Japanese
リフの惑星
2023年06月号掲載
Member:緒方 良(Vo) 大月 優(Gt) 小林 亮平(Ba) 松丸 怜吾(Dr)
ex-the ogtzの緒方 良、ex-The SALOVERSの小林亮平により結成され、2019年より現体制で活動しているリフの惑星。UKロックをルーツに持つ彼らの新作は、ギタリスト 大月 優が編曲、ドラマー 松丸怜吾が初めて作詞に参加するなど、新たな試みも取り入れ4人の色が入った作品に。本作についてメールで訊いた。
-Skream!初登場ということでバンド結成の経緯を教えてください。
緒方:最初の出会いは自分がレコード会社でインターンをしていたときで、小林が当時やっていたThe SALOVERSの担当になって。歳も同じこともあって仲良くなったんですけど、ちょうど就職をどうしようかと考えてた時期に、The SALOVERSが活動休止になったんです。それで小林を誘ったのが結成のきっかけでした。最初はなかなかメンバーが固まらなかったんですが、大学の友達だった大月と卒業後に偶然再会して声を掛けて、昔一緒にバンドを組んでいたnever young beachのドラマー、鈴木(健人)の紹介で松丸が加入して、今のメンバーになりました。
-UKロックからの影響を公言されていますが、目覚めたきっかけを教えてください。
緒方:中学2年生のときに聴いたOASISです。OASISきっかけでUKロックに興味を持っていくなかで、ちょうどARCTIC MONKEYSが衝撃的なデビューをして。そこからはもうどっぷりとUKロック漬けの青春を過ごしました。
-リフの惑星の音楽性について教えてください。
緒方:昔からOASISが好きなので歌えるサビがまずあって、バンド名の通りリフが効いていて、あとはダンス・ミュージックも好きなので踊れる要素があって......というのをコンセプトにしています。自分の好きなUKロックをベースに、アレンジを詰めていくなかで、各メンバーの好きな音楽の要素が加わって楽曲ができていく感じです。
-全6曲の最新EP『EUREKA』完成おめでとうございます。改めて今の心境を教えてください。
緒方:ありがとうございます。これまでは自分ひとりで作詞、作曲、編曲までしてある程度完成した形のデモをメンバーに共有してから、スタジオでアレンジを詰めていく作り方をしていたのですが、今回は全曲の編曲を大月に任せたり、松丸が初めて作詞に参加したりと、今までのやり方から大きく変えた曲作りを試みました。結果として、リフの惑星の音楽性のルーツにあるUKロックの要素を鮮明にしながら、よりコンセプトが明確になった、"キャッチーでありながらリフの効いた踊れるロック"というものを体現できたと思います。当初はこのやり方で上手くいくのかという不安もあったんですが、これまで孤独との戦いだった曲作りに4人で取り組んだことで、ゼロイチの部分からメンバーと共有しながら、バンドとして一体感のあるサウンドに仕上げられた確かな手応えがあります。振り返ってみると"どうして今までこのやり方をしてこなかったんだ......!"となるぐらい、楽しく制作に取り組むことができました。今はとにかく早くみなさんに聴いてほしい気持ちでいっぱいです。
-タイトル"EUREKA"の由来を教えてください。
松丸:"EUREKA(ユリイカ)"は、古代の学者のアルキメデスが原理を発見したときに叫んだと言われている言葉で、"見つけた!"とか"わかった!"という意味があります。昨年末にEP『BOY』をリリースして、年始から今回の制作に入るにあたり、自分たちの音楽性を見つめ直していった先で見つけた、"今のリフの惑星で本当にやりたい音楽"、その気づきや感動の気持ちを込めて、このタイトルを付けました。
-今作のコンセプトやテーマを教えてください。
松丸:タイトルの由来でお話した通り、"今のリフの惑星で本当にやりたい音楽をちゃんとやる"です。音楽性としては、今までは結果的に緒方のルーツであるUKロックに落ち着いていた部分があったところを、今作では"この4人でUKロックを鳴らすならこうだ"といったふうに、明確な意志を持ってUKロックに寄せていく形で曲作りをしています。
緒方:自分たちの音楽性を見つめ直す過程で、"いろいろ考えたけどやっぱりOASISやARCTIC MONKEYSが大好きだな"っていう、自分の素直な気持ちに気づけたんです。それをメンバーに打ち明けたら、"じゃあとことんUKロックをやってみようよ"って賛同してくれて。そこから、自分たちの本当にやりたい音楽をテーマに、今できる最大限の表現をしました。
-作詞や楽曲で特に意識した部分はどこでしょうか。
緒方:個人的にずっと意識していたのは、OASISの「Supersonic」の歌詞の1行目にもある、"自分は自分でなければならない(I need to be myself)"という感覚です。作曲に関しては、編曲を大月が担ってくれたおかげでメロディの構築に専念できて、今まで以上に自分のルーツに根差したメロディを生み出すことができたと感じています。作詞に関しては、松丸が大衆性を持った、"外に開いた"歌詞を持ってきてくれたので、そのぶん自分は思い切って自分の内面に入り込んで、今までだったらやりすぎかなって躊躇してしまうほどに、自己を曝け出した歌詞を書くことができたと思います。
松丸:今回「HELLO」と「KEEP ON! KEEP ON!」で初めて作詞を担当しました。作詞をするうえで意識したのは、テーマを明確に設定することと、自分の経験や感情を素直に言葉にすることです。「HELLO」の歌詞に関しては、僕は19歳で母親を亡くしているのですが、その母親が晩年よく聴いていた、小田和正さんの「hello hello」という曲がルーツになっています。この曲の歌詞に"強く生きて やさしく生きて"という一節があるんですが、それが僕や僕の兄弟たちへの母親からの最期の願いのように感じられて。亡くなる寸前に母親はこう思っていたのかなとか、それを受け止めて今の自分はこう思っているよとか、そういう素直な感情を歌詞に込めています。「KEEP ON! KEEP ON!」は、サビの歌詞にもある、"「続ける」を続ける"をテーマに歌詞を書きました。コロナ禍で様々なバンドが解散していくなか、それでも自分たちは働きながらしぶとく音楽活動を続けきて、少しずつではありますがバンドとして前に進めている実感があって。"今は上手く行ってなくても、続けていくことで見える景色があるはずだから、もう少しだけ頑張ってみようよ"というメッセージを歌詞に込めています。2曲とも、今までのリフの惑星と地続きでありながら、今までにはなかった、どこか前向きで、聴いてくれる人たちにも共感してもらえるような歌詞が書けたんじゃないかなと思っています。
-「VITORIA」で力強く始まり、最後「KEEP ON! KEEP ON!」では幸福感のあるシンガロングで幕を閉じますが、3曲目「STARTING OVER」では産みの苦しみのようなものも感じました。描写のきっかけとなった出来事や背景があれば教えてください。
緒方:「STARTING OVER」は今回の中で一番初めにできた曲なのですが、この歌詞を書いてるときに、もうバンドも何もかもやめて逃げ出したいと思うほどの出来事があって。それがきっかけで、自分がなんで音楽を、バンドをやってるのかということに嫌になるほど向き合った結果、このように苦しみすらも滲んだような歌詞になりました。"自分が歌う理由は結局のところ、「愛されていたいから」ということに尽きるんだ"という歌詞になっています。
-過去作に比べ、緒方さんがパワフルなシャウト寄りの声を多用されているのも、印象的な要素のひとつでした。サウンド面で特に意識したことがあれば教えてください。バンド単位、各パートいずれでも構いません。
緒方:"自分は自分でなければならない"ということで、パワフルな楽曲のサウンドに合わせて、自分らしいシャウト寄りの歌い方が多くなっています。個人的にも納得のいくヴォーカル録りができたと感じています。
大月:全体的にUKロックな感じのサウンドになってます。曲によってUKロックが好きな人にはわかるような、オマージュ的なフレーズが入っていたりするので、探してみてほしいですね。あとはライヴを観に来てくれたお客さんと、一体になって盛り上がれるような曲が欲しいと思って、ハンドクラップとかシンガロングを入れてみるなど、今までのリフの惑星ではやってこなかったことにも挑戦しています。
-『EUREKA』リリース後、ライヴやツアー、リリースなど予定されている活動はありますか?
小林:7月21日に渋谷La.mamaで、レコ発ワンマン"リフの惑星「EUREKA」EP Release Party『SUMMER OF LOVE』"をやります! みんなで盛り上がれるような曲がたくさんできたので、『EUREKA』を聴いて、ぜひライヴに遊びに来てもらえると嬉しいです。TikTokを始めるなどSNSも精力的に更新しているので、ぜひ覗いてみていただきたいです。
-今後の展望や目標とする場所はありますか?
緒方:今回『EUREKA』を作っていくなかで、バンドとして再発見できたものがたくさんあったので、それをさらに深化させた先でまた新曲を作って、年内にリリースしたいと思ってます。楽曲制作やライヴといったバンド活動において、今がリフの惑星史上一番いい状態だっていう実感があって、これからもどんどん前に進んでいくので、今後も楽しみにしてもらえると嬉しいです。
-最後に読者にメッセージをお願いします。
緒方:自分たちの本当にやりたい音楽を突き詰めたEP『EUREKA』、ぜひ聴いてください! きっと気に入ってもらえると思います。それでライヴにも遊びに来てもらえたら最高ですね!
RELEASE INFORMATION
リフの惑星
NEW EP
『EUREKA』
UPNTCD-0011/¥2,200(税込)
[upcoming]
2023.6.21 ON SALE!
- 1
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KANA-BOON
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ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
HY
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chef's
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3markets[ ] / yutori / なきごと / Bye-Bye-Handの方程式 ほか
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サカナクション
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
FUNKIST
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- 2025.04.06
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バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
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KANA-BOON
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Saucy Dog
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村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
THE BACK HORN
Maki
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-
片平里菜
PIGGS
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yutori
indigo la End
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yama
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
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セックスマシーン!! × KiNGONS
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フラワーカンパニーズ
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DYGL / トクマルシューゴ / YOGEE NEW WAVES ほか
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- 2025.04.13
-
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SUPER BEAVER ※振替公演
go!go!vanillas
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
ACIDMAN
藤巻亮太
a flood of circle
古墳シスターズ
The Ravens
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
サカナクション
THE YELLOW MONKEY
超☆社会的サンダル
SCOOBIE DO
LOVE PSYCHEDELICO / The fin. / 荒谷翔大 / 幽体コミュニケーションズ
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
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DENIMS
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CNBLUE
Novelbright
Ado
Mega Shinnosuke / Conton Candy / トンボコープ / TOOBOE / Aooo ほか
ヒトリエ
Panorama Panama Town
四星球
怒髪天
cinema staff / 9mm Parabellum Bullet / アルカラ / ストレイテナー ほか
Tempalay
ハク。
原因は自分にある。
パスピエ
"SYNCHRONICITY'25"
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.14
-
YONA YONA WEEKENDERS
ELLEGARDEN × FEEDER
RELEASE INFO
- 2025.04.02
- 2025.04.03
- 2025.04.04
- 2025.04.05
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yama
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