Japanese
vivid undress / BRATS
Skream! マガジン 2021年09月号掲載
2021.08.08 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 山口 智男 Photo by 小山田祐介
BRATSとvivid undress。音楽性はもちろん、パフォーマンスも含め、バンドの打ち出し方としてはある意味、対照的に思えた2組の組み合わせは蓋を開けてみれば、ともにクールな女性ヴォーカリストが己の内を抉るような歌を唄う、とても見応えのある共演となった。

まずステージに立ったのは、あや(Ba)とれい(Vo)の黒宮姉妹に、サポートのゆーみ(Gt)、Godo(Gt)、ぴろしき(Dr)を加えたBRATSだ。インダストリアル・サウンド風のSEが流れるなか、あやが手拍子を求め、ライヴはスタート。ハード・ロッキンな演奏がサビでダンサブルに変化して、観客をジャンプさせた1曲目の「Anthem」からラストの「決まりごと」まで、バンドはライヴの定番と言える全10曲を披露。ヘヴィなロック・サウンドと、それを歌い上げるれいの伸びやかな歌声の魅力を存分にアピールしながら、曲ごとに趣向の変化も楽しませた。
グルーヴィなリフがLED ZEPPELINを連想させる「どうだってよかった」、同期でキーボードの音色を鳴らして、ブギにモダンなテイストを加えるというアイディアがユニークな「No more No more」、あやとゆーみが掛け合うコーラスに合わせ、観客が手を振った「脳内消去ゲーム」、そして再び観客をジャンプさせたダンサブルな「Ms. Downer」――こうして振り返ってみると、ヘヴィさのみならず、BRATSがキャッチーな魅力も追求していることが窺える。そういえば、黒髪のれいの両脇に立つあやとゆーみが合わせたように金髪のショートというヴィジュアルだったことに加え、その3人が演奏中、激しくヘッドバンギングする姿がステージを華やかにしていたことも忘れずに記しておきたい。
そして、畳み掛けるように演奏した「エクスキューザー」から、"ラスト!「決まりごと」!"とれいが声を上げ、なだれこんだ「決まりごと」。スラッシュ・メタルを思わせるリフを鳴らしながら、渾身の演奏を見せつけ、BRATSは40分の熱演を駆け抜けるように締めくくったのだった。

セトリについて、かなり攻めたとkiila(Vo/Gt)自らTwitterで予告していたvivid undressは14年7月リリースの1stデモ『ゼロ』から今年6月にリリースしたメジャー2ndミニ・アルバム『愛のゲイン』まで、この7年の間にリリースしてきた作品から偏りなく選曲した全9曲を披露。yu-ya(Gt)が奏でるトリッキーなリフに観客が身体を揺らした1曲目の「ラストスタート」から、バンドが持つダンサブルな魅力を印象づけていった。そんな魅力が最もポップに表れたのがEDMにアプローチした「夢見る2人」だとしたら、逆に最もアグレッシヴに表れたのが、「夢見る2人」から繋げた「シーラカンスダンス」と「生きて生きて」の2曲。1曲の中でリズムも含め目まぐるしく変化する展開は、まるでプログレ・バンド。「夢見る2人」からのギャップに驚かされたが、ワイプ、手拍子と曲の展開ごとにノリ方を変え、バンドの演奏についていく観客にはそれ以上にびっくりだった。
そして、"生きることは私が私として存在することだと思うから"とkiilaが曲のタイトルに繋がる思いを語ってから、気迫に満ちた歌で観客を圧倒した「さよならジレンマ」。そこから、syunn(Ba)のスラップで繋げ、rio(Key)が鳴らしたクラビネットの音色も含め、本格派のファンク・サウンドとともにバンドの存在感をアピールした「劣等者の逆襲」――tomoki(Dr)の手数の多いプレイが演奏の熱を上げ、クライマックスという言葉が似合わしい盛り上がりを作ったその2曲から一転、バンドがラスト・ナンバーに選んだのは、8ビートのギター・ロック・ナンバー「後悔」。曲が持つ疾走感と爽快感がタイトルとは裏腹に止まらずに突き進むバンドの意志を印象づけたことを思えば、この曲ほどラスト・ナンバーに相応しい曲はなかっただろう。
[Setlist]
■BRATS
1. Anthem
2. どうだってよかった
3. Lost Place
4. Forget me not
5. No more No more
6. 脳内消去ゲーム
7. Fate
8. Ms. Downer
9. エクスキューザー
10. 決まりごと
■vivid undress
1. ラストスタート
2. コンキスタドールの現実闘争
3. パラレルワ
4. 夢見る2人
5. シーラカンスダンス
6. 生きて生きて
7. さよならジレンマ
8. 劣等者の逆襲
9. 後悔
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