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DISC REVIEW

Overseas

2021年08月号掲載

It Won't Always Be Like This

INHALER

『It Won't Always Be Like This』

Release Date : 2021-07-09
Label : Universal

ダブリン発4ピースのデビュー作。NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSやTHE COURTEENERSのサポート・アクトを務め、様々なミュージック・アワードでノミネートされるなど王道"ロック・バンド"の登場と高まるなか発表された今作は、アイルランドのバンドとして13年ぶりにデビュー作で全英チャート1位を獲得した。骨太さも繊細さも併せ持ったギター・サウンドからは、THE CUREやJOY DIVISIONの香りが立ち上る。アレンジは雰囲気的だったり冗長だったりする装飾がなく、細やかに音が構築された心地よい緊張感が全体を貫いているのがいい。ソウルフルなグルーヴを帯びたヴォーカルがサウンドに色味を添え華やかに躍動させる。音の一体感、それが呼ぶカタルシスがある。(吉羽 さおり)


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MÅNESKINらとともに新世代のロックを担う存在として注目されている、INHALER。そんな彼らの2ndアルバムは、誰もが胸を熱くするキャッチーなギター・ロックと、アンニュイなポスト・ロックのエッセンスが、今っぽいスタイリッシュなサウンドに進化したものとなった。ブルージーで骨太なサウンドを奏でても、マッチョでも泥臭くもないのは、声量はあるのに力の入りすぎないElijah Hewsonの味のあるヴォーカルのせいか、それとも軽やかな鍵盤の音がポイントになっているのか。とにかく、すでに大物の貫禄ある堂々たる演奏、直球でわかりやすい音楽性でありながら作り込まれたカラフルなアレンジには、素直に魅了される。"SUMMER SONIC 2023"での来日も要チェックだ。(山本 真由)


It Won't Always Be Like This

ダブリン発4ピースのデビュー作。NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSやTHE COURTEENERSのサポート・アクトを務め、様々なミュージック・アワードでノミネートされるなど王道"ロック・バンド"の登場と高まるなか発表された今作は、アイルランドのバンドとして13年ぶりにデビュー作で全英チャート1位を獲得した。骨太さも繊細さも併せ持ったギター・サウンドからは、THE CUREやJOY DIVISIONの香りが立ち上る。アレンジは雰囲気的だったり冗長だったりする装飾がなく、細やかに音が構築された心地よい緊張感が全体を貫いているのがいい。ソウルフルなグルーヴを帯びたヴォーカルがサウンドに色味を添え華やかに躍動させる。音の一体感、それが呼ぶカタルシスがある。(吉羽 さおり)