Overseas
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Member:Teo Hirvonen(Vo/Gt) Max Somerjoki(Gt/Vo) Rasmus Ruonakoski(Ba) Leevi Jämsä(Dr) Pan Hirvonen(Hc)
Interviewer:菅谷 透 Translator:松田 京子
"フジロック"でやるのは僕の夢だったんだ――いつかあそこで演奏できたらすごいだろうなと思ってたよ
-アルバムについても伺います。本作は、THE LIBERTINESの所有するスタジオの"The Albion Rooms"にて、1日でレコーディングされたとのことですが、どういった経緯で制作されたのでしょう?
Teo:THE LIBERTINESが所有する建物の中に、ホテルがあり、レコーディング・スタジオもあり、パブもあるんだ。僕たちはそのパブでアコースティック・ライヴをやっていたんだけど、ちょうどCarl(Carl Barât/Vo/Gt)が観に来てくれて。終わってから、"実はスタジオもあるんだ"とスタジオを見せてくれて、"ここでレコーディングしてもいいよ"と言ってくれた。またそのパブでライヴがあったときに、同じ町でチャリティ・ショーの予定もあったから、ついでにレコーディングもしようということで、同時に3つの出来事を進行したんだ。レコーディング・セッションが始まったときもそんなに綿密なプランはなくて、そのときに自分たちが演奏できる曲をとりあえずレコーディングしようということになり、終わってみたら実はアルバム分ぐらいの曲が録れていた、という感じだね。
-綿密なプランがなかったとおっしゃいましたが、エッジーな曲からメロディックな曲まで、バラエティに富んだアルバムに仕上がっていますよね。そうした曲作りのポイントを教えていただけますか?
Teo:一番大事なのは、似たような曲を繰り返し作らないということだと思う。アルバム用の作曲をしているときは、セットリスト的に考えていて、曲順を考えながら"これはここに来る"とか、"これは最後に持ってきたほうがいい"みたいな、そういう曲作りを考えているんだ。アルバムの中でいろんな曲があるのも、例えばレコーディングしているときの方法として、"激しい曲が続いたから「Hop On A Cloud」(『Underground Renaissance』収録)みたいな曲をやってみようか"と試してみて、それが続くと"今度はもうちょっとロックンロールな曲を録ってみようか"という感じで、自然に導かれながらレコーディングしているよ。
-なるほど。アルバム収録曲で、それぞれおすすめの曲があれば教えていただけますか?
Rasmus:「Just My Situation」が好きだね。
Pan:毎日変わるけど、今は「Carry Your Bag」が旬かな。
Teo:「Paisley Underground」かな。
Leevi:「In & Out My Head」だね。他の曲とは全く違うから気に入っているよ。
Max:「Night Time」だよ。
-ありがとうございます。続いて、今回出演される"フジロック"についても伺います。先ほどGazとのお話の中にも出てきましたが、"フジロック"自体はご存じでしたか?
一同:もちろん!
Teo:"フジロック"でやるのは僕の夢だったんだ。Gary Clark Jr.が好きで、彼が出演していたのを見て(※2014年と2019年に出演)いつかあそこで演奏できたらすごいだろうなと思ってたよ。
Pan:バンドのロゴをデザインしてくれた友達がいるんだけど、彼女は2019年に"フジロック"に行っていて、"世界で一番いいフェスだ"と言っていた。ちょうど台風が直撃して、泊まってたテントが飛ばされたそうだけど(笑)。
-(笑)たしかに自然との戦いでもありますからね。
Pan:テントがなくなっても素晴らしいと思ったみたいだ(笑)。
-今回は3日間で4ステージ予定されていますが(※実際には急遽6ステージを実施)、どういったステージにしたいか意気込みを聞かせていただけますか?
Rasmus:"Glastonbury(Glastonbury Festival)"では3日間で9ステージに立ったから、それに比べたらホリデーみたいなものだね(笑)。
一同:(笑)
Teo:本当にエネルギーに満ちているよ。ライヴすることによって、さらにエネルギーが湧いてくると思う。
Pan:1日で数ステージを踏んだほうが、僕たち的にはより良いセットを提供できると思っているよ。自分自身に対する挑戦というか、前回よりもよりいいものを見せたい思いがいつもあるんだ。
Teo:僕らは決まったセットリストがあるわけではないから、全てのショーが違ったものになると思う。
Pan:ステージ上でもよく"次にこれをやろう"とか"こっちのほうがいい"とか話しているんだ。
Teo:誰が曲を始めるかによっても変わってくるから、常に緊張感を保っているよ。
-誰が曲を始めるかの順番があるんですか?
Teo:そういうわけではないよ。自然に今回は誰が始めるかみたいなのがなんとなく見えてくるんだ。
-"フジロック"の後には単独公演も予定されていますが、こちらも意気込みを伺えますか?
Teo:もう本当にやる気満々だよ。自分たちのライヴを日本でやるというのは夢だったからね。
-では最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
Teo:アルバムを楽しんでほしいし、"フジロック"の後の単独公演もみんな観に来てほしいよ!
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