアツい音楽やっていこうという意味を後付けしました。

-muggyの音楽性について伺えますでしょうか。

sion.:3人が多種多様な音楽が好きなので、曲で大胆にミックスしています。一言で言えばポップスなのですが、些細なところに音楽的ユーモアがあって、アイディア次第で混ぜて試したりしていて、曲ができあがったときはユニークだなと毎回思います。

shodai:好きな音楽が似てるとこもあるし全然違うとこもあるので、自分が知らないいろんなジャンルからも影響を受けてます。

屈岡:ブラック・ミュージックを軸に様々なエッセンスを取り入れてポップスに昇華してる(って勝手に思ってる)。

-様々なエッセンスを感じる楽曲ばかりですが、それぞれのルーツとなるアーティスト、よく聴いていた音楽等を教えてください。

sion.:Michael Jackson、Lauryn Hill、D'ANGELO。

shodai:小さい頃は親の影響で洋楽を聴いてました。Bruno MarsやONE DIRECTION等です。高校くらいから友達の影響でロックやメタルが好きになってAcid Black Cherry、GALNERYUSが好きで、高校卒業後はいろんな音楽に触れてヒップホップが好きになり、その中でもTruenoやBonberoが好きです。

屈岡:ルーツというと僕は高校生のときに吹奏楽部に所属しており、そこで経験したマーチングだと思います。当時はマーチングに夢中になりすぎていたので、音楽の専門学校に入るまでいわゆる邦楽、洋楽は全くと言っていい程聴いていませんでした(笑)。

-そういったアーティストや音楽と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?

sion.:子供の頃にMichael JacksonのMVを観たのがきっかけでダンスを始めました。歌や作詞作曲もその延長線で始めたのですが、気付いたらダンス以上にのめり込んでいきました。

屈岡:専門学生の頃有名なドラマーについて勉強する際、その人がクレジットされている音源やライヴ映像等を自分で調べていくうちに、様々なアーティストや音楽を知っていきました。

-1st EP『TAN』のCDリリースおめでとうございます。今の心境を教えてください。

sion.:バンドを組んでから3ヶ月後にオーストラリアに引っ越してしまい、丸2年間オンライン制作で、長い時間をかけて一曲一曲作ってきたので、2年間の緊張が解かれた感覚です。2025年から福岡に拠点を戻しますが(※執筆は12月)、これからはオフラインでのバンドでの活動がとても楽しみです。

shodai:予定してた時期より1年くらい延びちゃったのでちゃんとリリースできて安心しました。自分は曲作りやDTM等ほぼ初めてからのスタートで、まだできないことも多いけど。みんなと頑張りました。

屈岡:とりあえずいっぱい聴いてほしいです。

-フュージョン、ファンク、R&B、ネオ・ソウル、エレクトロ、ヒップホップ......とジャンルにとらわれない、楽曲によって曲調の異なる5曲が並んでいますが、今回制作される上でのテーマやコンセプトはあったのでしょうか?

shodai:テーマとかは特にないです。自分たちがやりたいやつを詰め込んだ感じです。その中で1曲でも好きになってもらえたらなと思いました。

-今作はsion,さんがメルボルン、shodaiさんと屈岡さんは福岡とそれぞれ離れた場所を拠点にされていたこともあり、トラック・データを送り合いながらデモ音源を作っていき、各々の場所でレコーディングを行うといったように、全てオンラインでの楽曲制作だったとのことですが、制作にあたって作曲で意識した点や、苦労したポイントはありますか?

sion.:EP収録曲のヴォーカルは、オーストラリアのメルボルンのスタジオでレコーディングしたのですが、エンジニアのOscar(Oscar Poncell)と話し合い、頭の中にあるサウンド感を言語化して伝える過程は、英語でしたし、脳が常にフル回転で体力が2倍で削られていく感じでしたね。でも圧倒的なOscarのオペレーション力とユニークな技術で、レコーディングはいつも濃厚な時間で、過去一いい音でレコーディングさせてもらえました。

shodai:そもそも曲作り等がほぼ初めてだったので全部苦労しました。対面でできないから細かいところのつめが甘くなってしまうのが一番苦労しました。

屈岡:遠隔でのやりとり、意思疎通。

-英語と日本語を掛け合わせながら韻の踏み方が気持ちいい歌詞も魅力的です。クレジットを見ると楽曲の作詞は主にsion.さんがされていると思うのですが、楽曲の制作スタイルについて教えてください。

sion.:私はメロディを先に作って後に歌詞を付けていくのでメロディに対する英語の響き、日本語の響き、という感じで合うものを選んで歌詞にしています。英語の曲ばかりを歌ってきたのでそっちのほうが響き的には安心するのかもしれません。歌詞のワードチョイスにもこだわっているのですが、それ以上にメロディの聞こえ方を重視します。韻を踏むと聞こえ方がスムースになるので、欲しいところは意識して韻を踏んでいます。

shodai:基本は自分がオケを作って歌を作ってもらう感じです。他には歌とコードを軽く作ってもらってそれをアレンジしてます。

-演奏面やサウンド面でのこだわったポイントはありますか?

shodai:演奏面はまず自分たちが楽しむことです。サウンド面は曲によってそれぞれ自分たちのイメージがあってそれを再現してる感じです。

屈岡:Track.1「tan.」のドラムのサウンドです。楽曲が少々エレクトロな感じなのでそこに馴染むように頑張りました。

-今作の中で特に思い入れのある楽曲があれば教えてください。

sion.:「High Flying」と「16:20」。「High Flying」は曲としてとても好きで、ヴォーカルで言うと2ラインのハーモナイジングがきれいでお気に入りです。「16:20」はshodaiからデモが送られてきたとき、絶対いい曲になると確信した記憶があります。何度も試行錯誤したコーラス・アレンジは聴き返すととても感慨深いです。

shodai:「High Flying」です。最初に完成した曲でみんなで試行錯誤しながら楽しく作れた曲です。個人的には「Urban City」もです。PCメインで挑戦した曲です。

屈岡:Track.2「Boogie On The Street」ですね。シンプルに演奏してて楽しいので(笑)。

-今後の活動の予定や告知事項等教えてください。

sion.:1月11日に福岡Livehouse & Club PEACEでEmerald、YOHLUとの3マン・ライヴ"EPHEMERAL TOWN"、1月18日に東京 代官山 蔦屋書店と1月25日に福岡 六本松 蔦屋書店でCDリリース記念ミニ・ライヴ+サイン会(入場無料)があります。

-今後の展望や目標を教えてください。

sion.:とにかくいい曲を作りたいです。50年後に残るような曲。まだ1作目で、始まったばかりなので、これからもっとたくさんの人に聴いてもらえるように。制作も活動も先々のことを考えると楽しみです。

屈岡:2025年からメンバー全員福岡在住になるので、よりいっそう楽曲制作やライヴをこなしていきたいですね。

-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。

sion.:いつもSkream!をご覧の皆さん、この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。2023年の福岡から始まったmuggyは、2年間のオンライン活動を経て、2025年より福岡に再集結し船出のEPをリリースいたしました。いつか皆様とライヴでお会いできるときを楽しみにしています。

shodai:読んでくれてありがとんこつ。

屈岡:ぜひチェックよろしくお願いします!

RELEASE INFORMATION

muggy
1st EP
『TAN』

MGYL-002/¥2,200(税込)
[muggy]
NOW ON SALE
配信はこちら

EVENT INFORMATION
"EPHEMERAL TOWN"

1月11日(土)福岡Livehouse & Club PEACE
Live:Emerald / YOHLU / muggy
Market & Art:TODAY BY ART / NINA / JP ARCHIVES
DJ:Sohki(Special 10 Records) / YOSUKE(BOAT) / Shogo Nomura(BOAT)
OPEN 17:00 / START 17:30

[チケット]
前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
予約はこちら

"muggy 1stEP『TAN』発売記念ミニライブ+サイン会"

1月18日(土)代官山 蔦屋書店 15:00~
1月25日(土)福岡 六本松 蔦屋書店 17:00~

代官山公演詳細はこちら 福岡公演詳細はこちら

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