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INTERVIEW

Overseas

CHEEKY CHEEKY AND THE NOSEBLEEDS

 

CHEEKY CHEEKY AND THE NOSEBLEEDS

Member:Charlie Dobney(Gt&Vo) / Rory Cottam(Vo) / Christian Daniels(Gt) / Ali Bartlett(Dr) /

Interviewer:榎山 朝彦

結成から2年、しかも現在メンバー全員がティーン・エイジャーという恐るべきニュー・カマー。英国伝統のポップ・センスを覗かせながらパンキッシュに疾走するサウンド、そして半径10m内のライフを捉えた歌詞は、まさに2009年を生きるティーン・エイジャーの心象を照らし出している。
日本版デビュー・アルバムの『Thespionage』発売に伴って、初来日を果たした彼ら5人。ショー・ケース的ビッグ・イヴェント「BRITISH ANTHEMS」でのライヴを間近に控えた夜、バンド結成の経緯やアルバムについて、ギター・ヴォーカルのCharlie DobneyとヴォーカルのRory Cottamを中心に、話を聞かせてもらった。

-日本版デビュー・アルバムの『Thespionage』聴かせていただいて、すごく勢いに溢れたアルバムだと感じたんですけども、まずはこのアルバムが完成しての手応えを教えてください。

Charlie Dobney(以下Charlie):自分たちのサウンドにはパンクとか、スピーディーな音楽がバック・グラウンドにあると思うから、勢いがあるって言われるのは嬉しいよ。アルバムが完成してすごく興奮しているし、出来もバッチリだと思う。

-アルバムについて詳しくお聞きしていきたいんですが、まずはその前に、CHEEKYSが結成されるまでの経緯を教えて下さい。メンバーのみなさんは同じ、イングランド東部のサフォーク州出身の幼なじみということですが、幼い頃からお互いに、音楽の影響は受けあっていましたか?

Rory Cottam(以下Rory):子どもの頃から受けあっていたよ。あと、まあ言ってみれば田舎の方に住んでいたから、あまりライヴを観れる機会がなかったんだ。だから自分達で音を作る、自分達でバンドをやるっていう風に、自然に焦点が絞られていったんだよ。

-なるほど。では、みなさんにお聞きしたいんですが、そうした少年期に決定的な影響を与えたアーティストというと誰になりますか?

Charlie:CHUCK BERRYだね。

-Charlieのギターは、まさにCHUCK BERRYのようなアーリー・ロックンロールの要素が詰まっていますね。Roryはどうですか?

Rory:父親の影響もあって、THE ROLLING STONESやTHE SMITHSをよく聴いていたよ。でも自分で聴きはじめたのっていえば、BLURだね。

-なるほど。他のみなさんはどうですか?

Christian Daniels:初期のTHE SMASHING PUMPKINSだね。

Ali Bartlett:PAUL SIMONが、子どもながらにリズミカルだなと感じて、よく聴いていたよ。

Thom Hobson(以下Thom):俺はパンクだな。RAMONES、THE STOOGES、それにYEAH YEAH YEAHSなんかにも影響を受けたよ。

-かなり多様ですね。サフォーク州においてインディのシーンってかなり下火なようなんですが、そんな中でいわゆるインディの形態を選び取ってバンドを組んだのは、なぜなんですか?

Charlie:そう、すごく下火なんだ。でも同時に、僕らの周りはとにかくバンドを組むっていう文化があった。バンドをやってる友達がいっぱいいた。だからバンドをやるっていうのは自然な流れだったんだ。INDIEと言われるようなサウンドになったのも、選び取ったというよりは、自分達を自然に表現したらこういったサウンドになっていったんだ。

-やはりバンドを組みやすい土壌があったということが、決定的なんですね。確かにCHEEKYSのサウンドは、自分達を自然に表現した、人間性がにじみ出たようなユーモアがあります。そうしたユーモアをサウンドに落とし込むことは意識していますか?

Charlie:僕たちの歌は、ライフについて歌っているんだ。ライフって、面白おかしいもんだろ。だからそういったユーモアが生まれるんだと思う。

-そうですね。『Thespionage』 の歌詞を読んでいると、少しひねくれていて、いじけている主人公が身の回りのライフを見渡しているようなものが多いと思います。例えば「Irritating」は「僕」が「君」の有り様に対してひたすら苛ついている曲だし、「Fascinating」は「彼」と「彼女」がパーティーに行って歓迎される様を描いた曲です。こうした「僕」や「君」、「彼」や「彼女」は実在しているんですか?それとも架空の人をイメージしているんですか?

Charlie:「Fascinating」は、実在する自分達の知り合いを描いた曲なんだ。パーティーに歓迎される様、あと暖房機にあたっていたら火がついちゃって、火を消そうとして地面をグルグル回っているような場面が描かれている。一方「Irritating」は一般的なこと、イライラする感情について歌っているんだ。いきなり背後から叫ばれたりしたら苛つくでしょ?そういったことについて描いた曲なんだ。