Japanese
さめざめ
2015年11月号掲載
Member:笛田さおり
Interviewer:沖 さやこ
-さすがもともと作詞家さんとして活動していらっしゃっただけありますね。歌詞の書き方のパターンは増えているのでは。
書き方とか作風は枠に収まりたくないなと思って。基本的には同じことを言いたいので、サビをキャッチーにするんですけど、そしたらAメロ、Bメロはちょっと難しいものにするとか......そんなふうにバランスを取るのがすごく楽しいんです。自分が成長して経験を重ねてきて、自分の考え方も変わってきて。私自身の生き様みたいなものが、日記帳かのように描かれているので、自分でも生々しいなと思います。
-Track.5「進撃」はかなり攻めた曲ですね。サウンドスケープもダイナミックで、とてもエッジが効いていて。意外にも台詞入りの曲は初めてではないかと。
まだライヴでもやっていない曲なので、すごく反応が気になる曲です。台詞のところは本当に吐露というか......吐き出すだけ吐き出して、吐血するくらいの曲にしたいなと思って(笑)。裏切られたり嘘をつかれたりすることがあって、自分が負のループに陥ってたときに書いた曲なんですけど、それでも最後の最後まで攻撃をしなくちゃいけないなと思ったんです。自分がいろんなものから落ちていってるのはわかりつつも、それでも攻撃をしていきたい......と思ったときに"進撃"という言葉が出てきたんです。自分が落ち込んでいてもがむしゃらについていこうとする様が"進撃"だなと思って。そしたらサウンドも"進撃の巨人"の巨人が暴れ回るような感じになりました(笑)。自分が抱えている卑しい気持ちを書いたので、それを語りみたいにして言ってみたらいいかなと思って。
-笛田さんの台詞部分もめちゃくちゃゾクッとします。
録ったものを聴いたとき、自分でも"わー、この人怖い!"と思いました(笑)。でも歌うとすごくすっきりします。前回のアルバム『さめざめ白書』(2014年リリース)が(様々な音楽性などを取り入れるために)いろんな準備をしていたら曲が集まってできあがったものだったので、今回はいろんな個性を強く出しているアルバムを作りたかったんです。だから語りを入れたい気持ちはずっとあったのに作ったことがなかったので、今回で入れてみたり。
-"攻撃"は今作のキーワードでもあったんですね。
インディーズからメジャーに行って、またインディーズに戻って......これから自分はどうなっていくんだろう?と考えたとき、すごく不安を感じて。でも変わりゆく人間関係などを見ていて"このまま消え去るのは嫌だな"と思って。まだ自分がちゃんと納得できる作品を作れてなかったので、ちゃんとそういうものを作って、もう一度改めてさめざめを聴いてもらって、さめざめの生き様を知らしめてやりたい。そういう気持ちが"進撃"という言葉に集約されたんだと思います。だからこれは性や恋愛の歌ではなくて、自分の魅力をいろんな人に知ってもらいたいのに、気づかれなかったり忘れられてしまったり......そういう人たちに自分の力で自分らしい攻撃ができたらなという気持ちで作りました。
-6曲ともまったく音の音色が違って1曲1曲進めるたびに新鮮で。バンド・メンバーさんとの空気感も良かったのでは。
このメンバーとはメジャーでも一緒にやったりしてたんですけど、この4人と私で作るのは久しぶりで。商業的な作り方ではなく、一緒にスタジオに入ってバン!と鳴らして......みたいな作り方をしていったからできたアレンジだろうなと。だから今回は本当にバンド・サウンドだな、と思いますね。やるんだったら一緒にやりたい人とやりたいし、協力しながら作った方が絶対に面白いなと思って。......インディーズに帰ります、という発表をしたときに(リスナーから)喜びの声が多くて複雑な気分にもなったりして(笑)。でも今の居心地はすごくいいし、私が表現したいものを素直に、メディアのことも考えずに作ったアルバムになりました。
-前作よりも音のパワーがありますし、笛田さんの歌も生き生きしていると思います。今回は特に楽曲制作が笛田さんの精神安定になっているような。
歌うこともそうですけど、曲で自分の表現をしていくことが、そういうものに近いものになっていると思います。吐き出して、歌って、それをたくさんの人に聴いてもらえるのが1番の理想。ただ、こういうことを歌っているので、聴いた人の全員の心に響かないのはわかっているます(笑)。10人中1人の心が熱くなったら、それでいいなって。
-Track.6「ラストラブシーン」はラストに相応しい、壮大なバラード。
私は恋愛の最中の曲は今までもずっと書いてきたんですけど、終わったあとの"あの人を忘れられない"的な歌を作ってこなかったなー......と思って。だから終わった恋愛を思い出して切なくなる曲を作りたいなと思ったんです。メジャー・デビュー・シングルの「愛とか夢とか恋とかSEXとか」(※2012年リリース)や「恋人みたいに。」(※2011年リリースの1stアルバム『スカートの中は宇宙』収録)に匹敵するバラードをここで作りたい!と思って。泣けるけどすごく落ち込んで、どん底に落ちてしまえ!って(笑)。
-「進撃」とは真逆の方向性で。
ひとりで寝る前に真っ暗な部屋で、思い描いていたシーンをそのまま書きました。誰しも必ず、部屋を暗くして寝るじゃないですか。そのときにこの曲が流れてきたら、たぶん泣いてしまうんだろうな......という曲を作りました。この曲はエンディングがすごく長いんですけど、エンディング込みで落ちていく様......というか、眠りの世界に行く様を描きたいと思ったんですよね。この曲は7分あるんですけど、演奏のみで2分もやることは今までなかったんです。でもインディーズに戻ったし、この曲を短尺で詰め詰めにするとおなかいっぱいになっちゃうので、面白いことがしたいなと思って(笑)。エンディングは私の声も歌詞も入っていないけど、そこで自分の好きな人のことを思い出したりできる泣けるスペースを用意して。今回はアレンジもバンド・メンバーといろいろ相談しながら進めていったので、自分の伝えたい気持ちが音にも入っていると思います。
-"あなたが最後にぎゅって抱いたあの夜から/あたしの時は終わってる"という言葉で歌が終わります。"あたしの時は止まってる"という言い方は世間にも多いけれど、そこが"終わってる"という言葉になっているところが痛烈でした。
好きな人を忘れられないときに、時間が止まったような気持ちになることはありますよね。結局自分はあのころから何も変わってない、とか。彼がいなくなったときに、自分が生きていく意味すらわからなくなってしまったり、彼と一緒にいた時間が素晴らしすぎて、あれから私の時は終わってしまった......ということを、みんな言ってそうで言ってないなと思ったんですよね。死にたいというわけではなく、ただ自分が生きていることを実感したのがその人と一緒にいたときの時間で......。それを当たり前の言葉で表現できた!と思ってます。
-恋人に限らず、これが私の生きる理由だ!と思える生きがいを失ったとき、人はそう思うかもしれないです。そしてこれがアルバムの締めという。
前回はポジティヴな感じで終わったんですけど、今回は落ちるところまでとにかく落ちてください、というスタンスです(笑)。
-ははは。6曲それぞれ方向性が違って、そのすべてが振り切れてる感じがしたので、聴いていて気持ちいいアルバムでした。
『スカートの中は宇宙』というアルバムを今でも愛してくださってる方々が多いので、それに匹敵するようなものを出したくて......。近日でここまで自分のリアルな気持ちを吐き出したアルバムはないなと思って。制作期間が短かったので、リアルタイムでバッ!と作って、曲自体もまだ歌い慣れてない部分もあるんです。だから自分でも新鮮な曲が多くて、少しずつ形になっていくのが楽しかったです。今回は誰の目も気にせずに、伝えたいものを選曲して、歌いたいものを歌って。
-経験を重ねたうえで、そういう勢いのある作品が生まれるのは、素敵なことですね。
そうですね。(メジャー時代に)学ばせてもらった部分がたくさんあるので、それを糧にしてインディーズでやらせてもらうことになって。これまでの経験を音楽にして表現にして......自分の中でわくわくな気持ちが止まらないんです。
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