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INTERVIEW

Japanese

Symdolick

2023年01月号掲載

Symdolick

Member:神咲 くるみ 石川 野乃花 氷ノ 黎 文瀬 朱 雨音 凜子

Interviewer:吉羽 さおり

-石川さんは自然とそういう役回りになっているんですか。

石川:めっちゃ人が好きなんですよね、趣味が人間観察なので。めちゃくちゃこの子たちが好きだし。私はきゃわふるTORNADOの前にもアイドル・グループをやっていたんですけど、そのときの解散の仕方が悔し涙を流してのという感じだったんです。好きなことをやっているのに、終わらせたくなくて。やっていることに価値を持って、それを自分のものにして、もし次のステップに行くんだとしたら、私たちにはこれがあったとちゃんと言えるグループであってほしいという思いが強いんです。誰ひとり不幸になってほしくないという思いがあるからかもしれないですね。

文瀬:メンバーに普段から、気持ち悪いくらいに"大好きだよ"とか"愛してるよ"とか言ってくるんですよ。

氷ノ:私はめっちゃ人見知りで、加入当時は全然しゃべれなくて......本当にメンバーともしゃべれなかったんです。ののちゃん(石川)は最初から積極的に会話をしてくれたので、お母さんみたいな存在ですね。

神咲&石川&文瀬&雨音:お姉さんじゃないんだ(笑)。

-お母さんのように心配してもくれるわけですよね(笑)。神咲さんはどんな人ですか。

石川:くるみはリーダーなんですけど、前身グループ きゃわふるTORNADO時代から、かわいいのもっと上の"きゃわいい"の象徴的なメンバーで、ツイン・テールをずっと貫いていて、一番アイドル・ヴィジョンが太くしっかりとある子だったので、グループが真面目にブレなかったのは彼女がいたからというのはめちゃくちゃ大きいですね。

-神咲さんとして、アイドルの理想像があったんですね。

神咲:ちょっと頑固な感じはあるかもしれないけど、みんなが道を逸れないように、後ろから見ている感じですかね。このふたり(石川&文瀬)が先頭に立って引っ張ってくれるから。

石川:私たちは寄り道もするけど、くるみがまっすぐにちゃんと行ってくれてるから、寄り道ができるところがあって。

文瀬:うん、軸があるよね。

石川:だからこのふたりが引っ張ってるように見えて、実はリードで繋がれているのはあるかもしれない(笑)。

-氷ノ 黎さんは、2021年6月がお披露目のライヴ("Symdolick ワンマンライブ ~キボウノヒカリ~")となりました。

石川:氷ノは、この1年くらいで常に進化し続けてます。

神咲:他のアイドル・グループのことはわからないですけど、1年でこれだけ変わる子はあまりいないんじゃないかなっていうくらい変わった気がする。

石川:さっき人見知りだって話していましたけど、本当にオーディションのときも泣くし、最初の顔合わせでもずっと泣いて顔を真っ赤にしていて、本当にしゃべれなかったんですよ。でも今や、ステージに立って自分がやるべきことをまっとうしていて。

文瀬:起爆剤になってくれましたね。前身グループからSymdolickになるときに、絶対にいいほうに変わらなきゃいけないっていうプレッシャーがあったし、メンバーが大切にしていきたい部分でもあったんですけど。そこを言わなくても読み取ってくれて。自分にできることを一生懸命に見つけてくれるし、感情もちゃんと出してくれるので、そこに対して、自分たちが引っ張られる感覚があるというか。この子のために頑張ろうじゃないですけど、という存在になってくれたなって思います。

神咲 :うん、すごく真面目なんですよね。

氷ノ:(※感涙)

文瀬:で、すぐ泣くんですけどね(笑)。

石川:また泣くのか(笑)。ティッシュありますか?

-ちゃんと見てもらえているって、こうしてメンバーに言ってもらえるのは嬉しいですよね。

石川:それこそSymdolickになった時点ではメンバー7人で進んでいたんですけど、同期のふたりが抜けて、黎がひとり残ったときは一番心配しました。心が折れちゃうんじゃないかとか、やめたくなっちゃうんじゃないかとか。でも、ね?

神咲:踏ん張ったよね。

文瀬:ちょっと前までは1歩下がって、後ろをついてくる感じだったのが、今は並んでいる感じもあるし。

神咲:そこは凜子の存在も大きいかな。

-そんな感じがしますね、この短い時間でももう天然で明るい雰囲気を発しているので。

石川:凜子は、中学生男子ですからね(笑)。わんぱくでやんちゃで──

雨音:みんな黎ちゃんのことあれだけ褒めていたから、待ってるよ。

石川:ちょっと静かにしてもらっていい(笑)?

文瀬:凜子は、黎のことを見て応募してくれたんですよ。

雨音:こんな人いるんだって思ったんです。内から光る、輝きがあるっていうか。一瞬で、この子いいなって思っちゃって。それは黎ちゃんだけじゃないんですけどね。みんな個性が立っていて、この人たちとだったら一緒にもう1回アイドルを目指してみたいなって思ったので、応募したんです。

-グループが、それぞれのキャラクターや魅力を出せる場になっているというのは大きいですよね。

雨音:その雰囲気もいいなって思っていて。

石川:それが出せなくなったら終わりかもしれないですね。グループでいるからこそ刺激しあって、自分ができないことを他のメンバーができるからこそ面白いみたいな。それに感化されて、化学反応が生まれることもあるし。

-こういう形となって、グループとしてのヴィジョン、核ができて。じゃあもっとこういう曲をやりたい、こういう曲が欲しいってメンバー発信で生まれていく曲もあるんですか。

神咲:楽曲に関してはプロデューサー様様というか。

石川:今は、"オシャレ高速チョイ横アイドルロック"というキャッチフレーズがあるんですけど、芯にあるポリシーは変わらない気がしていて。プロデューサーもメンバーみたいな感じで考えてくださっているから、納得のいく楽曲がくるんですよね。

神咲:今のSymdolickに合った楽曲はこれっていうのをいただいているんだろうなと思います。

石川:プロデューサーはたぶんロマンチストなので、私たちを見て、こうなってくれたらなとか、もしかしたらこうなるかもしれないっていうのを、楽曲でも描いてくださっているんです。楽曲をいただいて、パフォーマンスをしてファンの人たちに見せて、その反応でまた育っていってというのが楽しいんですよね。

-2023年からは連続リリースがスタートします。その第1弾となる「Symdolicxxxxx」は、まさに今まで話してきたことが歌詞に織り込まれた曲で。Symdolickとしてのステートメントがあって、ここから突っ走っていくんだというエネルギーを感じます。

文瀬:楽曲で意思表示をしている部分は多いですね。歌っているこっちも、これで私たちについてきてくださいっていう感じがあって。

石川:ライヴ活動を主にしているグループなので、ファンの方と直にコミュニケーションをする──パフォーマンスだけでなく言葉と言葉のコミュニケーションをすることも多いんですけど。ただ、やっぱり言えないことも、うまく示せないことも多くあって、我慢することもすごく多かったんですけど、それでもグループを抜ける決断はしたくなかったメンバーが残って。またそういうメンバーが加入してくれたので、その思いを全部楽曲に落とし込んでくれた感じです。

-今に至るまではいろいろな思い、感情がきっとあったと思うんです。でも、みなさんもそうですし、曲にもまったくネガティヴな要素がないんですよね。みんなはみんな、私たちは私たちなんだっていうスタンスを提示している曲になっていて。

神咲:そうですね。もちろん他を認めたうえで、でも私たちは私たちで、自分たちらしさはこうで、それを好きでいてくれる方がついてきてよっていう気持ちで歌えたらいいなと。

石川:それこそ氷ノは、7人でスタートしたときのSymdolickの楽曲とはまったく違うアプローチの楽曲で、5人でスタートするっていうのはあると思うんです。7人のときは「体温」(2021年6月配信リリースのシングル)とか「キボウノヒカリ」(2021年6月配信リリースのアルバム『ignition』収録曲)で新たなスタートですって感じだったけど、この「Symdolicxxxxx」では歌詞の中に"過去の名曲を凍結"というのが込められていて、私たちはこれなんだって言ってるので。

氷ノ:私自身、今回もう1回デビューするじゃないですけど。それも、成長した自分で「Symdolicxxxxx」という曲を表現できるんじゃないかなって思ってます。