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INTERVIEW

Japanese

音の旅crew

音の旅crew

Member:pepe(Gt/Vo) 大樹(Ba) チャック(Dr) guro(Gt)

Interviewer:荒金 良介

-今作は3年ぶりのフル・アルバムですが、最初はどんな作風を意識していたんですか?

pepe:前々作(2015年リリースの1stフル・アルバム『LION』)、前作(2017年リリースのシングル『CROSS ROAD』)と比べると、アップテンポの曲を入れたいなと。

-それはライヴを意識してですか?

pepe:そうですね、ライヴでいっぱい盛り上がれる曲が欲しくて。

大樹:昔はミドル・テンポの曲が多かったので、それよりは速い曲をやりたくて。ガンアゲの曲を作りました(笑)。

-それは対バンの影響もあります?

guro:自分たちはジャンルが定かじゃないので、ロック・バンドと対バンする機会が多くて。そういうバンドに勢いで勝てないところもあるので、ガンアゲの曲が何曲かあればいいなって思ったんです。

大樹:身近なバンドだと、オレスカバンドはすげぇなって。8月に一緒にやるんですけど(8月3日に下北沢ERAで開催する[音の旅crew "JOYSTEP Release Party"])、スカとレゲエは近いから、誘いやすかったです。オレスカバンドは誰が観ても楽しめるライヴをやってますからね。

pepe:あと、お客さんの激しい反応を見たいという気持ちもあって、激しい曲をやりたいなと。あっ、そうだ、Manu Chaoの激しさをみると、速い曲もかっこいいなと思って。

guro:ガツンとした曲があると、ライヴ自体も盛り上がりますからね。

-今作はいい意味でまとまらず、はみ出した面白さも出てます。それと、pepeさんの歌メロはものすごくキャッチーですよね。ラガマフィン(※レゲエの一種)調というより、J-POP好きな人でもすんなり入れる歌声で。

pepe:それは自分の癖というか、ラガ(ラガマフィン)に寄り切れてないし、テクニック不足がそうなってるのかなって(笑)。どうしてもポップス寄りになるというか。

guro:レゲエを意識したフロウだけど、根本にあるものが違うから、今の形になっているのかなと。

pepe:そうだね。メロディアスとディープの間を取りたくて。どっちに行きすぎてもつまらなくなる気がするんですよ。天邪鬼なんですかね。誰もやってないところをやりたくて。

大樹:みんなドープなものからメジャーなものまで聴くので、それが楽曲にも表れているのかなと。そこはいい案配で共通意識もあるのかなって思います。

-1曲1曲ポピュラリティが備わっているなと。この4人の音楽的共通項というとどういうところになるんですか?

大樹:全員B'zが好きなんですよ。車の中でみんなでカラオケするぐらい好きですからね。あと、WANDSだったり。

-音の旅crewの曲はTVのCMで流れてもまったく違和感ないなと。

guro:流れてほしいですね。流してください(笑)。そう言われると嬉しいですね。

-今作の中で最初にできた曲は?

pepe:「my pace space my place」ですね。それはライヴでずっとやっていた曲なので。

大樹:前作のツアー(2017年7月から8月にかけて開催した"音の旅crew New Single Tour-炎の十字路GIG-")からやっていたので、やっと音源化できたなと。

-「my pace space my place」みたいなダンス・チューンもやりたかったことなんですか?

pepe:驚かせたい気持ちが強くて。

大樹:4人になって初めて作ったのが「owattehajimaru」(2013年リリースのミニ・アルバム表題曲/現在は廃盤)という曲で、それだけはリアレンジして入れました。スローなレゲエだったのを、今回はオシャレにして出したけど、どうなるかなって(笑)。

-この曲は廃盤の音源に収録されてますよね。

pepe:それでもったいないなと思って。今回はR&Bみたいな雰囲気もあるし、内容もかなり変わっているので、新曲に近い感覚ですね。

-アウトロではダビーな質感も入れてます。

大樹:そこもジャムでできたフレーズなんですよ。オシャレになりすぎないようにしようと。それは遊び心ですね。

-「Rebel soul dance」はライヴ感がすごく出てますよね。

pepe:それはもろにレゲエをやりたいなと。レゲエのスタンダードをサンプリングしているんですよ。「Sleng Teng」という名曲で、アレンジは全然違うんですけどね。

guro:あの曲だけクリックを聴かずにレコーディングしたんですよ。いかに勢いを出せるかなと。しかもこの曲は2分台ですからね。

大樹:今回は短い曲も多いですね。今まで4~5分の曲も多かったけど。