Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

ひとりごと

痛々しいほどのリアルなメッセージを、彼女たちは壁の形をしたかせを自らに掛けながら今日も歌い続けている。その異形なる姿のほうにまずは目を奪われがちではあるものの、ふたりが発信しているものの根底に横たわっているのは、心の中の闇や葛藤であり、世の中の不条理に対する疑問の数々だと言えよう。5月の「壁」を第1弾作品として始まった5ヶ月連続でのデジタル・リリース第2弾作品となるこの曲は、ほのか(Vo)が"よく思うこと"を題材に彼女自身が詞を書いている逸品で、歌の中ではしなもん(Vo)との生々しい掛け合いが展開されている点も興味深い。ちなみに、このあと第3弾として用意されているのは「死んだうた」だ。闇深き少女たちの発する反骨精神溢れる叫びには、わかりみしか感じない。(杉江 由紀)