Japanese
FREETHROW DJ タイラダイスケ
Member:FREETHROW DJ タイラダイスケ
Interviewer:佐々木 健治
-KINGSに参加しているバンドの意識的な部分というか、PILLS EMPIREもTHE BAWDIESも、アンダーグラウンドでかっこいいというだけでは全く良しとしていないというようなことを言っていたし、the telephonesやTHE BAWDIESはそれをまず実践して成果をあげている。参加しているバンドってそういう意味で、メジャー・フィールドに対する貪欲さが凄くあると思うんだけど。
いっぱいのリキッドルームで演るようなバンドであっても、それだけで食えていないメンバーがほとんどなわけで。それはやっぱり夢がないよね。俺の場合、主観も入ってるんだけど、こんなかっこいいことをやって、あれだけのお客さんの前でやっても、飯が食えないっていうのは・・・。音楽が先細りしていく。分かりやすいところで、2000年にAIR JAMがあってさ。あれはやっぱり自分にとっても大きいんだよね。AIR JAMは物販を売ったりして、あのタイミングでは参加していたバンドの皆が飯を食えていたと思うんだ。10年経って、ジャンルも違うけれど、やろうとしていることが同じで、意識的な部分、目指していることで繋がっているバンドが集まっているのがKINGSだよね。どのバンドも、アンダーグラウンドでかっこいい音楽でいいとは思ってないし。
-実際、開催してみて、イベント自体はどうだった?
the telephones、THE BAWDIESがやっぱりお客さんの動員という意味では、一番あって。特に一回目は、その2バンドは知ってるけど、他の3バンドはあんまり良く知らないっていうお客さんが多かったんだよね。ただ、お客さんが全体を楽しんでくれているという印象が凄く強くて。2回目の方が特にそうだったんだけど、このバンドだけっていう感じではなくて、KINGS全体を通して楽しんでくれている雰囲気が凄くあった。1回目に来てくれた人がKINGSでやろうとしていることを理解してくれて、2回目も来てくれたということかもしれないけど、DJをやっていてもそれは感じたよね。一回目はまだDJをやっていても、もちろん頑張ったんだけど、まだそういう文化に馴染みのないお客さんも多いわけじゃない。だけど、2回目はライヴの転換中のDJでも踊ってくれたり。2回目は、ライヴが全部終った後にDJだったんだけど、その時間も結構お客さんが残って踊ってくれたり。
-KINGSっていうイベントが受け入れられた理由はどんなところにあると思う?
個々のパワーがあるっていうのはもちろんだけど、今の日本で売れている音楽があんまり面白くないと感じている人は結構多いと思うし、時代の気分とも合ったんじゃないかな。洋楽と並べて見ることができる邦楽みたいな。そういうところが、MySpaceが当り前になって、いろいろな音楽がボーダーレスになって、それこそDJでも知らないような(笑)海外のインディのバンドとかを知ってたりするじゃない。そうやって、リスナーも耳が肥えてきている状況にうまく合致した部分もあるのかもしれない。
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