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DISC REVIEW

Overseas

King Of Limbs: Live From The Basement

RADIOHEAD

『King Of Limbs: Live From The Basement』

Release Date : 2011-12-28
Label : Hostess Entertainment

現ロック・シーンの重要アイコンはどこへ向かうのか?RADIOHEADがスタジオ・ライヴ映像作品『Live From The Basement』をリリースする。本作のポイントは、最新作『The King Of Limbs』の8曲に加え「The Daily Mail」と「Staircase」の未発表音源&RECORD STORE DAYにて限定リリースされた12インチ・シングル「Supercollider」のライヴを収録。さらにサポート・ドラマーを含む新体制の6人編成でパフォーマンスを行なっている。また、最近のRADIOHEADはメディア露出が少なく、スタジオ舞台裏風景を収めた映像も貴重なものだろう。昨年リリースされたリミックス集から本作と多角的な考察を強いる『The King Of Limbs』だが、ブラッシュ・アップされたアンサンブル、細分化されたリズムにフィジカルなロックンロール回帰を促がしているように思えるが......その答えはあなたの眼で確かめてほしい。(伊藤 洋輔)


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A Moon Shaped Pool

あくまで直感なのだが、9.11以降の世界のパワー・バランスの崩壊を予見したような不気味な『Kid A』以降、RADIOHEADの不穏な通奏低音は変わらない。だが、この新作はそれでも人が人としてよりよくお互いを思いやり生きるための、何か心のチューニングを整える一歩前に出た印象がある。具体的には近年、フル・オーケストラやイスラエルのミュージシャンとの仕事も行うJonny Greenwoodと、ソロでDJ的な表現も行ったThom Yorke双方のアプローチが並列する「Burn The Witch」、久々にギターらしいギターが聴ける「The Numbers」、抑制されているものの、リズムがサンバであることに驚く「Present Tense」など、音楽があらゆる境界を溶かす静かで微かな希望が聴こえてくるというか、身を浸していると感じられる。(石角 友香)


Hostess presents NO SHIT! 2

2000年創立以来、旬なアーティストや海外でも評価の高いバンドを次々とリリースして来たホステス・エンターテインメントのレーベル・コンピ第2弾が登場。前作も充実の内容だったが今作はそれを上回る豪華さ。RADIOHEADやARCTIC MONKEYSの新作からはもちろん、2011年の年間ベストに軒並みランク・インしているBON IVERなどが収録されたDISC1は今年の洋楽シーンを手っ取り早く知る意味では最適の1枚。続くDISC2は話題沸騰のHOWLERを始めICEAGEなどこれからが期待される新人が並ぶ。ジャンルを横断しながら今の空気をしっかりと伝えるセレクト。個人的にはDISC2をしっかり聴き込んでほしい。とにかくお得なアルバムだ。(遠藤 孝行)


King Of Limbs: Live From The Basement

現ロック・シーンの重要アイコンはどこへ向かうのか?RADIOHEADがスタジオ・ライヴ映像作品『Live From The Basement』をリリースする。本作のポイントは、最新作『The King Of Limbs』の8曲に加え「The Daily Mail」と「Staircase」の未発表音源&RECORD STORE DAYにて限定リリースされた12インチ・シングル「Supercollider」のライヴを収録。さらにサポート・ドラマーを含む新体制の6人編成でパフォーマンスを行なっている。また、最近のRADIOHEADはメディア露出が少なく、スタジオ舞台裏風景を収めた映像も貴重なものだろう。昨年リリースされたリミックス集から本作と多角的な考察を強いる『The King Of Limbs』だが、ブラッシュ・アップされたアンサンブル、細分化されたリズムにフィジカルなロックンロール回帰を促がしているように思えるが......その答えはあなたの眼で確かめてほしい。(伊藤 洋輔)


TKOL RMX 1 2 3 4 5 6 7

今年2月に発表されたRADIOHEADの8thアルバム『The King Of Limbs』。そのリミックス・シリーズが完全生産限定12インチ・アナログ・シングルでリリースされ、即完売していた。だが今回そんなリミックス・シリーズが、2枚組アルバムとしてリリースされることに急遽決定。Four Tet、CARIBOUなどクラブ・シーンで活躍する人物や、NATHAN FAKEやSBTRKTなど今日のミュージック・シーンを盛り上げるアーティストまで幅広いリミキサーが揃っている。「Bloom」は5種類のリミックスが収録されているが、原曲を生かしたアレンジ、原曲を一切無視し楽曲のとある箇所だけをフィーチャーしたアレンジなどなど、手掛ける人物によってまったく違う側面を切り出してくる。これぞリミックスの醍醐味だ。(沖 さやこ)