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DISC REVIEW

Overseas

2016年03月号掲載

Barbara Barbara, We Face A Shining Future

UNDERWORLD

『Barbara Barbara, We Face A Shining Future』

Release Date : 2016-03-16
Label : BEAT RECORDS / SMITH HYDE PRODUCTIONS

先行配信第1弾となった「I Exhale」のまるでLou Reedのごときモノローグ調のKarl Hydeのヴォーカルや、エレクトロで8ビートを表現したような第一印象、かと思えば音のあたりはインダストリアルでもあるこの曲に良くも悪くも驚かされたわけだが、大音量で聴くとじわじわ彼らの先見性が聴こえてきた。続く「If Rah」の読経的な表現とある種古典的なテクノ/ハウスなトラック、しかし耳を澄ますと"楽器演奏的"な何かが明確ではないがうかがえる。その印象は後半の「Ova Nova」での非常に"近い"パースペクティヴを持つ音像からも伝わる。また、ケルトとアラビアンの中間のようなメロディを持つ中盤のインストも大気圏外から地球へのノスタルジーを綴るよう。"未来のフォーク"的なアルバムだ。(石角 友香)


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Barking

これまでの経験に裏打ちされた圧倒的なオリジナリティがあり、冒険的であり意欲的な野心も感じる新境地である。説明不要の御大、UNDERWORLDから約3年ぶりに新作が届けられた。Karl Hyde のヴォーカルを前面に押し出した歌モノが目立つが、この新境地とはやはり全9曲中8曲が外部プロデューサーと制作された動きが顕著に物語っている。お馴染みDarren Priceやダブステップ・シーンを支えるAppleblim、「ドラムンベース界のDJ SHADOW」なる異名を持つLincoln Barrettなど個性的な顔ぶれのままに、カラフルなUNDERWORLD節が描き出されている。Darren Emerson脱退後はどこか内省的なムードを孕んでいたが、本作はそのベクトルがようやく掴んだ答えなのかもしれない。新たなアンセムとなるであろう「Always Loved A Film」や「Scribble」は、高揚感に溢れた深遠なる音楽の世界へ導いてくれるから。(伊藤 洋輔)