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INTERVIEW

Japanese

白昼堂々踊レ人類

2024年03月号掲載

白昼堂々踊レ人類

Member:ゴリ(Vo) ボンド(Gt) お沙葉(Key)

落語×ファンク×ソウルフルな"イッツKENZENエンターテインメント"をモットーに掲げ活動する白昼堂々踊レ人類が、キャリア初の全国流通盤『真打』をリリースした。ファンクを軸に、古今東西のジャパニーズ・カルチャーをオルタナティヴにミックス、アウトプットした革新的でグルーヴィな楽曲を武器とする彼ら。そんなエンタメ・ファン必見の全9曲を収録した本作について、メール・インタビューで訊いた。

-Skream!初登場ということで、自己紹介をお願いいたします。

ゴリ:We are "KENZENエンターテインメント"、白昼堂々踊レ人類と申します。神奈川から東京を股にかけて4人+サポート・メンバーの計5人で活動中です。以後お見知りおきを!

-白昼堂々踊レ人類というインパクトのある印象的なバンド名の由来をうかがえますか?

ゴリ:前身バンド名が"サンダーファイヤーエターナルブリザード"だったのですが、発案者の吉田(Dr)君が"流石にキツい"って言い出したため変えることになりまして。そのときに"観てくれる人もメンバーの一部みたいに踊りまくれるバンドにしたい"という気持ちでヴォーカルのゴリが名付けました。語感については森見登美彦先生の"夜は短し歩けよ乙女"や"少女終末旅行"を参考にしてワードを組み合わせております。

-ファンキー且つダンサブルなサウンドもバンドの魅力のひとつです。ルーツとなったアーティスト、よく聴いていた音楽など教えてください。

ボンド:多くて挙げきれませんが、RED HOT CHILI PEPPERS、フジファブリック、ZAZEN BOYS辺りがルーツです。

お沙葉:私がバンドをやろうと思ったきっかけのバンドはShout it Outというギター・ロック・バンドです!!(キーボードいない......)。

ゴリ:バンドを始めたきっかけとしては、locofrankでした。白昼(堂々踊レ人類)の要素として根本にあるのは米米CLUB、竹内まりや、EARTH, WIND & FIREなどですね。そしてやっぱり在日ファンクはかなり意識しております。精神性の部分は打首獄門同好会やGARLICBOYSの影響を受けている......と勝手に思っています(笑)。

-1stフル・アルバム『真打』のリリースおめでとうございます。初の全国流通盤となりますが、今の心境はいかがですか?

お沙葉:今までの白昼を知ってる人にはもちろん、白昼を知らない人にも手に取ってもらえる機会が増えると思うと嬉しい気持ちでいっぱいです! やっとスタートライン! ここからは言い訳できないぞ! と思っています。

-収録曲の中で思い入れのある楽曲や気に入っている楽曲はありますか。理由も含めて教えてください。

ボンド:「ミステリアスSEVEN」です。裏話となると非常に長くなるので省略しますが、作曲していた時期にトリッキーな失恋をしていたため精神状態が異常でした。それと併せてサークルの友人が音源を出しまして......その中のある曲がとても良くて、アンサー・ソングのようなイメージでこの曲に落とし込めたらなぁと考えてました。失恋の絶望と友人への渇望を暴走させて曲を作ったところ、表現したかったことが上手くいったため、個人的には思い出深い曲になっております。詳細が気になる方は一緒に飲みに行ったときにでも。

お沙葉:「死神」のレコーディングはなんだかひとつ夢が叶ったような気持ちになりました。加入前、白昼と初めて対バンしたときに「死神」を観て"すっげぇ!!"ってなったのを覚えています。でも今のほうがライヴかっこいいです。絶対。

-リリースにあたって再録された「まんじゅうこわい」や「FANZA」、初音源化の「死神」などはライヴでも定番の楽曲ですが、レコーディング時に意識されたことはありますか?

ゴリ:「死神」という曲で実際に落語をするパートがあるのですが、RECするうえでの温度感はとても意識しました。マイク前に立ってただ話すだけだと身が入らないため、エンジニアさんと相談しながら実際に座布団に座って落語をしております。そういった部分もぜひ聴いていただきたいところですね。

お沙葉:「FANZA」のお馴染みのフレーズ、今回はたくさん重ねてもらいました!! ライヴでは手が足りないけれど音源はお沙葉がたくさん!!

ボンド:失恋やらなんやらで意識っていうほど意識できていなかったのが正直な部分です......。強いて挙げるのであれば、音源はなるべくシンプルなフレーズにすることを心掛けています。ライヴだと毎ライヴ違うアドリブ・フレーズを弾くので、現場との差をわかりやすくして、ライヴはライヴ、音源は音源、とどんな状況でも可能な限り飽きないように作ろうと心掛けてます。

-落語や教育番組といったエンタメ・コンテンツを楽曲に取り入れるようになったきっかけを教えてください。

ゴリ:バンド組みたてのときの曲作り中に、吉田君が当時付き合っていた彼女の影響でずっと落語の話をしていたんですが、"そんなに好きなら曲にしてみたらいいかも?"と思い、ゴリが「まんじゅうこわい」のデモを作ってきたところが始まりでした。そこから"バンドの根幹に要素を入れたら面白いね"ってメンバー内で話を広げていった結果、今のスタイルになりました。また、バンドとして"自分を育ててくれたコンテンツに対するリスペクトを込める"という考えがあったため、そういう点で特にお世話になった教育番組というものは絶対に外せないテーマだな......と思い、曲にしてきた次第です。

-"KENZENエンターテインメント"というキャッチコピーですが、どのような想いを込めて付けられたのでしょうか?

ゴリ:世の中、やれ健全だ健全じゃないなどの理由で敬遠されてしまいがちな作品や文化がたくさんあるのですが、そういう部分をかなぐり捨てて自分を育ててくれたコンテンツに敬意を払っていきたい。好きだったものをとにかく全部詰め込んで、世間が言う健全ではなく"KENZEN"をみなさんにお届けしたい......そんな想いを込めております。キャッチコピーでもあり自分を戒める言葉でもあるのです。

-ライヴやツアーなど、これから予定されている巡業(活動)はありますか?

お沙葉:はい! 3月9日の『真打』リリース・パーティー("白昼堂々踊レ人類Pre.「劇場版白昼堂々踊レ人類 リュウツーの白昼」~フルアルバム「真打」リリース記念~")よりツアーを行います! その名も"真打襲名記念巡業~東海道四次~"!! 3月22日F.A.D YOKOHAMA、3月30日静岡UMBER、4月23日Shibuya eggmanなどを巡ったのち、千秋楽として5月11日に白昼堂々踊レ人類初のワンマン・ライヴ("白昼堂々踊レ人類『真打昇進披露宴』")を下北沢MOSAiCにて行います! みなさまに見届けていただきたいです!

-今後の展望や目標とする場所はありますか?

ゴリ:こういうスタイルでやらせていただいているので、いつか浅草演芸ホールでワンマン・ライヴをやってみたいと考えています。また、"笑点"の前座というところも目標のひとつですね。

ボンド:飲み屋とかで"あっ!"って顔をさされて、そのときに同席した人に対して優越感に浸りたいです。あとは少しでも多くの人に知られることが目標です。

-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。

ボンド:経緯は様々あるかと思いますが、ここまで読んでくれてありがとうございます。聴く聴かない、ライヴに行く行かないは読者のみなさまのご判断にお任せするところでございます。でも、聴いてくれたり、ライヴ来てくれたらとても嬉しいです。本当嬉しいです。頭撫でてあげたいくらいです。今後ともご贔屓に。

ゴリ:Skream!読者のみなさま! 改めまして、今回はこちらの記事を読んでくださりありがとうございます! 白昼堂々踊レ人類はバンドであると同時に、コンテンツを隅々まで見てくださる方の味方です! 具体的に言うとデュ〇マのフレーバー・テキストを読み込んでワクワクしてしまうような......。これからもひと筋縄では行かないような深みのある楽曲やコンテンツを作っていきます! ぜひ隠し味的に散りばめた要素やメッセージを楽しんでくれたら嬉しいです! 僕らからのダ・ヴ〇ンチ・コードをぜひ受け取ってください! お後がよろしいようで!

RELEASE INFORMATION

白昼堂々踊レ人類
1st FULL ALBUM
『真打』

MONC-0016/¥2,500(税込)
[monchént records]
NOW ON SALE
配信はこちら


LIVE INFORMATION

"白昼堂々踊レ人類『真打昇進披露宴』"
5月11日(土)東京 下北沢MOSAiC
OPEN 11:30 / START 12:00
[チケット]
¥3,000(+1D ¥600)
チケット受付はこちら

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