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DISC REVIEW

Overseas

2017年01月号掲載

Life Without Sound

Dylan Baldi(Vo/Gt)の宅録プロジェクトからバンドに発展したオハイオ州クリーブランドの4人組。オルタナ・リヴァイヴァルをリードする存在としてコンスタントにアルバムを作り続けている彼らがほぼ3年ぶりにリリースする4作目のアルバム。"高校生のときの自分がドライヴしながら聴いて、いいねって思えるような作品"とDylanは語っているから、作りたい作品はあらかじめはっきりとわかっていたに違いない。その意味では、ここに邪念はこれっぽっちも感じられない。持ち前のメロディに磨きを掛けつつNIRVANA、あるいはWEEZERフォロワーとしての真っ当な姿を追い求め、そのうえで疾走するだけに終始しない表現力を手に入れている。圧巻は終盤の盛り上がり。それまでの疾走感が混沌に変わる。(山口 智男)