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INTERVIEW

Overseas

THE BOXER REBELLION

 

THE BOXER REBELLION

Member:Nathan Nicholson(Vo&Gt) Todd Howe(Gt) Adam Harrison(Ba) Piers Hewitt(Dr)

Interviewer:伊藤 洋輔


-なるほど。その2ndアルバム『Union』がアメリカのiTunesオルタナティヴ・チャート1位、イギリスでも同チャートで2位を記録する偉業を成し遂げましたが、率直な感想を聞かせてください。

P:やっぱり嬉しかったけど、それ以上にビルボード・トップ100に入ったほうがとても嬉しかったな。CDを発売していないのにランクインしたんだから。

N:大々的なプロモーションをしていないのにランクインしたのは、純粋にリスナーが僕達の音楽を選んでくれたと思うんだよね。そう考えるととても嬉しくて、バンド・ライフの中で一番嬉しいニュースだった。

-2ndアルバム『Union』の世界観は、前作のダークな世界とは真逆の印象を感じるものですが、この変化の要因はなんでしょうか?

T:う~ん、当時のレーベルの影響もあるかな?まぁ、リスナーにインパクトがあるものを作ろうと思っていたから、意識的にダークな表現を選んでいたね。

N:うん。だけど『Union』は自分達を素直に出せたというか、ありのままに表現できる状態だったからさ。そんな自由に制作できた環境の影響かもしれない。決してわざと明るい世界観にした訳ではないから。

-なるほど。

A:ポップ・ソングはダークなものよりも明るいほうがいいと思う。多くのリスナーがアクセスしやすいという意味でね。だから僕らは自由に制作していたけど、どこかでそんなリスナーの繋がりを意識したのかもしれないね。

-わかりました。次にデビュー・アルバムをNMEは「あなたの人生を変える」と評しましたが、BOXER REBELLIONの人生を変えたアルバムを教えてください。

A:たくさんあるけど、最も大きなものはRADIOHEADの『Ok Computer』だ。怪獣のようなToddでさえセンチメンタルになっちゃうんだから、すごいアルバムだよ(笑)。

全員:(笑)

-そういえば、昔Tom Yorkeはインタビューで「CDなんてゴミで最悪だ!」と発言していましたが、その意見には賛成しますか?

N:あぁ、それ読んだのを憶えてるよ。彼らしい発言だけど、僕個人としては……、たぶんCDよりヴァイナルが好きかな?もちろんCDをゴミとは思わないからね(笑)。

A:僕はCDが好きだよ。Tom Yorkeの発言は時代性からくるものじゃないかな。彼はヴァイナルで育ってきた人だから、CDに違和感を感じていたんじゃない?僕はCDで育った世代だから、あのサイズに思い入れが詰まっているな。

P:うん、僕もCDだな。でもデジタルの便利さを考えれば今後は配信楽曲が中心になるよね。

T:僕はカセットがいいよ。

N:ホントに(笑)?

T:うん、冗談じゃなくてね。今の時代カセットが戻ってきてる気がしないか?なんとも言えない味があるし。いつかカセットで作品をリリースしたいとさえ思うよ。