Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

noovy

2017年05月号掲載

noovy

Member:Shawn(Vo/Gt) Hank(Gt/Cho) JK(Ba/Cho) Mark(Dr/Cho)

Interviewer:山口 智男

-なるほど。たしかにバラバラですね。ところで、今年に入ってから日本で精力的にライヴ活動を続けてきましたけど、どんな成果が残せたと考えていますか?

JK:バンドとして経験値が上がりました。結成してから2年間、トレーニングを積んできましたけど、台湾にはあまりライヴハウスがないこともあって、ライヴはあまりできなかったんです。バンドとして一番足りないライヴ経験を積めたことは大きかったですね。それと、台湾ではバラバラに暮らしているけど、日本では共同生活をしているんです。朝から晩まで、ほぼ24時間一緒にいるんですよ。もちろんケンカもしましたけど、そのおかげでお互いのことを知ることもできました。知らなかった一面もたくさん知ることができましたし、言えなかったことも言えるようになりました。そういう意味では今までで一番成長できた時期だったと思います。

-ケンカってどんな原因でするんですか(笑)?

Shawn:ホント、つまらないことですよ。"なんで皿洗わないの?"みたいな(笑)。

JK:生活習慣の違いが原因になることが多いですね。Shawnと僕は音楽のことでもよくぶつかります。お互いにこだわりが強いせいか、ライヴのやり方はもちろん、どんなリハーサルをしたらいいか、結構揉めます。

Hank:そんなときは僕が"まぁまぁ"と止めるんですけど、Markは逃げます(笑)。

Mark:逃げるっていうか、なんでそんなことでケンカするのか理解できないんですよ。だから、そんなときはトイレに行くふりをして、ケンカが終わるまでその場を離れるんです。

-ケンカもしながらそれぞれに成長して、バンドとして結びつきを強くしてきた、と?

Shawn:台湾にいるときはケンカなんて全然しなかったんです。でも、"バンドはケンカしなきゃダメだよ"っていろいろな人に言われてきたんですよ。だからってケンカしたわけじゃないんですけど、自然の流れで......一緒に住むようになったらケンカするようになりました。でも、ケンカしたおかげで、バンドのチームワーク、ステージのパフォーマンスはよりひとつになったと思います。そんな僕らを見て、周りの人たちが"やっとバンドになれたね"と言ってくれるんですよ。

-みなさんにとって、ライヴの楽しさは?

JK:日本に来てから3ヶ月、いろいろなところでやらせてもらったんですけど、会場が変わるたび、自分がどんな音を出せばいいのか考えるのが楽しかったです。あと、対バン・ライヴだったので、毎回違うお客さんの前でやるのが楽しかったです。この3ヶ月、ライヴを重ねてきたおかげで、1曲1曲を楽しめるようにもなったし、感情を込めて演奏できるようにもなりました。

Shawn:以前、日本に来たとき、いろいろなライヴを観に行ったら、日本のファンの熱烈な応援がとても印象に残りました。いつか自分たちにもそういうファンができたらいいなと思っていたんですけど、ライヴをやるなかで徐々にファンが増えていき、そんなファンが僕らをサポートしてくれる姿を見て、勇気をもらいました。それが一番楽しかったことです。

Mark:ライヴではシーケンスも担当しているんですけど、毎回、音を足したり引いたり、ライヴをやりながら、いろいろな表現の仕方を試せたのが楽しかったです。そうやって、会場に合った演奏方法を見つけていったんです。

Shawn:日本で30本ライヴをやるって決まったとき、毎回違う演出をしようと決めました。そのなかで、自分たちにはどんなやり方が一番合うのか探りながら、いろいろなことを勉強しました。


元気いっぱいのエネルギーや青春時代特有の希望を感じてもらえたら嬉しい


-1stミニ・アルバム『ONE』は、どんな作品になったという手応えがありますか?

Hank:僕ら4人にとって、人生初めてのアルバムなんです。レコーディングも初めてで、しかも日本でレコーディングしたから言葉も通じなくて、いろいろ大変だったんですけど、初々しさに加え、今の自分たちを全部出し切りました。元気いっぱいのエネルギーや青春時代特有の希望を感じてもらえたら嬉しいです。

Shawn:正直、今ならもっとできると思うところもあるんですけど、それはそれでそのときしかできなかったことだし、がむしゃらにやったし、CDを聴いて、そのときのことを思い出すと、すごく大事な思い出に感じます。ファンもこれがnoovyの原点だと思ってくれたら嬉しいです。

JK:中国語の歌もあるし、英語の歌もあるし、日本語の歌もあるんです。日本のみならず、アジア全体で聴けるものになっている思います。それも僕らにしかない個性だと思っています。

-「KALEIDOSCOPE」(Track.1)と「ONE」(Track.6)の2曲では日本語で歌うことに挑戦していますね?

Shawn:「KALEIDOSCOPE」は一番初めにレコーディングしたんです。そのときはまだ日本語をほとんど知らなかったから大変でした。ただただ丸暗記するしかなくて、発音も直してもらいながらのレコーディングでした。日本語を歌うとき、リズムを取るのが難しかったです。中華圏の音楽ってバラードが多いせいか、表と裏のリズムがなかなか取れなかったんですよ。