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DISC REVIEW

Overseas

Ultra

bonobos

『Ultra』

Release Date : 2011-12-07
Label : ブルースインターアクションズ

レゲエ / ダブ、サンバやカリプソ……多彩な音楽表現を得意とする彼らだが、初期のエレクトロニカ的なサウンドは徐々に鳴りを潜め、管弦楽を取り入れ、壮大かつ、より温かみのある音楽へと移行。本作では、bonobosの祝祭的っぷりが完全に華開いた内容に!随所に煌めくサウンドを織り込み、春の訪れを印象させる様な自然賛歌の数々。SIGUR ROS……というよりは、Jonsiを彷彿とさせる色彩豊かなチェンバー・ポップか。特に「虹」、「O’Death」、「Wanderlust」の感動的な展開や童謡のような「あなたは太陽」の蔡忠浩の歌声といったら……。今年で活動10周年と相成った彼らだが、多幸感に満ちた本作は、集大成というよりも “新生bonobos誕生”というに相応しい。(中里 友)


Related DISC REVIEW

HYPER FOLK

メンバーの脱退を経て完成した前作の『ULTRA』以来2年3ヶ月ぶり6枚目のアルバム。自主レーベル"ORANGE LINE TRAXXX"を立ち上げる等、独自の活動をおこなう彼らの音楽はエレクトロ、レゲエ、スカと多彩で、一種の音楽研究所的な印象も受ける。タイトルに『HYPER FOLK』とあるように、楽曲の原型はフォーク・ギター1本でどこへでも出かけて演奏できるようなものなのだろうが、それをこうした色彩豊かな作品群にまとめ上げるメンバーの才能は特筆もの。カントリー・タッチの「春のもえがら」からインスト曲「virgo steps」への流れなどは映画音楽のようだ。器用すぎるきらいも感じるのだが、何度でも楽しめそうな作品。 (岡本 貴之)


Ultra

レゲエ / ダブ、サンバやカリプソ……多彩な音楽表現を得意とする彼らだが、初期のエレクトロニカ的なサウンドは徐々に鳴りを潜め、管弦楽を取り入れ、壮大かつ、より温かみのある音楽へと移行。本作では、bonobosの祝祭的っぷりが完全に華開いた内容に!随所に煌めくサウンドを織り込み、春の訪れを印象させる様な自然賛歌の数々。SIGUR ROS……というよりは、Jonsiを彷彿とさせる色彩豊かなチェンバー・ポップか。特に「虹」、「O’Death」、「Wanderlust」の感動的な展開や童謡のような「あなたは太陽」の蔡忠浩の歌声といったら……。今年で活動10周年と相成った彼らだが、多幸感に満ちた本作は、集大成というよりも “新生bonobos誕生”というに相応しい。(中里 友)


Go Symphony!

9枚目のシングルはDE DE MOUSEが手掛けたリミックス、震災後に無料配信されていた「PRAY for」の新録など全5曲がパッケージされた豪華盤。表題曲は自然も人間も世界もすべてを包み込む壮大な賛歌。ヴァイオリン、トロンボーン、フルート、子供の声......たくさんの音が集合して作り上げる圧倒的な世界は、まさ幻想的なシンフォニー!刻まれるビートが命の鼓動のように包み込み、ミュージック・ビデオではメンバーが不思議なダンスを披露。 bonobosは今年、結成10周年を迎える。今までメンバーの脱退などもあったが、アニバーサリー・イヤーにこんな新作を届けてくれたことを祝福したい。内から湧き出る歓びがあふれ出たような今作、ライヴだと感動倍増は確実。(花塚 寿美礼)