Japanese
ザ・モアイズユー
Skream! マガジン 2020年10月号掲載
2020.08.25 @心斎橋ANIMA
Writer 稲垣 遥 Photo by mao
ザ・モアイズユーが8月25日、地元大阪のライヴハウス ANIMAから生配信ライヴを開催した。これは、当初5月から6月にかけて開催が予定されていたツアーの中止を受けて急遽決定したもの。ツアーと併せて、こちらも5月に予定していた配信EPのリリースも先延ばしにせざるを得なかったこともあり、バンドの歯がゆい想いは相当あったに違いない。しかし、そのなかでバンドの原点に立ち返り、自分たちは"歌"を届けたいんだと改めてわかったと本誌インタビューで語った彼ら。そんなバンドの今の姿勢が伝わる公演だった。
自粛期間以降、単独公演としてガッツリ3人のライヴを行うのは今回が今年初のこと。どんなステージを見せてくれるのか、開演前からコメント欄には期待の声が溢れていたが、そこに開始時間1分前、ザ・モアイズユーのアカウントから"みなさん"、"楽しみましょう!!"の文字が投下されると、画面がほの暗いライヴハウスへと切り替わった。
繊細なドラミングとギターのアルペジオで、静かに、しかし確かな足取りで始まった1曲目「花火」。優しい歌声と染みわたる美メロで彼らを歌モノ・バンドとして知らしめたこの曲で、一気に視聴者を惹きつけていく。花火大会は軒並み中止になった今年の夏だったが、当たり前のものが当たり前でなくなった今、より儚く胸を締めつける歌として響く気もした。3人は驚くほどに落ち着いた様子で、一線に並ばず、全員が向き合った配置というのもあるのか、息もピッタリだ。"始めようか。俺たちが大阪のザ・モアイズユーです。よろしく"。本多真央(Vo/Gt)がそう挨拶する佇まいも凛としていた。
そこからボリュームを上げ、哀愁や焦燥感の滲む「光の先には」を鳴らしたあと、さらにダンサブルで弾ける勢いのあるナンバー「fake」へと繋ぎ、ヒートアップしていく。イントロから本多は笑顔でギター・リフをかきならし、以登田 豪(Ba/Cho)とオザキリョウ(Dr)のリズムも躍動する。本多の声色の表現力も豊かで、よりそれぞれの曲をドラマチックに響かせていた。
"ついにきたぜこの日よぉ"、"ほんまそうよ"、"くっそ楽しいね"と汗を拭きながら口々に漏らす3人。ふとコメント欄に目をやると、他のオンライン・フェスでザ・モアイズユーのことが気になって、このライヴを観にきたという人の多いこと。生のライヴでも配信ライヴでも、目に見えて観客の心を掴んでいる彼らだが、その理由のひとつは、彼らが純粋にひとつひとつのステージを楽しんでいるがゆえなのだろうと思わせられる。
駆けるようなリズムとロマンチックで温かなサウンドの「旅は続く」からは、1stデモ・シングルにも収録されている1曲「トーキョー・トレイン」へ。キュンとするコード進行と、歌詞にもリンクした"オレンジの光"(照明)と、以登田によるコーラスが、曲が描く物語に観客を連れていく。そのまま至極のバラード「桜の花びら」を奏でるが、こちらはシンプルな曲調ゆえに演奏も歌もまっすぐに届き、じんわりと胸に沁みる。
"新しいモアイズユーを聴いてくれ!(本多)"と披露したのは新曲「すれ違い」。イントロから鋭いギターがインパクト大で、リズム・パターンが豊かなドラム、重めのベースなど、宣言通り、新たな表情を感じさせる1曲にリスナーも沸いた。そこから弾き語り風に始まった「涙よりはやく」は、ラスサビで本多と以登田が瞼を閉じて声を重ね、温度の高さを保ちつつ丁寧に歌を届けたのが印象的だった。そして、ラストを飾ったのは「何度でも」。彼らのライヴでは定番のナンバーではあるが、感謝がテーマのこの曲を"今この場所で"とライヴハウスを指さし、"歌うことの意味/ずっとずっと見失わぬように"のパートで、メンバーふたりの顔を見ながら真摯に歌い上げる本多は、いつも以上に熱がこもっているように見えた。ザ・モアイズユーが歌で改めて表明した、結成以来変わらない"この道を進む"という決意は、目にした者ひとりひとりの心にしっかりと届いたことだろう。
公演終了後、4ヶ月連続で新曲を配信リリースすることが映像で発表された。一時はおあずけとなった新曲たちがより練り上げられて、ここからまた最新型のバンドの姿を見せてくれるはずだ。
[Setlist]
1. 花火
2. 光の先には
3. fake
4. 旅は続く
5. トーキョー・トレイン6. 桜の花びら
7. すれ違い
8. 涙よりはやく
9. 何度でも
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.06
-
kiki vivi lily
PEDRO
LiSA
ガガガSP×バッテリィズ
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.10.07
-
LONGMAN
緑黄色社会 × Aqua Timez
古墳シスターズ
FOO FIGHTERS
- 2025.10.08
-
THE ORAL CIGARETTES
TOKYOてふてふ
FOO FIGHTERS
Re:name × Enfants
JON SPENCER
MONO NO AWARE
ORCALAND × Gum-9
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
RELEASE INFO
- 2025.10.06
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号