Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

ARIZONA

 

ARIZONA

Member:イシイ マコト(Vo/Gt)

Interviewer:白崎 未穂

2012年9月に結成した4人組バンド、ARIZONA。Large House Satisfaction、BYEE the ROUNDのプロデューサーである河崎雅光(wash?/Ba)のレーベル"SORAMIRO"からのリリースとなる2ndミニ・アルバム『VOLCANO』が完成した。骨太なガレージ・ロックを一撃必殺の如く浴びせる今作では、イライラした気持ちをぶつけたかと思えば、自分に向き合う真摯な部分も見せてくれるミニ・アルバム。不恰好で不器用な、感情むき出しのARIZONAを少しだけ紐解く。

-Skream!に登場するのは初めてということで、ARIZONAのことを知っていきたいなと思います。まずは、音楽を始めたキッカケとはどんなものだったのか教えてほしいです。

中学生くらいのころから親の影響で音楽をよく聴くようになりました。80年、90年代の邦楽と洋楽が特に多かったです。仲が良かった学校の同級生がギターを始めた影響で、俺も遊び感覚でやり始めました。歌は、カラオケに行ったときに"石井って歌上手いね"みたいに誉めてもらって、それが嬉しくて歌うのが好きになりました。とにかく歌っているときが1番イキイキとしていると思っていて......他に好きなことも無いし。なぜか俺は音楽で絶対に成功するって思ってて(笑)。それでバンドをやろうってなりました。

-ARIZONAを結成するに至るまでの経緯や、"ARIZONA"という名前をつけた理由はなんだったのでしょうか。

サナダ タクヤ(Ba)とはARIZONAの前に組んでいたバンドでも一緒でした。彼は高校の同級生なんです。マツナガ ユウタ(Gt)は当時よく府中Flightってライヴハウスに出てたときに知り合って、音楽の趣味があったのでバンドに誘いました。初代ドラマーのウガはサナダと同じ大学の後輩で紹介してもらって、結成しました。"ARIZONA"ってバンド名は......正直に言うと、特に意味はありません。当時、アルカラやモハメドなど、4文字の名前を耳にすることが多くて、それで"覚えやすい4文字のバンド名にしよう!"と思って"ARIZONA"にしました。"ARIZONA"って、自分の中ではなんだか謎に包まれてるイメージなんですよ。怪しい感じ。ただの地名ですけど(笑)。

-ARIZONA として最初の音源となる1stミニ・アルバム『ReBORN』を、2013年3月に発表されていますが、なぜCDとして音源を残そうと思ったのでしょうか。また、ご自身の中でどんな作品として位置づけていますか?

バンドを組んでからわりと早いペースで曲ができていったんですけど、そのときは早く音源にしていろんな人に聴いてもらいたいなと思いました。ARIZONAの前進バンドがあるんですが、そのときはピン・ヴォーカルで、とにかくイケイケなバンドだったんです。それがなくなって、新しいバンドをやろうってなったときに、やっぱり前と同じようなことはしたくないなと思って。それで音やアレンジ面も含め、俺もギターを弾こうと決めました。『ReBORN』は"生まれ変わる"って意味で音源としても1枚目だし、前から知ってる人たちに対して"前とは違う""生まれ変わったぞ"という意思表示を込めた作品です。

-同年11月にヨコタ シンゾウ(Dr)さんが加入とのことですが、どのような経緯でバンドに加入することになったのでしょうか。

初代のドラマーがいろいろあって就職するからバンドを抜けることになって、そのときに彼が同郷の同い年で、いいドラマーがいるからって紹介してくれたのがヨコタでした。威勢が良くて、よく酒飲む奴だなーって印象でしたね。スタジオで音合わせしたらすごくパワフルなドラムで"これだ!"ってなりました。ヨコタの出身が高知なんですけど、地元では歌モノのバンドをやっていたそうですが、もともとはロック好きみたいで。そこの趣味もあったので、話は早かったですね。

-ARIZONAの生い立ちがみえてきたところで、楽曲にもフォーカスしていきたいと思います。まずは2ndミニ・アルバム『VOLCANO』のリリースおめでとうございます。2015年2月から制作期間に入っていたとのことですが、制作をスタートさせようと思ったキッカケはなんだったのでしょうか。

去年の夏に『discord』(2014年6月21日リリース/1stシングル)というシングルを出して、ツアーを回ってバンド的にちょっと成長できたなという手応えがありました。それを踏まえたうえで、次はもう少しボリュームがあって、曲もさらに磨きをかけた音源を作りたいと思いました。

-『VOLCANO』が完成するまでの制作期間は、どのような期間でした?

今回、制作にあたってwash?の河崎雅光(Ba)さんにプロデュースをお願いしました。今まで曲を作るとき、第3者の客観的な意見はなかったのでとても刺激的でした。自分たちだけでは見えないところや知らないノウハウなどもアドバイスしていただいて、とても勉強になりました。

-"VOLCANO"というタイトルに込めた意味は何ですか?

特に、詞に関しての部分が強いのですが、自分の内面的なものをドカーン!と爆発させるというか。マグマみたいにふつふつと湧きあがる感情や音をひと言で表すとしたら"VOLCANO"というタイトルが1番しっくりきました。