JET

Overseas

Member：Nicholas John Cester（Gt&Vo）　Christopher Cester（Dr&Vo）

－新作を聴いて、とてもビッグなロックンロール・アルバムで驚くと同時に興奮しています。本人達の率直な手ごたえを教えて下さい。

N：最高な気分だよ。完成させて思ったんだけど、自分達の音楽では一つの作品では一つの方向性しか出せない。セカンド・アルバムでは感情的に疲れきっていたから、またエネルギーを取り戻してからこのアルバムを完成させて、作品を聴いてくれた人達の反応がポジティブなもので凄く嬉しいよ。まるで、高い山を登りきった時のような気分だね。今は早くこのアルバムの曲をステージで、皆の前で演奏したいし、ステージで演奏することでまた新たな息吹吹き込みたい。

－これまで以上に熱のこもったロックンロールが詰まったアルバムになったのは、どうしてだと思いますか？

C：それは、これが俺達だからさ（笑）。

N：俺達は熱くて、激しいからね（笑）。

C：冗談抜きで、音楽は自分を表現するものだ。自分の姿が音に反映されていると思う。そして、こういう音になったというのは、再び昔のように音楽に対してもの凄く興奮を覚えているからだと思う。それと同時にいろいろな経験を積んできたからね。

N：このアルバムは今までの中で一番、ユニークな作品だと思う。僕達はいろいろな経験をして、その中からベストなものを詰め込んだからね。そういう経験を活かさないと、後退してしまうだけだし、意味がないだろう。

－先ほども言われていましたが、今回これまでのDave Sardyから離れて、バンドとChris "Frenchie" Smithとの共同プロデュースをしたのは、自分達がやった方がいいものができると思ったからですか？

C：今までとは違う方法に挑む必要があったんだ。Daveとはもう2回も仕事をしたから、今回は新鮮なアプローチを取りたかった。経験を積んでいるし、スタジオの音作りのことは分かっているから。

N：制限を取り除く必要があったんだ。他の人が入ると制限が入ってしまうし、いろいろと規制を設けられてしまう。そこを取り払う必要があった。こういうやり方は、ファーストはもちろん、もしかしたらセカンドでも無理だったと思う。いろいろなことを学んだ後でないと、こういうチャレンジはできないからね。まさに、今がその時だったんだ。

－Chris "Frenchie" Smithという人のことを調べてもよく分からなかったのですが、簡単に紹介してもらいますか？

C：凄く変わった男なんだ。いろいろな名前を持っていて、その一つは禿げ男なんだ（笑）。とてもユニークで、初めて会ったのは、彼がYOUNG HEART ATTACKというバンドに所属している時なんだ。それから何となく連絡は取り合っていたんだけど、その度に「お前達のアルバムをプロデュースさせてくれよ」と言われていたんだ。

N：実はこのアルバムは、ニューヨークで他の人間と作ろうという話があったんだけど、いろいろあってその話がなくなったんだ。そこで、Chrisに電話をしたら、二日後にはメンバーが揃っていたってわけさ（笑）。一緒に作ったことで、生涯の友達を手に入れたと彼は言ってくれたし、心から信頼できる人物だよ。彼は、JETのことだけを思ってアルバムを作ってくれたし、最高のロックンロール・アルバムを作ってくれた。複雑なことや変にゴチャゴチャしたことは全て取り除いてくれたよ。

－ちなみに、最初は誰と作る予定だったんですか？

C：ニューヨークのブルックリン出身のプロデューサー・チームでTRUTH & SOULと作る予定だったんだ。彼らは自分のレーベルもあるし、一緒に仕事をしようかと言う話になったんだ。

N：彼らに会ったきっかけは、Iggy Popの作品に参加して、そこで出会ったんだ。素晴らしいチームだから、将来的に一緒に仕事をするかもね。