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INTERVIEW

Overseas

GENERAL FIASCO

2010年06月号掲載

GENERAL FIASCO

Member:Enda Strathern(Gt&Vo)

Interviewer:伊藤 洋輔

北アイルランドから爆発的なエモーショナルが!溢れんばかりの希望を胸に、力強い叫び声で世界を揺るがすは新進気鋭の3ピース・バンド、GENERAL FIASCOだ。SNOW PATLOR、THE PIGEON DETECTIVES、THE ANSWER、THE ENEMYなどツワモノとともにプレイしたBBC Electric Promsでは、渾身のパフォーマンスを繰り広げ一際注目を集める存在となった。始めは純粋に音と戯れていただけの彼らも、アルバム『Buildings』でいよいよ世界デビューとなる。インタビューでは彼らの背景に迫ったが、時に初々しくも率直な答えが返ってくるのは微笑ましい。この勢いのまま大きく成長してもらいたいものだ。少年よ大志を抱け!!

-めでたく日本デビューも決まり、こちら側のメディアからインタビューされる機会も増えつつある状況だと思いますが、日本のイメージってどんなものが浮かび上がりますか?

思いつくのは、最新のテクノロジー、優秀な指導者達、ファッション、熱心な音楽ファン、アニメ、原宿、サッポロ(訳注:ビールのこと)・・・かな?

-音楽の道を進もうと決心した日から、ビックな野心は常に意識していましたか?それとも、ワールド・ワイドに活躍する現在のような状況になるとは考えられなかった?

僕らがバンドを始めた時に考えていたのは、ただ僕らの聞きたい曲を演奏したいってことだけだったんだ。今、僕らがやりたい音楽ってのは、その頃望んでいたものから少し変わってきたと思うけど、それも自然の流れでそうなっていったというか。ビッグなバンドにいる人たちの誰もが、バンドを始めてある程度は成功したいと思ってるんじゃないかな。そうなるための機会を得て、世界中の人々に対してプレイできるようになったという意味で僕らは凄くラッキーだったと思う。世界中でプレイして、より多くの人たちに僕たちの音楽を聞いてもらいたいっていつも強く願ってたからね。だから、今、僕らがずっと願っていたことを実際に出来てるっていうのはすごいことだと思うよ。

-では、バンド結成の具体的な経緯を教えてください。

僕らがバンドを始めたのは、自分たちが演奏したいと思う曲を書いてプレイしたかったからなんだ。その時は僕ら全員、あまり好きになれない、しかも未来もなさそうなバンドでプレイしてた。だから、フレッシュでエキサイティングなものを作りたくて3人で集まったってのがそもそもの始まりだね。

-答えられる限りの影響を受けたアーティストを教えてください。また、ロール・モデルとなったバンドはいましたか?

バンドを始めた時は、THE STROKESやWE ARE SCIENTISTS、KINGS OF LEONなんかにかなり影響を受けてた。本当に斬新で刺激的で、しかも人々がつながりを感じられるような素晴らしい曲を書くギター・バンドだよね。

-あなたの人生を変えたアルバムを3枚挙げるとするならば、何でしょうか?

まずTHE STROKES『Is This It』。僕が初めて観たバンドで、その時“僕もこんなバンドやりたい!”って思ったよ。あの頃リリースされた多くの作品同様、いつまでも色褪せない、本当に素晴らしいレコードだね。それとWEEZER 『Weezer (The Blue Album)』!いとこに薦められて聴いたのが最初かな?パッと耳に入ってきて、アルバムの最初から最後までこうあるべきっていう演奏だよ。僕が14歳の頃、このアルバムの曲の大半をギターでコピーしたのを今でも覚えてるよ。今でも、ツアーの時にこのアルバムを持って行って、移動中にかけてるよ。たとえ疲れていようと、ムードを盛り上げてくれるからさ。最後にKINGS OF LEON 『Youth And Young Manhood』。すごくリアルで、ピュアに響いてくるアルバム。THE STROKESの時みたいに、見聞きした瞬間、こいつらと一緒にいたいって思わせてくれるバンドの1つだよ。

-楽曲制作のプロセスはどのような形ですか?作詞作曲ともメンバー3人の共作で進めていくのでしょうか?

Owenがメロディやリフ、曲のアイディアを持ってくることが多いかな。その後、何度か一緒に演奏しながら、納得いくところまで少しずつアレンジを変えていく。Owenが最初に曲を聞かせてくれた時点でほとんどが出来上がっていることもあるし、スタジオでジャムってるうちに曲が生まれることもある。レコーディング・スタジオに入って、曲をテープにとって、曲に命を吹き込んで、ゆったり座って、その曲を聞くというプロセスを踏みながら、作業に全力を注ぐのはいつもスリリングだよ。