Japanese
南壽あさ子
2025年06月号掲載
透明感溢れる歌声、郷愁感のあるピアノから繰り出される多彩な表現が魅力のSSW、南壽あさ子が約6年ぶりのアルバム『AMULET』を発表した。タイアップ曲も多数収録、新曲にははっぴいえんど、ティン・パン・アレーで知られるロック・シーンのレジェンド、鈴木 茂がギターで参加、さらに初の歌詞集"She Saw Scene"も同日発売という本作について、メールで話を訊いた。
-今回Skream!初登場ということで、自己紹介をお願いします。
ピアノの弾き唄い、ミナミにコトブキと書いて南壽あさ子(なすあさこ)と申します。
-ご自身の音楽性について伺えますでしょうか。
シンプルなピアノを軸に、風景や情景が浮かぶ音楽を意識して作っています。
-ルーツとなるアーティスト、よく聴いていた音楽等教えてください。
最も聴いて影響を受けたのは荒井由実(現松任谷由実)さん。はっぴいえんどやKANさんの音楽性も好きです。洋楽ではCarole KingやTom Waits、Billy Joel、EAGLESをよく聴きます。
-そういったアーティストや音楽と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?
音楽好きの両親なので、幼い頃から家では常にこのような音楽たちが流れていました。良質で耳心地のよいメロディ、王道の楽曲をたくさん聴けたことは、曲作りにかなり活かされていると思います。
-透明感溢れる歌声と佇まい、郷愁感のあるピアノから繰り出される多彩な表現が魅力的です。ヴォーカルやサウンド面でのこだわりポイント等があれば教えてください。
レコーディングで歌を録るときには、歌詞の主人公の気持ちを投影しながら。ライヴで歌を歌うときには、聴く人の1人の心の中に入ってゆく気持ちで歌います。また、ヴォーカルもサウンドも、"色を付ける"イメージを念頭に置いていますね。
-6年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『AMULET』のリリースおめでとうございます。今作からレーベルを移籍し、ご自身の音楽活動の新たなスタートを切る作品となりますが、今の心境はいかがでしょうか?
ありがとうございます。前作(2019年リリースの3rdアルバム『Neutral』)から今までの期間、世の中が先行きの見えない不安でいっぱいになったときもあり、そんな最中で生まれ発表してきた曲たちがアルバムとして集約されて世に放たれることで、私自身も大きな一歩を踏み出せる感覚があり、とても清々しい思いです。
-今回制作される上でのテーマやコンセプトはあったのでしょうか? また、よろしければ今作のタイトル"AMULET"に込められた想いも教えてください。
この5~6年、およびそれ以前に制作した曲のまとめと、新録した2曲を入れて『AMULET』はできあがりました。タイアップをいただいた様々な場所に宛てて書いているため、テーマがばらけるのではないかと思っていましたが、改めて歌詞を読んだときに、一貫して"人との繋がりを大切に前を向いていくこと"、"暗い道の中にも必ず光は出ること"を言っているのではないかと感じ、聴く人の心の止まり木のような"お守り"になったら良いと、タイトルを"AMULET"に決めました。
-今回の制作にあたって作曲で意識した点や、苦労したポイントはありますか?
レコーディングの話になりますが、自分の声が比較的高く聴こえる声質なので、歌い方やミックスを通じてなるべく低めに、下のほうに落ち着けるように意識をしました。やりすぎるとベースの音域とバッティングしてしまいますし、自分の声のいい部分が失われていくので、そこの着地点を決めるときに少し難儀しましたね。
-「珈琲フロート漂流記」と「オン・ザ・スクリーン」にはロック・シーンのレジェンド、鈴木 茂さんがギターで参加されています。制作時のエピソード等あれば教えてください。
茂さんには前々作のアルバム(2017年リリースの『forget me not』)から弾いていただいていますが、レコーディング当日までどんなフレーズが飛び出してくるか分からない、天才の持つ直感にいつもワクワクしていますね。バンド・メンバーと"せーの"で録ったテイクに、さらに加えていくフレーズやソロについては、"いつも茂さんがライヴで弾かれているあんな感じで!"等と非常にざっくりとしたオーダーの仕方をしてしまっています(笑)。今回も茂さん節を感じていただける作品になっているはずです。
-今作の中で特に思い入れのある楽曲はありますか? 理由も含め教えてください。
Track.1「珈琲フロート漂流記」は一番新しく書いた曲で、タイアップ等テーマを与えられずまっさらな想いで久しぶりに生み出したものだけあって、大変思い入れがあります。特に締め切りがあるわけでもなかったので、運転する車の中や散歩中、何度もメロディや歌詞を頭の中で繰り返していました。その時間も含めて宝物のような曲になりました。
-今作収録の「時の環」は、映画"おかあさんの被爆ピアノ"主題歌で、映画の監督 五藤利弘監督による特別編集のMVも公開されています。映画本編と楽曲が交差する映像作品として見応えのあるMVになっていますが、見どころやポイント等あれば教えてください。
五藤監督が「時の環」のMVのために特別に編集してくださったということで、私自身が出ている場面が多いのもポイントでしょうか(笑)。私は気付かなかったのですが、実際の映画には出てこない未公開シーンも盛り込んでくださったそうです。何より「時の環」の歌詞やメロディとリンクするように編集してくださりとても嬉しく、この楽曲からまた映画に帰ってこられたらいいなと思います。
-今作と共に初の著作となる歌詞集"She Saw Scene"も同日リリースとなります。"収録楽曲の世界観をアートで可視化する新たな試み"とのことですが、こちらもこだわりポイントや制作時に苦労した点等あれば伺えますでしょうか。
"She"(1人の女性)を主人公にしている曲を12曲集め、12人の女性絵師さんに、それぞれの楽曲からイメージするイラストを描いていただきましたが、それぞれの持つイラストの良さ、輝きをちゃんと見せられるように印刷会社さんと打ち合わせして色を出し直していただき、印刷の日には実際に印刷所に訪れて色味をチェック、OKサインを書くところまで行いました。全ての人の仕事が活きるようにすることは、あらゆる方面にあともう一歩の力をお借りすることにもなり、そこに難しさを感じましたね。このこだわりが受け取った人の微笑みに繋がれば嬉しく思います。
-ライヴやツアー等、これから予定されている活動はありますか?
現在、3度目の47都道府県ツアー[nasu asaco 47 Live 2024 "Kiitos" Tour]を、ゆっくりじっくり敢行中です。"Season"で分けて発表していきますので、各地会いに来ていただけたら嬉しいですね。
-今後の展望や目標を教えてください。
人生のステージでその時々にしか歌えない歌、書けない歌を表現していくことが目標です。また聴く人の耳ではなく、心の奥底に響いたらいいなと思っています。言葉の美しさを大切にして紡いだその曲たちが、普遍的に聴き継がれていくことを願っています。
-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。
Skream!読者の皆さん、初めまして。最新作『AMULET』をぜひ手に取っていただき、疲れたとき、一歩踏み出したいときのお守りにしてもらえたらいいなと思います。そして各地ライヴも行っていますので、良かったらぜひ会いに来てください。
RELEASE INFORMATION
南壽あさ子
NEW ALBUM
『AMULET』

【初回限定盤】CD+Blu-ray
COZP-2186~7/¥7,700(税込)

【通常盤】CD
COCP-42505/¥3,300(税込)
【コロムビアミュージックショップ限定特別セット】CD+Blu-ray+BOOK
COZP-2186~7/TOG-2190/¥10,000(税込)
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