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DISC REVIEW

Japanese

2020年03月号掲載

Phantasm

熊川みゆ

『Phantasm』

Release Date : 2020-03-04
Label : SPACE SHOWER MUSIC

昨年の"FUJI ROCK FESTIVAL"出演や、この1stアルバムにも収録している「sixteen」など、5曲の連続配信などですでにその歌と音楽性に触れている人もいるであろう、19歳のシンガー・ソングライター。アコギ弾き語り+打ち込みやシンプルな生楽器が奏でる風通しのいいアンサンブルは洋楽とJ-POP、英語と日本語をシームレスに吸収/消化してきた世代ならでは。言葉数が多く、ユニークなメロディに乗せる感性と技術はヒップホップとフォーキーな音楽の両面が血肉化していて聴きごたえ十分。子供でも大人でもない年齢にあり、人に何かを伝えていくとき、決して忘れたくない思いを綴る「sixteen」、ラテン+R&Bテイストで洒脱な「夜の舞踏会」など、言葉も歌もサウンドもこれまでのSSWにない新鮮な表現だ。(石角 友香)


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Arcana

ブレス多めで甘さと芯の強さを併せ持つ声が魅力のMyukの名刺代わりとなる1stアルバム。ネット・ミュージックのクリエイションとの親和性を証明したEve作の「魔法」、ポップなソウルやシティ・ポップのニュアンスで冴えを見せる作曲家 大久保友裕によるスウィートな「Snow」、tofubeats作のピアノ・リフが印象的なテクノ・ポップ「Gift」など、タイトル"Arcana"の"Arca"=容れ物/方舟が象徴するように、どんなジャンルでも消化する彼女の器の大きさを実感。中でも若手クリエーター Guianoによる「Arcana」のソリッドなファンタジーや漢字多めの歌詞の押韻、同じく彼作の「愛の唄」の鋭いトラック、ササノマリイ(ねこぼーろ)による「encore bremen」のエレクトロとジャズの邂逅に乗る歌唱はかなりの中毒性の高さ。(石角 友香)


Phantasm

昨年の"FUJI ROCK FESTIVAL"出演や、この1stアルバムにも収録している「sixteen」など、5曲の連続配信などですでにその歌と音楽性に触れている人もいるであろう、19歳のシンガー・ソングライター。アコギ弾き語り+打ち込みやシンプルな生楽器が奏でる風通しのいいアンサンブルは洋楽とJ-POP、英語と日本語をシームレスに吸収/消化してきた世代ならでは。言葉数が多く、ユニークなメロディに乗せる感性と技術はヒップホップとフォーキーな音楽の両面が血肉化していて聴きごたえ十分。子供でも大人でもない年齢にあり、人に何かを伝えていくとき、決して忘れたくない思いを綴る「sixteen」、ラテン+R&Bテイストで洒脱な「夜の舞踏会」など、言葉も歌もサウンドもこれまでのSSWにない新鮮な表現だ。(石角 友香)