Japanese
NeruQooNelu
2023年03月号掲載
Member:津金・C・リョータ(Dr/Caesar)
Interviewer:山口 哲生
-新曲で言うと、MVを公開されている「Hao Hao Humpty Fun」もそうですし、他の曲もリフがすごく残りますね。
あ、残ってます? 大丈夫ですか?
-はい(笑)。変拍子ではあるけども、すんなりと耳に入ってくるし、気持ちも高揚しますし。そのあたりは親切心でそうなったのか、ただそれが出てきただけなのか、どんな感じだったんです?
どうなんだろう......でも、優しさがほとんどなんじゃないかな。どういうふうに優しさを出していくのかは、曲によって違うんですけど。僕の中では、よく聴いたら変拍子ぐらいがちょうどいいと思っていて。あとで考えたら、"なんか拍子おかしくない?"ぐらいの感じというか。
-"今の7じゃなかった?"みたいな。
そうそうそう。8だと思ったら7だった、4だと思ったら5だった、5だと思ったら普通に4だったみたいな。それぐらいのバランスがいいなっていうのは、ずっと思っていることとしてあるんです。"変拍子です、聴いてください、わかんないでしょ?"はよろしくない。じゃあ、あとは優しさでパッケージっていう感じですね。
-あと、アルバムを締めくくる「Oishiii!!」もインパクトが凄まじかったです。ビートにトライバルな感じがあって、生命力がものすごく漲っていて。あの曲はどういうところから作り始めたんです?
アルバムを通して、ちょこちょことした細かいことはできているかなと思ったんですけど、バカみたいにデカいことができてないなと思ったんですよね。だから、例えばライヴのセット30分、もしくは40分を1曲で押し通せる曲って作れないかなと思って。それなら練習も少なくて済むし(笑)。
-たしかに(笑)。
で、それをするためには、起点となるフレーズが1個さえあればできるんじゃないかなと思って、作り始めた曲ですね。この曲もやっぱりベースから作り始めたんですけど、あのフレーズができたときに、おいしいフレーズができたなと思って、それがタイトルになりました。
-それでこのタイトルなんですね(笑)。
そうです。なんか旨みがあるなと思って。このフレーズだったら30分聴いていられるかもなっていう、いろんな意味でおいしい曲ですね。
-フレーズ的にも練習的にも(笑)。それこそお話されていた、野外の夜というシチュエーションにもはまりますし。
そうですね。リズムのループがあって、ただただウワー! ってできる曲。でも、やっぱりそのためには声がないとダメだなと思って、強引に歌を作っていきました。結局、人の声が一番テンション上がるじゃないですか。そういうムードのなかで演奏するうえでも、ただただ楽器が鳴っているよりも、人の声がないことにはそのムードが長続きしないなと思って。
-あと、アルバムに収録されている「Physical Crafty -header-」、「Physical Crafty -body-」、「Physical Crafty -footer-」の3曲を合わせて1曲にした「Physical Crafty」を、2月22日から配信されましたが、このアイディアはどういうところから出てきたんですか?
この曲がアルバム中で一番最後にできたんですけど。まだこの曲がない状態で曲順を考えていたときに、どの曲も1曲目にあまり相応しくない感じがしたんですよね。あと、ラインナップ的にめちゃくちゃで、アルバムとしての統一感がないなと思って。だから、1曲目に相応しいものもそうだし、曲の合間に挟む曲も欲しいなと思ったんですけど、そんな時間がなかったんですよ(笑)。
-ヤバいじゃないですか(苦笑)。
だから、レコーディングのときは、メンバーのふたりはどんな曲になるのかもよくわからないまま、とりあえず言われたフレーズを弾く。で、そのときに録ったフレーズを繋げて、ミックスのときにエンジニアと一緒に構成を考えたんですけど、いいフレーズが多くて。3部作というとちょっと大きく言いすぎている気はするんですけど、3パートぶんぐらいいけそうだったから、じゃあこれをぶった斬れば曲の合間に挟む曲にもなって、12曲入りのアルバムになる! と思って。でも、1曲としての流れも結構ええやんみたいな感じがあったので、じゃあこれをまた別で出せばよりお得じゃんと思って作りました。
-もともとは1曲目に相応しいものを作ろうとしていたけど、結果的にそれを3分割したと。
ただ、普通に3分割するだけだと面白くないと思ったので、細かくパートを分けてますね。エンジニアとやりとりするときに、エクセルで"この部分はシングルではなくなります"とか色分けしてまとめて(笑)。
-エンジニアさん助かりますね。それこそ親切心。
(笑)せっかくシングルにするんだったら、アルバムとは差があったほうがいいし、ただ繋げるだけじゃ面白くないので。
-アルバム・タイトルは"Physical Drafty"で、シングルは"Physical Crafty"ですけど、どちらが先に決まっていたんですか?
初めてのEPだった『PRESENCE.EP』は、LED ZEPPELINのアルバムからパクってきたから、今回も初めてのアルバムだし、一番好きなツェッペリン(LED ZEPPELIN)の『Physical Graffiti』から拝借しようと考えていたところ"Drafty"と"Crafty"が思いついて。言葉の意味合い的に、実は1曲なのを3曲にしてアルバムに収録してる"狡猾"な曲なので、シングルが"Crafty"だなと落ち着きました。Olivia Newton-Johnの「Physical」を狂ったように聴いていたので"Physical"は自ずとマストになりました(笑)。
-はははは(笑)。
病的なぐらいにずっとループで聴いたんですよ。中島みゆきの「ファイト!」を聴くぐらいの気持ちでずっと聴いていたのもあったりして、"Physical"っていいなと思って。
-なぜまた聴きまくってたんですか?
わかんないです(笑)。しかも、レコーディングの数日前に亡くなったんですよ、Olivia Newton-Johnが。
-あ、亡くなったから聴いていたわけではなく。
そうです。もうそのときには、アルバムは"Physical Drafty"にしようって決めていたんですけど、えっ!? 俺の"Physical"が1個なくなった! じゃあ俺が新しい"Physical"を作って、継いでいくしかないと。これは神の啓示だと思って。
-たしかに運命めいたものを感じますね。「Oishiii!!」のエピソードでライヴのお話も出てきましたが、今回の楽曲を生で体感できるのが楽しみです。
コロナ禍とはいえ、ちょこちょこライヴに誘ってもらっていたときに、3人で今のちょっとエレクトロな要素を入れることを始めたんですけど、テーマとして"Macに逃げない"というのがあって。"身体が資本だ"、"フィジカルだ"ってことは話してたんですよ。
-それこそフィジカル(笑)。
そう。Macがあったら確実だとは思うんですけど、人力でももっとできるんじゃないかっていう。だからライヴでやるときは、ただ音を流すんじゃなくて、ドラムのパッドとか、シーケンサーのスイッチにループの音源を入れといて、鳴らすタイミングはその都度足で踏んだりとかしていて。あくまでも人力でやるっていうところにはこだわりたかったので。
-そこは、今日お話しされていた音楽性のところとも共通している感じですね。今のメンバーでできることをやるという。
例えば、ベース(カジ)とかはKRAFTWERKがすごく好きなんですけど、あれをひとりの人がふらっと出てきて、再生ボタンを押すだけだったらあんまり面白くないじゃないですか。4人並んで、何をやっているのかはよくわからないけど(笑)、何かはしている、みたいな。それがヴィジュアル的にも面白いし、聴いているほうもなんかわかると思うんですよ。ちょっとぐらいズレたって、それが面白いし。だから、今の体制になるときの決め事じゃないですけど、"Macに逃げない"っていうところだけは決めてますね。そのせいで結構大変ですけど(笑)。
-間違いなく大変ですけど、その縛りがあるからこそ生まれるものがあるという。あと、以前はヴォーカルの方がいらっしゃったわけですが、今歌われているのはカジさんとナカザワ(Gt)さん?
そうです。
-それはなんていうか、パワハラというか(苦笑)、歌ってほしいとお願いしたんですか?
そこは半々ぐらいですかね。"歌いましょうか?"とか"歌ってもいい"ぐらいの気持ちはふたり共あったし、最初はただのインスト・バンドにしようと思っていたんですけど、さっき言ったように、それだと親切心が足りないと思ったし、やっている側としてもテンションが上がらなくて。やっぱり声はあったほうがいいと思って、歌は基本的にふたりに任せてます。僕は音程が取れないので、なるべく声は発さないように。
-アルバムにはエレクトロなニュアンスもありつつ、ものすごく人間的な作品になりましたね。
僕は作曲のノウハウがあるわけでもないし、未だに他の人がどうやって曲を作っているのかもわからないし、なんでみんなそんなにいい曲作れるの? って日々思っているんですけど。そのなかでも、ここまでしかできないっていう。それだけと言えばそれだけなんですけど、人が作らざるを得ないというか、人ができることの精一杯でご勘弁ください! っていう感じですね。
-ただ、津金さんにとってはそこがやっぱり大事なんでしょうね。人間がやることを大切にしている。
曲を作ることも演奏することも、精神面に結構左右されるじゃないですか。最近ライヴで、ちょっとまだ名称は思いついていないんですけど、骨組みをステージに持ち込んでるんですよ。
-骨組み......ですか。
3ピースって、ステージに立つと距離が結構空くじゃないですか。それがいいって言う人もいるけど、僕は寂しいんですよ。ギュっとさせたい。でも、何も言わないと自然と離れていくから、それを閉じ込めておくためのドームというか、まぁ謎の骨組みなんですけど。でも案外それがメンバーにも好評で、謎にテンションが上がるっていう(笑)。
-いいですね(笑)。
練習でちょっと今日はダラけそうだなっていうときはそれを引っ張り出してきて、スタジオの中にその骨組みを立てて、暇なときにコンビニで買ったハムとか吊るして遊んだりしてるんですけど(笑)。
-はははははは! なんかこう、ピラミッド・パワーみたいな感じになるわけですよね。その中に入ることで。
そうです。その骨組みを光らせようか迷っていて。
-めちゃめちゃ光らせてほしいです。
(笑)観ている側もそうだし、やっぱり自分たちとしても上がるものを作っていかなきゃいけないとは思うんですよね。だからそういうこともやりつつ、このアルバムの曲たちも、もうすでにライヴでは再現できるようにはなっているので、ここからどうやってまた発展させていくかっていうのを考えていかなきゃいけないなと思ってます。
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