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INTERVIEW

Japanese

青はるまき

2018年08月号掲載

青はるまき

Member:あきやま さる(Vo/Gt) 花房(Ba) あきら(Dr/Cho) アンドリュー(Key)

Interviewer:石角 友香

-結果オーライですね。花房さんは?

花房:高校で、部活の希望を3つまで書けたんですよ。第1希望、第2希望、第3希望という感じで。そのときに、中学の卒業式の謝恩会に出ていたバンドが頭によぎったんですよ。楽器をやろうと思ってなかったんですけど、なんかあれ、かっこ良かったなって思って、軽音部を第3希望に入れました(笑)。

あきやま:(笑)ちなみに第1は?

花房:バスケ。第2は将棋ですね。

あきやま:めちゃめちゃ遠くね(笑)? 全部違うじゃん。

花房:で、軽音の顧問の先生に"楽器なんもできないって言ってたけど、ベースいないからお前ベースやれ"って言われて。最初こそめっちゃ嫌だったんですけど、友達に"ベース始めたよ"って話したら"いいじゃん"って言ってもらえて、それでモチベーションが保てて、校内発表みたいなのに1回だけ出たんです。そのときに、人前で演奏するの楽しいなと思って、自分でベースを買って練習するようになりました。

-アンドリューさんは?

アンドリュー:僕も中学のときテニス部だったんですよ。でも、高校に入ったらテニスがめちゃくちゃ下手くそだったんですよ。

あきやま:あきらと同じ流れだな(笑)。

アンドリュー:高校では違うことをやろうと思ってバトミントン部に入ったんですけど、それも下手くそだったんですよ。それで、もともとピアノをやっていたので、友達からバンドに誘われたのが最初ですね。

-4人組のギター・ロック・バンドに鍵盤が入ってるのって珍しいですね。

あきやま:キーボードがいないバンドでもアレンジしてたんですけど、でもやっぱり違うな、鍵盤欲しいなと思って。

-鍵盤を入れたい理由ってなんですか?

あきやま:ポップな感じが好きで、それを表現するにはキーボードがもってこいというか。やっぱりギター・ロックって限られてるじゃないですか。音のバリエーションも――まぁ、もちろん可能性ありますけど。でもサウンド面でキーボードって多彩なので。ストリングスやオルガン、ピアノの音も出せるし、変な音も出せるし、すごく幅が広いからいいなぁと。あと、王道ロックでもキーボードが入るとより印象に残るし、新しさもあるので。そこがキーボードの必要性かなと思います。

-今回の『クロヒョウ脱走事件』もですけど、あきやまさんの書く曲って、今は恋愛をテーマに絞ってるんですか?

あきやま:そうですね。今は絞っちゃってます。もちろん、応援する歌や"側にいるよ"っていう歌も書きたいんですけど、僕よりもっとうまく書ける人がいっぱいいるよなと思って。あと、どうしても若いから人生経験が少ないってところで、僕が言っても浅いんじゃないかな? っていうのが自分の中であるんですよ。でも、恋愛だったら僕らの世代はまさにじゃないですか? だから、ほんとの言葉っていうか、リアルな温度感の言葉が言えるので、今は恋愛の曲を書いてるのかなと思います。自分が歳を重ねて、いろんな経験を積んだら、また内容とかも変わってくるのかなと。

-特に今回は1曲目の「ブルースター」と2曲目の「君のシャンプー」は対称になってますね。

あきやま:あ、そうそう!

-ミニ・アルバム全体的にも話が進んでいくし。少なくとも「ラブレター」までは一連のストーリーになってるなと思いました。

あきやま:そうですね。もともと「ブルースター」以外の曲は別々にあって。そのあと「ブルースター」ができちゃったんですよ。で、メロとかサウンドを聴いて、"これめっちゃいい!"、"これ1曲目でしょ?"ってなったんですけど、そのときに"ストーリーがあったら面白いね"ってことで、各曲からちょっとずつエッセンスを取り入れたんです。なので「君のシャンプー」と対になってる面白さがあったり、「ブルースター」の中に"手紙"って歌詞が出てくるんですけど、「ラブレター」って曲があったり、「1969」と「ブルースター」に"空っぽ"っていう言葉を入れたり。ストーリーが見えたり見えなかったりみたいな遊び、面白さを今回は入れました。

-「ブルースター」は女の子目線の歌詞で、ちょっと"え?"と思わせる効果もあるかもしれないですね。

あきやま:結構、女の子目線の曲が多いかなと思っていて。男目線だと主観が多くなっちゃうから、生々しくなるのかなっていう。女の子目線の方がいろんな理想とかも混ぜ込みつつ、ちょっとした世界観ができあがるかな? と。それで女の子目線の曲が多いかもしれないです。