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INTERVIEW

Overseas

KEANE

 

KEANE

Member:Richard Hughes(Dr.)

Interviewer:杉浦 薫

最新作『Perfect Symmetry』は、前2作までのKEANEファンにとってはなかなか賛否の分かれる作品だったと言えるだろう。しかし、彼らはこの作品をリリースすることを決して恐れてはいなかったと言う。実際この日行われたライヴで、『Perfect Symmetry』収録曲は良い意味で際立っていたし、一際ポジティヴなパワーを発していたのだ。約15分という短い時間ではあったが、Tomの問題について、『Perfect Symmetry』について、Richardに話を聞いた。

-来日おめでとうございます!昨日の大阪でのライヴはいかがでしたか?

ありがとう!凄く盛り上がったよね。お客さんはみんなエネルギッシュだったし、楽しかったよ。

-日本という国に対する印象を聞かせてください。

大好きな国だよ。とにかくイギリスとは全然違うよね。こじんまりとしている中に、色んなものがギュッと凝縮されていて。この国にいると俺は外国人なんだなって思い知らされるけど、日本に関しては前向きなものを感じるんだ。人に対する接し方や、モダンなもの、テクノロジーの受け入れ方とか。安全でクリーンな街も大好きだよ。実は最近まで、自分がこんなにも日本のことを好きだったってことを忘れてしまっていたんだ。とにかく居心地のいい国だよね。

-それでは最近のKEANEについてお伺いします。ちょっと前までTomが問題を抱えていて、バンドとしてはとても大変だったと思いますが、バンドを立て直す為にどんな努力をして新作の製作に取り組まれたのでしょうか?

努力っていうほどのことはしていないよ。自分の友達がアンハッピーな状態に陥ってしまったら、友達である自分達が何をすべきかということは、考えなくても自ずとわかることだったからね。

-では、今のKEANEのメンタリティは健康なものだと言えますか?

俺達3人を心理療法士の前に連れて行ったら、決して健康ですね、とは言ってはもらえないと思うよ(笑)。そもそもバンドの生活っていうのは健康とは無縁だからさ。でも、俺達はKEANEの置かれている今の状態をラッキーだと思ってるし、俺達なりに元気に、健康的にやってるつもりさ(笑)。

-そうなんですね。少し安心しました。それでは『Perfect Symmetry』のについてお伺いします。このアルバムをリリースする前は、賛否両論があるのではないかと不安があったりはしませんでしたか?

こういう作品を作れたということ自体、俺達が世間の評価を心配していなかったっていう証拠なんじゃないかな?本能に従ったまでだしね。

-ライヴ栄えする曲が多いなと感じたのですが、『Perfect Symmetry』の曲をライヴでやると、今までとは違う新鮮なフィーリングがあったりするのではないですか?特に私は「Playing Along」が好きなのですが。

残念ながら今日は「Playing Along」はセットリストに入ってないんだよ。Tomがギターの弾き語りでやる時はあるんだけどね。アルバムは凄くゴージャスなんだけど、Tomの弾き語りも結構いいと思うよ。あれは極端な曲だよね。途中で切ったら二つの曲になりそうだし(笑)。今のところアルバムの反応は凄くいいし、リリースしてからかなり色んな国を回って演奏してきたけど、大きな会場栄えする曲と、小さな会場栄えする曲とあるんだよね。まだその辺については模索中だよ。