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INTERVIEW

Japanese

FUNNY THINK

FUNNY THINK

Member:金野 一晟(Gt/Vo) Marcy(Ba/Cho) 森 亨一(Dr/Cho)

Interviewer:高橋 美穂

東北の代表としてやっていきたい、そして全国で勝負をしたい


-そこからライヴやSNSで広まっていったFUNNY THINKですが、満を持してリリースされると感じるのが「GOLD YOUTH」で。だって、「STAY GOLD」を聴いて結成されたバンドが"GOLD"を掲げた楽曲を作り上げたわけですから。最初、どういう楽曲をイメージしていたんでしょうか?

金野:FUNNY THINKは結成10年を迎えまして。そんななかで、過去を振り返って楽曲を作ろうっていうテーマが出てきたんですけど、バンドを始めた頃、大船渡にいた頃、何も知らなかった頃のがむしゃらな輝きみたいなものが薄れていく感覚がありまして。今はもういろいろ知っていますし、要領もわかっているんですけど、でももっと輝いていきたいな、あの頃の気持ちを忘れないようにしたいなと、そういう楽曲になっています。

-最初のほうに話した"初めは15の夏頃で/STAY GOLDが胸を焦がしていた"はかなり効いていますが、このフレーズありきで作り上げた楽曲だったんですか?

金野:やっぱりハイスタから始まっているので、そういうところを入れたいとは思っていて。そこはミソになっていますね。

-でも、この楽曲は日本語詞ですし、まったくハイスタとは違うものになっています。そこもひとつ大きいのかなと思ったのですが、いかがでしょうか?

金野:そうですね。我々は、今はパンクやメロコアのジャンルとはちょっと違う音楽をやっているんですけど。パンクやメロコアの精神性は大事にしています。

-歌始まりのインパクトや、シンガロングできるパートの多さも魅力ですよね。歌を大事にするというのは、今のFUNNY THINKのひとつのテーマなんですか?

金野:そうですね。グッド・メロディで、お客さんも含めて全員で歌うっていうのは、FUNNY THINKのテーマのひとつだと思っています。

-あと、歌詞の素直さも大きな魅力ですよね。

金野:そうですね。自分たちの歌詞ではまっすぐ作る、素直さ、優しさみたいなところを大事にしています。

-過去を振り返りつつも"ここから始めようか"というフレーズもあって。そこも重要だったんじゃないかなと思うんですが?

金野:振り返っているだけだと前には進めないので、もう一回頑張ろうと。これはバンドだけじゃなくて、聴いているみんなもそうだと思うんですけど、今しかないっていうか。一番大事なのは過去でも未来でもなく今だって思っているので、その単語を入れました。

-"久しぶりに会った友達は/浮かない顔をしていて"という歌詞もありますが、難しい時代ですし、同世代でそういう友達も多いですか?

金野:そうですね。昔みたいに何も考えずに馬鹿をやっている感じではない年齢なので、仕事の悩みや、会えばそういう話にしかならなくなってきて。でも、俺はそれに関して何も言えなかったことがあったので、みんな大変な時期、我々も含めてそうなのかなって思っています。

-森さん、「GOLD YOUTH」に関してはいかがですか?

森:10年の節目というタイミングなんですけど、歌詞も、昔を思い出しながら聴けるというか。その当時の思い出も蘇ってきますし、例えばサビの歌詞、特に"最後に笑えればいいのさ"とか、何か追い込まれたときに聴いたら背中を押してくれるのかなと思います。

-リスナーの子たちもだし、自分たち自身の背中も押してくれるという。

森:そうですね、はい。

-Marcyさんはいかがでしょうか?

Marcy:まず、自分たちらしい曲ができたなっていう印象で。すごく優しい曲ですよね。やりたいこともやれたし、納得できる1曲になっています。ベース・フレーズは、どの曲もこだわりがあるんですけど、FUNNY THINKらしく、シンプルで伝わりやすくしつつもベースで広がりを出す、みたいなところでもこの楽曲はいい塩梅に仕上がったと思います。

-MVでは過去と現在を行き来する物語と、大自然の中でのライヴ映像を観ることができますが、あの大自然は岩手?

金野:いや、あれは静岡です(笑)。

-岩手じゃないんかい(笑)! 少年時代の金野さんを思わせるようなシーンも出てきましたが、あそこはいかがでしたか?

金野:ほんと、昔の俺はああいう感じだったと思います。

-そしてジャケットは、ハイスタのアートワークも数多く手掛けてきたHongolianさんが描いた3人の絵になっていますね。

金野:ほんとに嬉しいです。憧れだったので。まさか自分たちの作品のジャケットをHongolianさんに描いてもらえるとは。昔の自分に教えてあげたいですね。

-何かリクエストはしたんですか?

金野:バンドっぽく、そしてせっかくなんで自分たちの顔を描いてほしいなって。いやぁー、かっこいいよね。

森:ヤバいよね!

金野:大満足です。家宝ですね。

-「GOLD YOUTH」という楽曲でこのジャケットっていうのは、すごく物語があると思います。2024年は、どういう活動をしていきたいですか?

金野:まず1月14日に、キャリア初のホール・ワンマン[FUNNY THINK "GOLD YOUTH" RELEASE ONE MAN]を盛岡(おでってホール)でやります。それと、1月26日に下北沢DaisyBarでHERO COMPLEXとツーマン[FUNNY THINK "GOLD YOUTH" RELEASE 2MAN]をやります。どちらも「GOLD YOUTH」のリリース・ライヴなんですけど、そこで頑張って、もっともっと東北のFUNNY THINKを広めていけるような活動をしていきたいと思います。

-ホール・ライヴっていうのはやってみたかったんですか?

金野:バンドをやっている以上、立ってみたいなとは思っていました。どうしてもライヴハウスがメインになっているので、それが悪いとかじゃないんですけど、ホールはホールで......ライヴハウスって、最初は行くの怖かったりすると思うんですけど、ホールなら来やすいかなって。我々もホールの音の響きや、いつもと違う状況でライヴができるのが楽しみですし、お客さんも観やすくていいのかなって思います。

-落ち着いて楽曲を聴きたいと思っているお客さんには嬉しいかもしれないですね。ライヴハウスで揉みくちゃになるのも楽しいけれど、聴きたいところが聴けないっていうパターンもあるので。

金野:ほんとにその通りです。聴いていない人も多いかもしれないしね(笑)。

-新しいライヴの楽しみ方を、キッズにも知らしめるきっかけになればいいなと思います。

金野:ほんとに。ぜひ学習してほしいです(笑)。

-全国各地でのライヴや、フェスやイベントなどの出演も期待しています。

金野:やっぱり、音源が良くてもライヴが良くなきゃダメだと思っているので、ライヴ・バンドとして成長していきたいです。作品も、自分たちの色を大事にしつつ、より楽曲をアップデートして出していきたいと思っています。

-最後に聞きたいんですが、盛岡、岩手、東北に拠点を置くというのは大事にしているんですか?

金野:そうですね。東北って、バンドがいることはいるんですけど、目立ったバンドは少ないので。そういう意味でも、自分たちが東北の代表としてやっていきたい、そして全国で勝負をしたいという想いがあります。

-FUNNY THINKを観てバンドを始めました、っていう10代が東北に増えてほしいですね。

金野:そうですね。そうなってほしいです。

RELEASE INFORMATION

FUNNY THINK
「GOLD YOUTH」
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[FIGHT BACK RECORDS]
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