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DISC REVIEW

Japanese

宿り木

Any

『宿り木』

Release Date : 2010-12-22
Label : ポニーキャニオン

1年前初めてAnyのライヴを見たとき、演奏力の高さからまさかこんなに若いバンドだとは思わず、後から年齢を聞いて大層びっくりした記憶がある。メンバーは全員21歳。メジャー・ファースト・アルバムである今作はプロデューサーとしてGREAT3の片寄明人を迎え、サウンド面で新たなる側面を作り出した。柔らかいギター・ロックと煌びやかなメロディで彩られた全10曲には、工藤成永の“変化への願望”と“生への執着”が強く綴られている。その葛藤はどこまでも人間臭く、若者らしい。まさしく等身大の音楽と言っていいだろう。誰もが抱えた純粋な気持ちを呼び起こしてくれる、非常にあたたかみに溢れるアルバムだ。結成4年を迎え、ここからがAnyの再スタート。彼らの歩む道の先に広がる未来に思いを馳せる。(沖 さやこ)


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記憶喪失

昨年12月にリリースされたフル・アルバム『宿り木』の記憶も新しい、現役大学生スリー・ピース・バンドAnyが約9ヶ月振りの新作発表。今回もプロデューサーに片寄明人を迎えている。全5曲だがトータル・タイムは約30分という大ヴォリュームだ。ポップで軽やかなギター・ロックに乗る工藤成永の歌詞はどことなく切なげ。まっすぐな歌声から零れるひねくれた感性が妙に耳に残る。どんどん風景描写を変えてゆく「エヴリィ」、コーラス・ワークとワルツのリズムが印象的な「万華鏡」、雨粒のようにきらめくギター・アルペジオと力強いドラムのコントラストが美しい「息が止まりそうになる」など、現在形Any流グッド・ミュージックが凝縮されている。10月10日には渋谷LUSHでレコ初ライヴを開催!(沖 さやこ)


宿り木

1年前初めてAnyのライヴを見たとき、演奏力の高さからまさかこんなに若いバンドだとは思わず、後から年齢を聞いて大層びっくりした記憶がある。メンバーは全員21歳。メジャー・ファースト・アルバムである今作はプロデューサーとしてGREAT3の片寄明人を迎え、サウンド面で新たなる側面を作り出した。柔らかいギター・ロックと煌びやかなメロディで彩られた全10曲には、工藤成永の“変化への願望”と“生への執着”が強く綴られている。その葛藤はどこまでも人間臭く、若者らしい。まさしく等身大の音楽と言っていいだろう。誰もが抱えた純粋な気持ちを呼び起こしてくれる、非常にあたたかみに溢れるアルバムだ。結成4年を迎え、ここからがAnyの再スタート。彼らの歩む道の先に広がる未来に思いを馳せる。(沖 さやこ)


落雷

平均年齢21歳という若さながらもデビュー・シングル「優しい人」でその存在を世に知らしめたAnyから、待望のセカンド・シングルが到着。みずみずしさのなかに初々しさが残る前作より、ドシッと構えた落ち着いた印象を受ける。表題曲の「落雷」はハードなイメージのタイトルとは裏腹に優しさが広がるミディアム・ナンバー。なによりも工藤成永(Vo&Gt)の描く歌詞世界の振り幅がすごい。男子の素直な本音が凝縮された言葉のチョイス、ノスタルジックな情景、丁寧に言葉を紡ぐ様子に育ちの良さを感じる。ゆったりと空気を含んだ深みのある歌声に思わず微笑んでしまいそう。100%の純真な温かみあるサウンドが透明でキャッチーに響く。心がぽかぽか、そんな感じ。(花塚 寿美礼)


優しい人

表題曲「優しい人」の大きく弧を描くようなメロディに乗せ、ノスタルジックでドリーミーな音楽が広がる。工藤成永(Vo&Gt)の描くファンタジーは、羽のように軽やかであると同時に、未来へ向けての力強い包容力によって支えられている。そして、Anyの3人により、童話のように暖かく彩り鮮やかに語られる。毎日に挫けたとしても、明日に、君に対して、まっすぐな想いを投げかけることで、光を掴み取り孤独に立ち向かう強さを獲得しているのだ。大切なものとは何か, そんなことを思い出させてくれる。3曲が終わる頃には、いつもよりちょっとだけ世界が優しく感じられるかもしれない。若き3人によって語られる想いが、純粋なファンタジーを閉じ込めたまま、より大きく成長することを願う。(山田 美央)



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Any

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2011.02.25 @渋谷O-nest