Japanese
THE NUGGETS
2023年09月号掲載
Member:工藤 わたる(Vo) 大牟田 徹(Ba)
"船橋系エンターテイメント型パーティバンド"THE NUGGETSが、結成15周年を迎える今年、ニュー・アルバム『ODD』をリリース。メンバー全員が5歳からの幼馴染で2008年にバンドを結成、2019年にはアメリカ横断ツアー("アメリカ大陸横断アドベンチャー")、2020年には世界7ヶ国ツアー("地球まるごとカチコミ道場破り2020")も開催している彼らの6年ぶりのフル・アルバムについて、フロントマンの工藤わたるとベーシスト 大牟田 徹にメール・インタビューで訊いた。
-Skream!初登場ということで、グループ結成の経緯を教えてください。
工藤:メンバー全員、小学校に上がる前の5歳くらいから家が近所で、ずっと友達でした。幼馴染で毎日のように一緒に遊んだりしていて、2008年の中学2年の14歳のときに僕がメンバーに"バンドやろう!"と声を掛けて結成したバンドです。パートの決め方もその場のノリで、僕は昔から歌が得意だったのでヴォーカルで、"じゃあ俺これやりたい"とみんな自然と決まっていった感じでした。活動休止もメンバー・チェンジもなく今年で15周年を迎えます。
-THE NUGGETSの音楽性について教えてください。
大牟田:特定のジャンルの音楽が好きなやつ同士が集まったバンドではなくて、もともとただ家が近所というだけの友達なので、みんな聴く音楽もバラバラでして。具体的なまとまった音楽性やバックグラウンドがないってことがこのバンドの好きなところです。ステージ・パフォーマンスを"楽しい"、"面白い"と思っていただくことがゴールなので、そのためにどんな音楽にでも挑戦していきたいな、と思っています。
-特に影響を受けたアーティストを教えて下さい。
工藤:バンドを始めて、THE VENTURESを初めにコピーしてました。エレキと言えばTHE VENTURESだと近所のおじさんに教わったので(笑)。それからChuck BerryやLED ZEPPELIN、THE WHO、THE BLUE HEARTSなどをコピーしたりしていました。......これ! っていう影響を受けたアーティストがいないですね......全部ミーハーなんです。ジャンルで言うと僕が好きなのは歌謡曲、フォーク・ソング、演歌などの歌モノや歌詞を大切にしているジャンルが好きです。
大牟田:僕はファンク、ソウルのブラック・ミュージック、ハード・ロック、ヘヴィ・メタルとかいろいろ好きですね。他のメンバーもJ-POPやポップ・パンク、ヒップホップなど邦楽洋楽問わず本当に広く浅く好きな感じです。メンバーみんながいろいろなジャンルが好きっていうのが、THE NUGGETSがジャンルレスにエンタメ・バンドとして活動できる要因かなと思います。
-ニュー・アルバム『ODD』の完成おめでとうございます。今の心境はいかがですか?
工藤:ありがとうございます。すでに何曲かはステージで演奏している曲もあって、音源化を求める声をいただいていました。やっと形にしてリリースができて嬉しいというのが率直な感想です。
大牟田:全曲が最高の仕上がりなのでエビバデ(※THE NUGGETSのファンの呼称)に早く聴いてほしいですね。フル・アルバムは6年ぶりということもあって、久しぶりのワクワクを感じています。
-最新作『ODD』のテーマやコンセプトを教えてください。
工藤:"ODD"には"変な"、"奇妙な"などの意味があります。タイトルやコンセプトを持ってアルバム制作をしたわけではなくて、この朧げなテーマ性はレコーディング期間中に決まりました。楽曲の振り幅のあるバラエティで、聴いた人が変な、奇妙な気持ちになるだろうと思いタイトルを付けました。
大牟田:"ODD"は"奇数"という意味もあって、結成15周年、29歳になる歳、3枚目のフル・アルバムなど、奇数がいろいろと重なったことからこのタイトルにしたのもあります。肝心の収録曲が偶数じゃないかって言われるんですけど、シークレット・トラックを含めると奇数なんですよ......(探してみてね!)。
-15周年の節目のリリースという以上の力強さのある作品に感じています。バンドを今作のテーマやコンセプトへ至らせた経験はあったりするのでしょうか?
工藤:過去のリリース作品でも自分たちの中ではバラエティに富んだ楽曲を揃えてきました。意図的にバラエティを出そうとしているというよりは、"楽しい"、"面白い"、"カッコいい"と思ったジャンルにはなるべく挑戦するようにしていて、それが結果として今作では15年の積み重ねで、もう少し振り幅が出たのかなと思います。
大牟田:友達の遊びの延長から始まったバンドなので、"こういう音楽はやらない、やりたくない"みたいなこともなくて、いい意味で音楽に対するプライドや執着がこのバンドには無いんです。好きな音楽や面白いと感じることも歳を重ねて広がっていっているので、15年の歳月が図らずともバラエティのある作品にさせているのかなと思います。
-『ODD』の制作にあたって作曲で意識した点や、制作で苦労したポイントはありますか?
大牟田:ステージ演奏での再現性はあまり考えずに、作品としてベストな方向に向かうように制作していきました。オルガン、アコギ、クラシック・ギター、パーカッションを入れたりなど、曲がカッコ良くなるためなら出し惜しみなく入れました。
工藤:それと、これまであまりやってこなかった"コーラス・ワーク"を充実させたいって思いが今回はあって、リード曲の「暗闇で踊ろう」やアカペラ楽曲の「Somehow」など、コーラスが重要な曲には結構時間を使いました。元気よくユニゾンするだけの今までの曲とは違ってきれいなハーモニーに挑戦したく、それはメンバー全員苦労しました。
-『ODD』収録曲で思い入れのある楽曲や、気に入っている曲はありますか?
工藤:「本能Dance」とか好きですね。僕がサビを歌わない初めての曲なんですよ。ショーではひたすら僕が踊ってるだけの曲です。徹君が曲、僕が歌詞を書いたのですが、曲を徹君が持ってきたときに"「たぶん限界」っていうワードだけどこかに入れてほしい"って言われて、その1フレーズだけから歌詞を膨らましました。レコーディングのときは汗だくで踊りながら入れた仮歌の雰囲気とか空気感がすごく良くて、結局そのテイクを使ったんですよ。
大牟田:全曲良くて全曲気に入っていますが、強いて挙げるなら僕は「Miró」ですかね。ラテンな感じ、中南米やヨーロッパの雰囲気のある曲をやりたいなと思って、僕がデモを持ってきました。わたるも、自分が作曲時にイメージしていた"汗"を感じるウェットな雰囲気や男性ホルモン多めの"胸毛感"という抽象的な要望をしっかりと歌に出してくれて、自分の予想以上にいい仕上がりになりました。ホントにいいヴォーカリストに恵まれてるなぁと思いましたね。
-制作にあたって背景となった作品やイメージがあれば教えてください。
工藤:今作はイメージやアルバムの方向性などは前もって決めて制作はしませんでした。デモをたくさん作って面白くなりそうな可能性のある曲をブラッシュアップして、メンバーと曲を選考してアルバム曲を決めていきました。"面白い"、"カッコいい"を優先してアルバム曲を決めたので、結果としてバラエティに溢れたある種の統一性のない"変なアルバム"に仕上がりました。
大牟田:楽曲制作期間中がコロナ禍ということもあって、思うような活動ができていない時期でした。そうしたこともあってかいろいろと鬱憤が溜まっていて、"踊る"、"ダンス"それと"怒り"が歌詞の内容に多いなと、完成したあとに気がつきましたね。
-現体制で改めてライヴをしてみたい場所はありますか? 具体的な場所や、音楽シーンでも構いません。
工藤:いろんな場所でいろんなジャンルの人とやれるのがこのバンドの魅力だと思うんですよ。特に2019年に行ったアメリカ横断ツアー("アメリカ大陸横断アドベンチャー")や、2020年に行った世界7ヶ国ツアー("地球まるごとカチコミ道場破り2020")を通して言葉の壁を超えてエンターテイメント・ステージで人を楽しませることができると感じれたのが大きな収穫となりました。大陸で言うと南米のほうだけまだ行ったことがなくて、南米でやってみたいとずっと思っています。どんな反応が待っているのかもわからないのでワクワクしますね。
大牟田:南米でショーができたら世界6大陸でショーを敢行したことになるので、そうするとあとは南極大陸へ行けば7大陸制覇になるんですよ(笑)。調べたらMETALLICAが世界で初めて7大陸をライヴで制覇しているので、日本初の7大陸制覇したバンドになりたいですよね。あとは宇宙とかも最高ですね。みんなフワフワ浮きながら楽しむステージも最高じゃないですか!?......なんか小学生みたいな内容ですみません......。
-ライヴやツアー、リリースなど、これから予定されている活動はありますか?
大牟田:今回特にリリース・ツアーというものはなくて、リリース前から基本的に毎週末全国津々浦々とショーを行っています。リリース後も全国いろいろなところでショーを行っています。それと今年度は結成15周年の節目の年なので、全国のエビバデと踊りたいという気持ちが強いですね。全国を何ヶ所か回るワンマン・ツアーを開催する予定でいます。その際は最新作を聴いて、ぜひショーに遊びに来て一緒に踊ってくれたらと嬉しいです。
-今後の展望や目標とする場所はありますか?
工藤:大きな舞台は常に目標としてあります。大規模なライヴハウス、日本武道館、アリーナやドームなんてそう遠くない未来です、きっと。THE NUGGETSとエビバデとならどこまででもいけますよ!
大牟田:あとメンバーみんなテレビっ子なので、テレビへの憧れは常にあります。音楽番組や"紅白(NHK紅白歌合戦)"も目標ですね。
-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。
工藤:アルバム買って! と言いたいところだけど、まだTHE NUGGETSを観たことのない人はぜひ1度生のステージを観ていただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。1万回CD聴いても1回のショーの楽しさには敵わないので。とにかくマブでいいバンドです。
大牟田:最新作『ODD』には配信では楽しめない仕掛けもあるので、ぜひCDを手に入れていただければ嬉しいです。アルバムも最高ですが、THE NUGGETSのステージはもっと最高です。直接肌でエンターテイメントを感じに来てくださいね。
RELEASE INFORMATION
THE NUGGETS
NEW ALBUM
『ODD』
BBPL-001/¥3,000(税込)
[BOAT BRIDGE PROJECT LABEL]
2023.09.06 ON SALE
- 1
LIVE INFO
- 2024.10.04
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KASABIAN
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シド
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Ado
odol
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-
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Rhythmic Toy World
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Novelbright ※振替公演
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フィロソフィーのダンス
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JUN SKY WALKER(S) / SCOOBIE DO
アーバンギャルド / キノコホテル / exist†trace
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THE YELLOW MONKEY
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-
BUMP OF CHICKEN
claquepot
MONOEYES
ブギ連
This is LAST
キタニタツヤ
ビッケブランカ
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JUN SKY WALKER(S) / SCOOBIE DO
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-
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ブギ連
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I Don't Like Mondays.
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