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DISC REVIEW

Japanese

2025年12月号掲載

Freak Show

前作から約2年半ぶりとなる2ndアルバム。ずっしりとしたリフで踊らせる「Socratic Dialogue」や、美麗なアコースティック・ナンバー「涼月満ちて」等、新たな表情を見せる楽曲が並んでいる。中でも目の前が鮮やかに広がっていく爽快感のある骨太なバンド・サウンドと裏腹に、強烈な諦念や無気力に襲われる日常と、そこから立ち上がる姿を描いた「凡才たちのファンファーレ」は、今挫けそうになっている人、もしくは何かを諦めてしまった人に、圧倒的に力を与えてくれる一曲。光に満ちたアンセム「六月某日、晴ラル空」に至るまでの全9曲31分間の激走は圧倒的に風通しが良く、バンドが完全にブレイクスルーを果たしたと言っても過言ではない大充実作だ。(山口 哲生)