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DISC REVIEW

Japanese

彼岸花と置手紙

山梨発の4人組ロック・バンド、アバランチの初の全国流通盤。新旧楽曲を網羅した本作は、彼らにとって現時点でのベスト・アルバムと言えるような作品だ。陰と陽、マイナー・コードとメジャー・コード、激情のアッパー・チューンと穏やかなミディアム・バラード――両極を行き来するサウンド、その渦中にある振り絞るようなヴォーカルが映し出すのは、愛し愛されたいと願い、それゆえに足掻きまくる主人公の姿。氾濫寸前の濁流のような全13曲(ボーナス・トラック含む)はあなたの心に深い爪痕を残すだろう。いわゆるギター・ロックものではあるが、変拍子や特徴的なリズムの取り入れ方など、アレンジ面における工夫がどのパートからも読み取れる。漲る気合がそのまま表れた意欲作だ。(蜂須賀 ちなみ)