Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Overseas

Grace/Confusion

MEMORY TAPES

『Grace/Confusion』

Release Date : 2012-12-26
Label : Hostess Entertainment

デビュー以降、グローファイ/チルウェイヴの旗手として評価されてきたMEMORY TAPES。チルウェイヴがUSインディの一大潮流となった去年リリースされた『Player Piano』は、シーンの動きとも相まって、大きな話題になった。チルウェイヴというジャンル自体は今年に入り様々な形に細分化されていったが、このMEMORY TAPESも、本作で新たな顔を見せている。全6曲約40分と長尺曲が並んだ本作は、それぞれの楽曲で浮遊感漂うアンビエントや、ドラマチックなエレ・ポップ、躍動感のあるトライバル・ビートなど様々なエッセンスを盛り込み、音楽的に多彩な、実験性の高い仕上がり。しかし、そんな混沌としたサウンドを、流麗なメロディ・センスと構成力でむしろエンタメ性の高い作品へと昇華している点は、流石のひと言。 (天野 史彬)