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DISC REVIEW

Overseas

Pigeons

HERE WE GO MAGIC

『Pigeons』

Release Date : 2010-07-21
Label : ホステス

アメリカ、ブルックリン発のサイケデリック・ポップ・バンドが待望の日本デビュー盤をリリース。飄々としたギターと、柔らかくあたたかいキーボード。その中に芯を通すようにリズムを刻むベースとドラム。その音にぽっかり浮かぶ、ちょっと風が吹けばどっかに飛んでいってしまいそうな頼りなさげなヴォーカル。思わずうたた寝をしてしまいそうな心地良さだ。『Pigeons』という物語を進めれば進めるほど、夢なのか現実なのか分からなくなってゆく。だがどんどん彼らの世界が曖昧になれば曖昧になるほどどんどん鮮やかになっていくから不思議である。それこそ彼らが巧みに操る“マジック” なのかもしれない。催眠効果を伴う圧倒的な浮遊感とノスタルジック。気だるい夏の暑さと共に、夢と現実の狭間へ落ちていくのも悪くない。(沖 さやこ)


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A Different Ship

RADIOHEADのプロデューサーであり、時には6人目のメンバーとして称されるNigel Godrichがライヴを観て気に入りプロデュースを申し出制作されたという今作。ブルックリンを中心に活動を続ける彼らは今までに2枚のアルバムをリリース。フォーキーでサイケデリックなサウンドとヴォーカルLuke Templeが歌うどこかノスタルジックなメロディ・ライン。VAMPIRE WEEKEND以降を代表するUSインディー・シーンのバンドとして評価を受けて来たが今作で一皮剥けた印象。緊張感ある緻密なサウンドとARCADE FIREを彷彿とさせる壮大でメランコリックな世界感。6月にはHostess Club Weekenderでの来日も。これは見逃せないでしょう。 (遠藤 孝行)


Pigeons

アメリカ、ブルックリン発のサイケデリック・ポップ・バンドが待望の日本デビュー盤をリリース。飄々としたギターと、柔らかくあたたかいキーボード。その中に芯を通すようにリズムを刻むベースとドラム。その音にぽっかり浮かぶ、ちょっと風が吹けばどっかに飛んでいってしまいそうな頼りなさげなヴォーカル。思わずうたた寝をしてしまいそうな心地良さだ。『Pigeons』という物語を進めれば進めるほど、夢なのか現実なのか分からなくなってゆく。だがどんどん彼らの世界が曖昧になれば曖昧になるほどどんどん鮮やかになっていくから不思議である。それこそ彼らが巧みに操る“マジック” なのかもしれない。催眠効果を伴う圧倒的な浮遊感とノスタルジック。気だるい夏の暑さと共に、夢と現実の狭間へ落ちていくのも悪くない。(沖 さやこ)