Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2014年04月号掲載

CLIMAX NIGHT ep.

Yogee New Waves

『CLIMAX NIGHT ep.』

Release Date : 2014-08-13
Label : HATENA RECORDS / Bayon production

東京出身4人組バンドの4曲入りデビューEP。昨年6月に活動開始したばかりのようだが、2013年の"出れんの!?サマソニ!?"の最終選考に選ばれ、その際に初ライヴをおこなったというから、すでに演奏技術は他のバンドで各々鍛えられていたのだろう。今回の音源は自主制作でライヴ会場のみでリリースされソールド・アウトとなった音源で、それもうなずける印象に残る曲が並んでいる。メンバーたちの嗜好なのだろうが、曲はいずれもどこか老成している感じすら覚えるレゲエ・タッチのシティ・ポップ。乾いた音にミュートをかけたカリカリなギターがたまらない。「Baiuzensen」のようなダブ・ポップをライヴで延々とやられた日にはかなりトリップしてしまいそう。轟音ギター・ロックに疲れた耳にオススメしたい、今後の活躍が相当期待できそうなバンドだ。 (岡本 貴之)


Related DISC REVIEW

to the MOON e.p.

『PARAISO』、『WAVES』、『BLUEHARLEM』の"島3部作"を経てヨギーが向かったのは月だった――というのは比喩として、表題曲に溢れるリバービーでどこか幻惑的、メジャー・コードのサイケ感は、たしかに月に向かって車を走らせるようなSFムードに満ちている。東京ニーゼロニーゼロと五輪に向け浮き足立つ東京とは別の自分の東京を生きるのだ、そんな生き様がサウンドにも歌詞にも現れる。この浮遊感、フィッシュマンズ「WALKING IN THE RHYTHM」も彷彿する。シャッフルで少し軽快になるTrack.2、再び超リバービーで響きの中に溺れてしまいそうな、ロマンチックなTrack.3など、自分が美しいと思うものを美しいと言えばいいという角舘健悟(Vo/Gt)のイズム満載。(石角 友香)


SPRING CAVE e.p.

もはや多言は無用かもしれないが、テン年代シティ・ポップという形容は単なるタグ付けに過ぎなかった。はっぴいえんどや山下達郎、サニーデイ・サービスやフィッシュマンズといった日本の70s、90sからの影響のほかにも、UKのネオアコなどのエッセンスも存分に吸収したヨギーは、現代において奇跡的な存在なのでは。メジャーからの初作となる今回は、相変わらずロマンチック。風のように自然で人間的なエモーションに溢れ、且つ他者に向ける眼差しが頼もしい。ポップ・ソングとして完成度の高い「Bluemin' Days」、愛すべき対象への瑞々しい感情を閉じ込めた「Boyish」。少々無機的でミニマルな音像にバンドが音楽作りを楽しむ様が窺える「Summer of Love (Sinking time ver.)」など、彼らの現在地を示す。(石角 友香)


CLIMAX NIGHT ep.

東京出身4人組バンドの4曲入りデビューEP。昨年6月に活動開始したばかりのようだが、2013年の"出れんの!?サマソニ!?"の最終選考に選ばれ、その際に初ライヴをおこなったというから、すでに演奏技術は他のバンドで各々鍛えられていたのだろう。今回の音源は自主制作でライヴ会場のみでリリースされソールド・アウトとなった音源で、それもうなずける印象に残る曲が並んでいる。メンバーたちの嗜好なのだろうが、曲はいずれもどこか老成している感じすら覚えるレゲエ・タッチのシティ・ポップ。乾いた音にミュートをかけたカリカリなギターがたまらない。「Baiuzensen」のようなダブ・ポップをライヴで延々とやられた日にはかなりトリップしてしまいそう。轟音ギター・ロックに疲れた耳にオススメしたい、今後の活躍が相当期待できそうなバンドだ。 (岡本 貴之)